あかちゃん
赤ちゃんのファーストブックにもおすすめ!丸い形の絵本に、赤ちゃんの大好きがいっぱい詰まっています。
☆3つのおすすめポイント
- 赤ちゃんが好む、丸い形、はっきりしたカラー、かわいい絵柄が集合しています。めくるたびに、新しいものとの出会いが待っています。
- 丸い形に、丸い絵、読むだけでなく、いろんな楽しみ方が広がりそうです。みんなお母さんになれちゃう、魔法が込められています。
- しっかりとしたボードブックの作りで、赤ちゃんもめくりやすいです。丸く、手に優しいかたちで、赤ちゃんも安全に読み進めることができます。
☆あらすじ
赤ちゃんのニッコリした顔が可愛い表紙です。
まんまるほっぺの赤ちゃん。
ページをめくると、ちょっと驚いたような、泣き出しそうなようすの表情に変化しました。
次に出てきたのはくまさんです。丸い耳に、丸い目、口のまわりも丸くて、優しそうな表情です。
1枚めくると、赤ちゃんはまた笑顔になりました。
次はまんまるボールです。4色の明るい配色のボールで、可愛らしいです。
あら?赤ちゃんはちょっと気に入らないようなお顔。
つぎのまん丸はタンバリンです。トントン叩いて、赤ちゃんのご機嫌はどうでしょうか。
あら、次に描かれた赤ちゃん。泣き出してしまいました。
さらにめくると、もっと泣いている表情になってしまいました。
お腹が空いたのでしょうか。
さらに進むと、赤ちゃんが大好き!おっぱいが一面に描かれています。
赤ちゃんも嬉しそうに吸い付いています。満足した赤ちゃん、すやすや眠りにつきました。
☆際立った特徴
本の形が丸くなっていて、優しいかたちです。本棚に入れるとコロコロ転がるかもしれませんが、それはそれで可愛く見えてきます。
本の丸のかたちに合わせて、丸い絵がつぎつぎと描かれています。
まんまるの赤ちゃんの顔、くまさんや、タンバリン、ボールも描かれていて、パッと明るい配色に、赤ちゃんの興味・関心が向きます。
本の直径は19.5㎝で、しっかりとしたボードブックの作りで、紙の材質はツルツルとしていて、触り心地も良いです。
見て、触れて、親子でも、誰でも赤ちゃんや小さいお子さんとコミュニケーションを楽しめる絵本です。
☆書店員の感想
●赤ちゃんが好む、丸い形、はっきりしたカラー、かわいい絵柄が集合しています。めくるたびに、新しいものとの出会いが待っています。
円の形の本には、本物の赤ちゃんよりちょっと大きめな赤ちゃんの顔がまず描かれています。
表紙の次の顔が、ちょっと「きょとん」としていて、子どもが小さいときによく見た記憶があり、なんだか懐かしいです。
ピンクのほっぺに、オレンジの丸い鼻。目も丸くて、丸いものが多く描かれた顔に、赤ちゃんも興味をもってじっと見そうです。
にっこりした赤ちゃんの顔、泣いている顔もかわいいです。
丸いクマの茶色も、ぐるぐるとした線も加わって塗られていて、優しい印象です。
黄色・緑・赤・青の4色で描かれたボールは、色がハッキリしていて目に鮮やかに写ります。実際に遊んでみたくなるように感じます。
タンバリンの色合いもクリーム色・オレンジ・紫に緑と、真ん中に山吹色で星が描かれていて、優しい色合いです。ボールとはまた違った配色で、これは何?と興味の眼差しが向けられそうです。
泣いている赤ちゃんが一番欲しがっていたもの。
それは、赤ちゃんが大好きな、おっぱい。
丸い本を開くと、横に丸の形が2つ。ここにひとつずつ胸を描けば、お母さんの温かいおっぱいが現れます。斬新で、素敵なアイディアだなと思いました。
さらに進むと、赤ちゃんが嬉しそうにおっぱいを飲んでいる横顔が描かれています。
