すっくの こんなときってなんていう?~ともだち できたよ~
お友達との交流が増えてきた、発語が増えてきたお子さんにぴったり!「こんなときってなんていう?」が分かります☆
☆際立った特徴
だんだんお友達に興味を持ち始めたお子さん。お友達と仲良くなりたいけれど、どうしたらいいかな?会ったときは?おやつを食べるときは?さようならのときは…?いろんな場面での「ことば」に出会えます。語彙がぐんと増える時期に、お友達同士のやりとりに大活躍!ボードブックで丈夫なので、小さなお子さんからたくさん楽しめます。
☆読み聞かせのポイント
- 「こんなときって、なんて言う?」文章を読むだけで、お子さんに声掛けができます。
- 「こんなときって、なんて言ったらいいんだろう?」というお子さんの疑問に応えます。
- こんにちはからさようならまでいろんな挨拶が登場。家庭の言葉や、地域での方言など、いろんな言葉でアレンジも楽しめます。
- お友達にこう言われたらなんて言う?と、さらに次の返答へ質問を広げても、想像が膨らみそうです!
☆あらすじ
すっくはお友達と一緒に遊びます。
お友達に出会ったら、こんにちは。
一緒に遊びたい… 「一緒にあそぼ」、もっと仲良くなりたいすっくは、なんて言ったらいいかな?「お名前は?」と聞きます。
お互いの持ち物が気になるお年頃。キーホルダーを見たり、すっくが持っているぬいぐるみを見たりしていると…
ぬいぐるみが壊れてしまいました。こんなとき…どうしよう?
お母さんが直してくれて、すっくはお友達と仲直り。
一緒におやつを食べて、写真を撮り、バイバイとお別れの挨拶をしました。
☆書店員の感想
「こんなときってなんていう?」が、ぎっしり詰まっています。日常よく出会う場面がたくさん登場します。
赤ちゃんのころは、自分の世界だけで遊んでいたお子さんが、成長とともに、家族以外の人に興味を持ち始めます。同年代のお友達と遊びたいな… 気になるなぁ… と、だんだん視野や遊びの範囲が広がっていきますね。
わが子も、1歳半になる少し前から、保育園で同じクラスのお友達の名前を呼んだり、一緒に遊ぼうと声をかけたりして、交流が広がっているようです。
絵本でも、まずお友達に出会って、コミュニケーションの最初の挨拶、「こんにちは」と声をかけます。それは大人になっても同様で変わらない大切なコミュニケーションの言葉。自然と話せるようになってくれると嬉しいですね。
遊びたいときは「あーそーぼー」と言ってみたり、見せてほしいときは「かーしーてー」、ほしいときは「ちょーだい」と言って、両手を出してアピールしています。
逆に、お友達にあげるときは「どうぞ」と声をかけながらあげますね。すっくもお友達にニコッと微笑みながら「どうぞ」と渡していて、お友達との言葉や気持ちのやりとりをしているんだなぁ、と見ていてあたたかい気持ちになってきます。
子どもたちの日常があふれています。自分自身と重ね合わせてお話を楽しめます。親子のコミュニケーションの1冊にも。
1歳7か月の娘と一緒に、この絵本を楽しみました。娘は、登場するお母さんやお友達、すっくを指さして「おかーたん」「コエ(これ)!」と言いながら絵本を読んでいました。
自分も、一緒に遊んでいるような感覚でいたのかもしれません。だれかお友達を思い出して、遊んでいるようすをイメージしながら読んでいるのかな?とも感じました。
まだ言葉がたくさん話せない低月齢のお子さん。でも、きっと心の中には伝えたい気持ちがいっぱい詰まっているのでしょう。いろんな言葉をたくさん吸収しているお子さんに、こんなときってなんて言えばいいのかな?と、場面に合った言葉を教えてくれる絵本です。
伝えたいけれど、伝えられなくて、もどかしくて…。親としても、いま何が言いたいのかな?と思う場面ってありますよね。こんなときって、こう言ったらいいんだね、こういう気持ちだね、と絵本を通してお話するといいですね。
また、地域や家庭など、それぞれで使う言葉などでアレンジしても楽しめると、裏表紙に書かれています。我が家では「ありがとう」を、子どもが言いやすく「あんと」と言っています。金沢弁「あんやと」を少し変化させています。金沢では小さい子がよく使う言葉なのですが、方言に変えて言ってみたりしても面白そうですし、家庭ごとで使う言葉に変えて話してみると、さらにお話が身近なものに感じられそうです。
親子で、場面ごとに「なにして遊ぼっか」「くまさんイテテだね」「おやつなに食べる?」など、お子さんに合わせた声掛けをアレンジして楽しめます。お子さんとのコミュニケーションにもピッタリですよ。
- 作品名:すっくの こんなときってなんていう?~ともだちできたよ~
- 著者名:ぶん/たかてら かよ え/さこ ももみ
- 出版社:ひかりのくに