おまかせコックさん

おまかせコックさん 表紙

6人のコックさんたちが、あるお客さんに料理を作ります。とってもおいしそうな果物やウインナー、パンなど… いったい何のごちそうを作っているんでしょうか。お料理に興味を持ち始めた子、食べるのが大好きな子におすすめです。

☆3つのおすすめポイント

  1. 小さい6人のコックさんたちが、お客さんのためにニコニコ楽しそうに料理をしていきます。なにができるのかはお楽しみ!大きな食材や、大きな調理器具も、お手の物です。
  2. お客さんはどなたでしょう?大きな大きなお客さんです!喜んでくれるでしょうか。
  3. 水彩画のタッチで、食材のそれぞれの特徴をうまく引き出し、美味しさを引き立たせています。また、小さなコックさんたちの生き生きとしたようすも、元気いっぱい描かれています。

☆あらすじ

6人の可愛い元気な小人のコックさんたちが登場です。みんな、コックさんの長い帽子をかぶって、コックコートにエプロンを装着し、準備万端です。

首に巻いているスカーフも、緑、青、黄色、ピンク、黄土色、オレンジとみんなそれぞれ違います。

まずは、小人たちの身長の2倍以上あるリンゴを、3人で持ってきました。2人がまたまた大きなナイフを持って待っています。リンゴを持つ人、ナイフで皮を剥く人、剥いた皮を持つ人…協力しながら作業を進めていきます。

つぎに、3人で協力してバナナを持ってきました。

今度はトマト、きゅうり、レタス。おいしそうなサラダです。

小さな子たちが、上手に薄く食材を切り、盛り付けました。

さらに、大きなチーズとソーセージの登場です。チーズはかたいけど、頑張ってスライス。ソーセージはじゅうじゅう焼いて、これだけでも十分美味しそうです。

けれど、そのまま食べるのではなく、なにか美味しいものに仕上がるようですよ。

お次はたまご。二人一組で運びます。落とさないように気をつけて!

たまごは大きいお鍋で茹でて、潰して、マヨネーズと混ぜて…

働き者の小さいコックさんたち。一生懸命、楽しそうに頑張っています。

すると次に大きい大きい…パンが!コックさんたちが15人くらい並んだような大きさのパンに、せっせと切り込みを入れていきます。

いよいよ大きな大きなアレが完成しました!

そして、完成した美味しい美味しいものを食べるのは、とっても大きなあの生き物でした…!

小さなコックさんと、大きなお客さん。大きなごちそうに、美味しそうな食材がたくさん登場してきて、お腹が空いてきそうです。

☆際立った特徴

小人たちが、自分たちより大きな食材、道具を使って料理をしています。

ナイフを使ったり、大きな鍋でぐらぐら卵を茹でたり、フライパンで炒めたり…。大丈夫かな、と一見ドキドキもしますが、みんなニコニコ元気に楽しそうに作業を進めます。

りんごもバナナも美味しそう。トマトもきゅうりも新鮮そのものです。

何が仕上がっていくのか、読み進めるごとに楽しみになってきます。

そして、大きいお客さん。大きいごちそうを美味しそうにむしゃむしゃ…。

コックさんたちも嬉しそうです。

水彩画で描かれたタッチで、食材の新鮮さや、ツヤ、熟れ具合などうまく表現されていて、美味しそうな匂いがしてきそうなリアル感です。

コックさんたちの可愛らしい料理風景も、見ていてこちらまで楽しい気持ちになってきます。

☆書店員の感想

●小さいコックさんたちが、お客さんのためにニコニコ楽しそうに料理をしていきます。なにができるのかはお楽しみ!大きな食材や、大きな調理器具も、お手の物です。

りんごの半分ほどの身長の小さなコックさんたち。

表紙をめくって、絵本の中のタイトルが書いてあるページのコックさんたちは、自分たちの体に合った大きさの調理器具を持っていますが、その次のページからは、大きなりんごに大きなナイフの登場です。

お客さんが大きいからか、コックさんたちが小人だからか…どちらかはわかりませんが、大きい食材と大きい器具で、一生懸命料理を始めます。

6人のコックさんたち。長い帽子にコックさんの白いユニフォーム、コックコートを身に着け、エプロンもきちんと付けて一人前のコックさんです。

小さなコックさんがまず持ってきたのは大きなりんご。ツヤのある、赤くて蜜が詰まっていそうなりんごです。大きいナイフを使い、2人はりんごを支え、1人は皮をむき、残りの3人でむいた皮を持って、うまく協力して作業を進めます。大きな材料と器具なのに、皮は途切れず長くつながってむけていて素晴らしいです。コックの腕が光りますね。

りんごの皮は一輪車で運びます。

今度はバナナ、いい熟れ加減です。食材の目利きもさすがコックさん。食べごろのバナナを切るときも、バナナを横にして上半分の皮をむき、下の皮はむかずにそのまま実だけ輪切りにしていく…良いアイディアだなと思いました!まな板要らずです。

続いて、新鮮なレタス、トマト、きゅうりも薄くスライスしてお皿に並べます。

お次は大きなチーズとソーセージ。大きなチーズはかたいけれど、頑張って切っています。

ソーセージは1人がフライ返しで炒め、2人でフライパンを持つ。チーズスライス係と、ソーセージ炒め係で、うまく分担して行っています。手際の良さがなんとなくお手本になるなぁと思いました。

その次はたまごも分担して運び、カメラの小さい三脚のようなものでカゴに入れて吊るします。そのままカゴごと鍋に入れて茹で始めました。湯気が立ち上り、あつあつのお鍋です。時計で茹で時間もしっかりはかりますよ!