息子たちの赤ちゃんの時を思い出し、やはり懐かしく思いました。
赤ちゃんや小さいこどもが見ても楽しめますし、お母さん目線でも可愛い赤ちゃんが微笑ましく見えてくるように思いました。
●丸い形に、丸い絵、読むだけでなく、いろんな楽しみ方が広がりそうです。
丸い顔の赤ちゃん。小学2年生の長男の顔の横にあててくらべてみました。長男の顔より少し大きいくらいの大きさで、私の顔とも当てて見比べてみたりと、子どもとちょっとした楽しい時間でした。大人の顔も重ねてみると隠れるくらいなので、クマやいろんな表情の赤ちゃんをお面のように顔の前に合わせてみるのも楽しそうです。
タンバリンの絵では、丸い面が真上に描かれているので、トントンと叩く真似をして遊んでみると、絵本を読むだけでなく、遊んで楽しむことができるように思いました。
3歳の次男がこの絵本を読むと、赤ちゃんの表情を見て、どんな表情か教えてくれました。
絵本から、赤ちゃんの表情を見て、どんなようすか、どんな気持ちかを学ぶ機会にもなりそうです。
また、次男はもともとおっぱいに執着があまりない子で、10ヶ月のときにあっさりと卒乳したのですが、絵本のおっぱいのページを見て、「メガネ!」と言っていました。なるほど、そうも見えるなぁと目から鱗でした。
ついつい、おっぱいのページを広げて、自分の胸に当てて「ほら、おっぱいよ」と見せても、次男は「メガネはそこじゃないよ!」の一点張りでしたが、長男は、「おっぱいや」と面白がって見ていました。無意識で胸に当てて見せてみましたが、なるほど、ちょうどいい大きさです。実際に、おっぱいがあげられないお父さんやおじいちゃん、おばあちゃんでも、お母さんになりきることができるなぁ、と思いました。
また、3歳の次男は、他のページでは「赤ちゃんねんねしてるねぇ」「赤ちゃん泣いてるね」、タンバリンも「タンタン!」と言って叩いてみたりしていて、このくらいの月齢でも笑顔で楽しそうに読んでいたので、赤ちゃんから長く楽しめる絵本でもあるように思いました。
●しっかりとしたボードブックの作りで、赤ちゃんもめくりやすいです。丸く、手に優しいかたちで、赤ちゃんも安全に読み進めることができます。
表紙の、向かって左側にかどはありますが、開いてしまえばかどは全く気にならず、危なくなりません。ボードブックで1枚1枚厚みのある紙で、小さい手でもめくりやすいです。丸くて、紙もツルツルして気持ちよく、赤ちゃんや小さいお子さんに優しい作りです。
表紙の背景は黄色で、微笑む赤ちゃん。裏表紙のお花も、青い背景に中心が黄色の水色の花びらのお花で、可愛らしいタッチです。
中の絵は、右が絵で、左が文章になっていますが、赤ちゃんが全面に描かれているページ以外は背景は白色で絵がパッと目立っています。
長男も次男も赤ちゃんの時、10ヶ月頃には本に興味を持ち、ボードブックの絵本を自分でめくって楽しんでいたように思います。めくりやすく、絵も可愛く分かりやすい描写ですので、赤ちゃんも興味を持ってつぎつぎ読めそうです。
にこにこ赤ちゃんの顔も可愛いですが、この絵本の中の、泣いている赤ちゃんの顔も愛らしいです。長男のときは慣れない育児でいっぱいいっぱいでしたが、次男のときは泣いている顔も可愛くて、動画に撮って今でもたまに見返してしまいます。こんなふうに泣いていたなぁ、といい思い出です。
赤ちゃんの頃からお子さんと一緒に楽しめる絵本です。この絵本を通して、赤ちゃんや小さいお子さんとあたたかい時間を過ごせるように思います。
- 作品名:あかちゃん
- 著者名:tupera tupera
- 出版社:ブロンズ新社