おなべさん
しかけは鍋の蓋★美味しい匂いに包まれたら、食べずにはいられない!寒い冬でも、夏バテ中でも食欲UP!今日の夕食に迷った時にピッタリ!
☆3つのおすすめポイント
- 5種類の鍋の調理工程が、鍋の蓋(しかけ)をめくると見える!あなたが作っているような錯覚も味わえます。
- 夏バテで食欲のない夏でも、凍えるような寒い冬でも、どの鍋も包み込んでくれます!あなたもきっと食べたくなりますよ。
- 食べ終わった鍋はきれいに洗ってあげれば、お鍋も喜んで次もまた美味しく出来てくれるよ★
☆あらすじ
「おなべさん おなべさん なにつくってる?」
赤いホーロー鍋がありますよ。具材はなんでしょう?蓋が仕掛けになってます。ペラっと手前にめくると蓋を開けた状態が見えます。中に入れる具材がわかります。牛肉・玉ねぎ・人参・じゃがいも・・・ぐつぐつ ことこと 蓋を開けて、カレールーの投入です!!もうわかりましたね!『おいしそうね はい、カレー!!』
次 「おなべさん おなべさん、何作ってる?」ステンレスの大きな両手鍋です。
”ちくわにはんぺん こんにゃくに厚揚げ がんもどきにゆでたまご”・・・ことこと 蓋をあけてみて。 仕掛けの蓋をパカッ! 汁をたっぷりと吸った具材が鍋から溢れ落ちそうです!『あつあつだよー はい、おでん!』
次は土鍋です。具材は”白菜・しいたけ・人参・豆腐・しめじ・お肉・水菜・ネギ”です。
もう分かりますね!蓋を開けて『おやさいたっぷり はい、よせなべー!』
まだまだお鍋の料理が続きますよ。何を作っているのでしょうか。
サクサクの衣がたまらなく美味しい〇〇は揚げ物鍋で。インスタントだって立派な料理です◯◯にはチャーシューとメンマ、トロッと生卵を乗せて。
最後は牛肉を最初に鍋に入れて炒めるところから。今からお砂糖と醤油で味付けするようですので、関西風の〇〇となっております。
とっても美味しく、体をホカホカに温めてくれる”お鍋”の数々を堪能してくださいね。
「食べたあとは うおっしゅ うおっしゅ」次もまた美味しくお鍋を作らせてね!と気持ちを込めて きれいに洗ってあげましょう!
☆際立った特徴
表紙を見ただけで伝わってくる絵のリアル感は、本書を読んでいる人を必ず『食べたい!食べたい!』と思わせる力があります。
そして、鍋の蓋が仕掛けになっている所が1番の特徴です。蓋を開ければ(仕掛けをめくれば)中身が見えるようになっています。「中身が見たいのに絵本や写真では見れないのが寂しい!」と思ってしまう読み手のニーズが、この本ではあなたが蓋をめくることで叶えられますよ!
見開き3ページで1つの鍋料理を紹介しています。(ラーメンだけ2ページです。)1ページ目は鍋そのもので、蓋(仕掛け)をめくると中に具材を入れる様子が描かれています。具材もわかるし、蓋をめくることで具材が鍋に入っていくので、読み手が実際に料理しているように感じることが出来ます。
2ページ目は調理途中です。蓋をめくると揚げ物を取り出したり、味付け・煮込みなど料理の過程を見せてくれます。カレーなら「ぐつぐつ ことこと」 唐揚げなら「じゅわじゅわじゅわー」など、それぞれで表現される音も、蓋を開けるとフワ〜と鍋の外に広がる湯気も、途中だけど美味しそう。今すぐ食べたい!と感じさせます。
3ページ目はお鍋の完成図。湯気も立って熱さや匂いまで感じさせます。
食べ終わった鍋を丁寧に洗う事は、美味しく食べさせてもらった喜びと、使った食器にも「美味しく出来たよ。ありがとう!」と感謝する心を教えてくれています。
☆書店員の感想
この絵本は、5種類の鍋料理を紹介しています。表紙には全部の鍋に顔が描いてあり、みんな笑っています。なんでだろうと私なりに考えてみたのですが、きっときれいに磨かれたお鍋達は、”美味しく料理が出来る誇りと、自分を大切に使ってもらう感謝の気持ちと、今からみんなに食べてもらえる喜びを表しているのではないでしょうか。
鍋を大切に使ってくれるからこそ、料理も美味しく出来るし、美味しいからみんなが残さず食べてくれる。残さず食べてくれたら作った人も嬉しいから鍋をきれいに磨く。このHAPPYの循環を表しているのかな・・・と思いました。
もし、そのHAPPYの連鎖が我が家でも起こるなら、それはとっても素敵なことです。
しかけの蓋を開いた時、フワ〜と湯気が広がって自分の顔まで掛かる感じがして、美味しい匂いを吸い込んだら、お腹がぐぅ〜と鳴りそうになりました。
きっと、今日の夜の食事を何にしようか悩んでいる時に読めば、夕食はこれにしよう!とメニューがすぐに決まってしまいそうです。
子どもが読めば、「お母さん、今日のご飯はこれにして!」とリクエストが来るでしょう。
美味しいお鍋料理をいただきます!!