うさこちゃんとどうぶつえん

うさこちゃんとどうぶつえん 表紙

うさこちゃんと一緒に、動物園の動物たちに会いに行きましょう。動物が好きな子、うさこちゃんが好きなお子さんにおすすめです。

☆3つのおすすめポイント

  1. 子どもにも理解しやすい、動物の特徴をよく捉えた、シンプルな色と形の魅力的な絵。
  2. うさこちゃんと父さんのお出かけのやりとりに、ほっこりした気分になります。
  3. うさこちゃんと一緒に、動物園に行ったような気持ちになれます。

☆あらすじ

うさこちゃんは、父さんに誘われて動物園に行くことになりました。汽車に乗って向かいます。大はしゃぎなうさこちゃん。動物園に着くと、いろいろな動物と出会いました。

帰りの汽車では、眠ってしまったうさこちゃん… たくさん楽しめたのですね。

☆際立った特徴

人気のうさこちゃんシリーズ。子どもがみんな大好きな、動物園がテーマです。

今では、なかなか乗れない汽車に乗ってお出かけです。

うさこちゃんシリーズ特有の、ハッキリとした色使いと、極めてシンプルな絵柄に、それぞれのキャラクターが発する気持ちや個性が表されます。

動物が7種類出てきますが、どれも背景と色合いがマッチして、動物たちが引き立っています。

うさこちゃんとお父さんの楽しいお出かけ。ほんわかした様子に心癒されます。

☆書店員の感想

うさこちゃんのえほんシリーズ。今回は、お父さんと汽車に乗って動物園におでかけです。

最近は、汽車に乗る、なんて博物館などに行かないと経験出来ませんが、うさこちゃんは「おおきな ほんとの きしゃ」に乗ったそうです。このワクワク感と言ったら、子どもには、たまらないでしょうね。

子どもは動物園が大好きですね。お子さんの好きな動物はなんでしょう。絵本の中に登場してくるでしょうか。

次男が2歳のときに動物園に行ったのですが、大きい亀の前で写真を撮りたい(私)、亀がこわい(次男)で、必死に写真を撮ったのを覚えています。柵があるので出てくることはないのですが、あまり身近で見ることのない巨大な生物に、びっくりしていた2才児でした。(その姿もたまらなく可愛いのでした。)

ですが、絵本の中では、そんな大きな亀にのっているうさこちゃん。我が子より度胸がある…!そして、得意顔!途中こわがっているようすもあったうさこちゃんでしたが、満喫しているようです。

絵本の中のことなのに、楽しそうなうさこちゃんを見ていると、私まで「なんだか楽しかったな〜」って気分になってきます。

お父さんの姿が少ないので、絵はお父さん目線で描かれているように感じました。子を見守る、親の目線…温かいですね。

どのイラストも、シンプルな絵にハッキリとした色合いが特徴ですが、動物のイラストでは特に、背景と動物の色味のコントラストがハッキリしていて、動物のかわいいキャラクターが際立っているように思いました。すべてのページの絵を、インテリアとして飾りたくなるような可愛さです。

シンプルな絵本なのに、7種類の動物たちに動物園で出会えたような楽しい気持ちになります。

うさこちゃんとお父さんが同じような表情、仕草でこちらを向いているシーンがあり、なんとなくこちらも見られているような…視線が合って、なんだか知り合いかお友達になったような気が… わたしはしました。(笑)

うさこちゃん、うんと楽しんだのか、帰りはうとうと…。子どもあるあるですが、思い切り楽しめたのかな、と、寝顔を見て嬉しくなる親心です。

本は17×17㎝の大きさで、開くと、文章のページが左半分、イラストのページが右半分になっています。子どもにも手に持ちやすいサイズです。

うさこちゃんとお父さんの動物園への素敵なお出かけ。今度のお出かけの参考にいかがでしょうか。

  • 作品名:うさこちゃんとどうぶつえん
  • ぶん/え:ディック・ブルーナ
  • 出版社:福音館書店
うさこちゃんとどうぶつえん 裏表紙
にむさん
  • にむさん
  • 現在4年生と年長の男の子、1歳の娘の育児に奮闘中です。
    兄が弟に、さらに最近では弟が妹に絵本の読み聞かせをしてくれるようになりました。子どもたちの姿から学ぶことも多い日々です。
    短大で介護の勉強をし、介護福祉士の資格を持っています。