茹で上がったたまごをボウルに運びます。ツルンと滑らないように、木の板をボウルに渡して、2人でせっせと転がしてボウルに運びます。他の4人は、マッシャーでたまごを潰す人、マヨネーズをかける人、フォークで混ぜる人、塩をふる人に分かれ、効率よく進めます。

食材はこれですべて揃いました。

今度は大きな大きなパンの登場です。小人が並ぶと15人分くらいありそうな大きなパンに、大きなパン用ナイフで真ん中に切り込みを入れていきます。

この切り込みの中に、切って準備しておいた材料を順番に、きれいに挟んでいきます。

そう、出来上がったのは巨大サンドイッチです!たまご、チーズ、ソーセージ、トマト、きゅうり、レタスが挟まったお食事系の部分と、バナナとりんごが挟まったフルーツサンドの部分があり、食べすすめるごとに味の変化があって美味しさを楽しめそうです。

大きなサンドイッチが仕上がって、コックさん6人も全員で大喜びしています。

●お客様はどなたでしょう?大きな大きなあのお客さんです!喜んでくれるでしょうか。

出来上がったサンドイッチは、一体誰が食べるのでしょう…?

なんと、コックさんよりとっても大きい黄色と緑のかいじゅうです!

大きなかいじゅうが、世界一のサンドイッチのお客さんでした。可愛いスカーフを首に巻いて、いただきます!

大きいサンドイッチですが、かいじゅうにはピッタリな大きさで、ぺろりと平らげてしまいそうです。けれど、ボリューム満点。世界一美味しい!と言ってもらいました。

コックさんたちはさらに大喜びです。

大きいかいじゅうがむしゃむしゃ食べているようすを見て、このコックさんたちは小人なんだろうか、かいじゅうから見たら小人に見えるのか… 食材や道具は、かいじゅうに合わせた大きさとなっていて、コックさんたちが小さく見えたのかな… など、少し不思議な感覚になりました。

どこにも「小人」という表現はないので、そこは読む人それぞれの想像にお任せなのかもしれませんね。

けれど、片付けもお手の物のコックさんたち。調理も手際よく、なんといっても楽しそうです。我が家にもぜひ一度料理をしに来てほしいなと思いました。

そして、このかわいいコックさんたちのようすを見たら、お子さんも「小さいコックさん」になって、料理のお手伝いをしてくれるようになるかもしれませんね。お子さんと一緒にクッキングもいいですね。

●水彩画のタッチで、食材のそれぞれの特徴をうまく引き出し、美味しさを引き立たせています。また、小さなコックさんたちの生き生きとしたようすも、元気いっぱい描かれています。

絵の縁は色鉛筆で描かれたようなかんじで、色付けは水彩画のタッチのようです。りんごのツヤや、むけていく皮の断面・ようす、バナナのちょうど食べごろな熟れ具合。トマトの真っ赤でツヤ・ハリのあるようすや、きゅうりのゴツゴツ・チクチクして新鮮なようす。レタスもしゃきっとしています。盛り付けた野菜の断面も、そのままサラダにして食べたくなるような感じです。チーズの切り口や、ウインナーの焼けて出来た切り込みも、本物のように細かくリアルに色付けされています。

たまごもツルンとして、アツアツの鍋の湯気のようすも、火傷しないように気をつけて!とドキドキしそうになるほどです。

道具一つ一つにも光沢感があり、ナイフの刃先や持ち手の木の素材感も本物のようです。

大きなパンもパリッとした表面に、中がふっくらと美味しそうです。私自身パンが大好きなので、香ばしそうなこのパンの山に登って食べてみたくなりました。

最後に出てくるかいじゅうも、大きいですが黄緑と黄色の縞模様、背中のヒレはオレンジ色と可愛らしい色合いで、なんだか愛嬌があります。むしゃむしゃおいしそうに食べている表情、コックさんたちの喜んでいる姿もこちらまで嬉しくなってくるようです。

こんな可愛らしい、ニコニコ元気なコックさん達に、一度美味しいごちそうをおまかせして作ってもらいたいような、楽しい気持ちになりました。この本に描かれている通りにサンドイッチを作ってみたら、世界一のサンドイッチが出来上がりそうです。

おまかせコックさん 裏表紙
にむさん
  • にむさん
  • 現在8歳と3歳の男児の育児に奮闘中です。
    兄が弟に絵本の読み聞かせをしてくれることもあり、そこから学ぶことも多い日々です。
    短大で介護の勉強をし、介護福祉士を持っています。