たべもの なにからできている?
いつも食べているもの、何からできているんだろう?何からできているか知ったらビックリするかも!?楽しく学べる仕掛け絵本。いろんなものを食べるのがますます楽しくなりそう!食育にもピッタリ!
☆3つのおすすめポイント
- いろんな動物と一緒に、食べ物が何からできているか当ててみましょう!意外な発見があるかもしれません。
- 食べ物って、何かから作られています。どの食べ物も、誰かの手が加えられています。美味しく食べるための調理、工夫に関心が生まれます。
- 食べ物、何からできている?から、どうやって作られている?にも興味が広がります。食べ物を美味しくありがたくいただきましょう!食育にもおすすめです。
☆際立った特徴
たくさんのかわいい動物が登場し、それぞれの食べ物が何から作られているのか教えてくれます。
本を開いて左側が文章、右側が食べ物の絵、さらに右側のページをもう1枚めくると、何で作られているのか答えがわかるしかけ絵本になっています。
いつも食卓に並ぶ身近な食べ物やお菓子など、普段何気なく食べているものに関心が生まれるきっかけになる絵本です。

☆あらすじと書店員の感想
●いろんな動物と一緒に、食べ物が何からできているか当ててみましょう!意外な発見があるかもしれません。
普段食べているものが何からできているかは、大人から見ると自然と覚えていることで、なんとなくこれはこれから作られている、と分かりますよね。お子さんはどうでしょう。きっとこれからの人生の経験で少しづつ知っていくように思います。この絵本からも、その興味・関心が広がるきっかけになるように思いました。
まず子どもたちの大好きなソフトクリームから始まります。ひんやりして美味しいですよね。これが牛乳でできているなんて、子どもがはじめて聞いたらビックリするかもしれません。牛乳が苦手な子でも、ソフトクリームは食べられるという子もいるかもしれませんね。
毎日のように食べているパンも、木にパンがなっているわけではありませんね。畑から掘り起こしたわけでもありません。だれかが小麦粉とパンの材料を混ぜて焼いてくれたから、美味しいパンが食卓に並ぶのですね。いろんな味のパンがあって美味しいですし、大好きです。
チョコレートはきっとビックリしそうです。カカオ豆がまず身近では見られないので、あまりピンと来ないかもしれません。インターネットや本などで一緒に調べて見てみるのもいい経験かもしれませんね。
動物たちが、いろんな食材を美味しそうな表情で興味深そうに見ているようすも可愛らしくて、どんどん内容を見てみたくなるように思いました。
●食べ物って、何かから作られています。どの食べ物も、誰かの手が加えられています。美味しく食べるための調理、工夫に関心が生まれます。
採れたての野菜をその場でまるかじり、などする以外は、食卓に並ぶ口に入るものは何かの原材料から加工されています。どこかの工場で作られていたり、お店の人が作ってくれたり、自宅で調理したりしています。
ちくわは見た目から全く想像できないくらいですが、魚をすりつぶして作られています。魚は魚のまま調理して食べても美味しいですが、ちくわにすることでまた新たな料理に使われたり、ちくわの香ばしさや美味しさが感じられますね。ちくわ=魚、などの概念が食べ物に対する視点を変えてくれるきっかけになるようにも思います。
長男は3〜4歳くらいから、この食べ物、なに?と聞いてくることが多かったです。はじめて食べるものに対して「これ、何から作ってあるん?」と聞いてきて、答えるとビックリしたり、ふーんと言ったりそのときどきの反応ですが、いつもニオイをかいで食べ始めていました。(笑)何から作られているか知る楽しみもあると思いますし、何から作られているか分からなくて食べるのをためらってしまうときは、材料を知ることで安心して食べられることにもつながっているようでした。
また、絵本にも描かれているのですが、以前ソーセージの作り方をテレビで見ていた長男。2年生ですが、この絵本を見て、「ぼく、ソーセージの作り方知っとるよ!」と嬉しそうに話し、しかけをめくって答え合わせをしていました。ほかの食べ物は知らないものも多かったようで、しかけをめくっては「へー!」と感心しているときもありました。可愛い動物たちのイラストなので小さいお子さんから親しめますし、成長したあとでも、食べ物に対しての知識を学ぶという点からも楽しめる絵本のように感じました。

●食べ物、何からできている?から、どうやって作られている?にも興味が広がります。食べ物を美味しくありがたくいただけるよう、食育にもおすすめです。
食べ物が何からできているかを考えると、自ずと「どうやって作られている?」ということにつながるようにも思いました。
せんべいはお米と同じですが、そのお米をどのようにしてせんべいにしているのか。チョコレートのカカオ豆はどのようにチョコレートになっていくのか、こんにゃく芋はどうやってあんなぷるぷるのこんにゃくになるのか…。
考えるだけで、「なぜ・なに・どうやって」がどんどん頭の中で広がっていくような感じがします。
長男は保育園時代に、味噌作りを体験したことがありました。大豆を発酵させて味噌を作る、その過程が面白かったそうで興味津々にいろいろ話してくれた時期がありました。そのときに、豆腐や納豆も同じ大豆から作られているんだよ、と伝えると、ビックリしていたのを今でも覚えています。豆腐も納豆も大好きな長男。今でも豆腐の味噌汁や納豆をよく食べています。
何からできているのか知ることで、食べているものの美味しさが更に増すように思います。そしてどうやって作られているのかに視野が広がることによって、作ってくれた人への感謝の気持ちも芽生えることにつながりそうだなと思いました。
作ってくれた人と、食べ物に感謝して、気持ちを込めて「いただきます」「ごちそうさまでした」と挨拶する大切さもさらに湧いてくるようで、食育にもピッタリの絵本だと感じました。
- 作品名:たべもの なにからできている?
- 著者名:and EIGHT
- 出版社:交通新聞社