どうぶつしんちょうそくてい

書店員二人がユーチューブで絵本を詳しく解説しています。

いろんな動物の身長測定を行います。ちゃんと測れるかな?動物たちの個性も光る、楽しい測定会です。動物が好きな子にピッタリです。

☆3つのおすすめポイント

  1. いろんな動物たちが身長を測っていきます。無事に測れるでしょうか。動物たちの測定方法にもいろんな方法があって、個性が光り面白いです。
  2. 子ども達の大好きな動物がたくさん出てきます。動物の名前を覚えたり、さまざまな動物に触れた気分になります。
  3. 動物たちも、身長は少しでも大きく見せたいんですね。人間も同じかもしれません。みんなのびのび自由に計測していきます。

☆あらすじ

動物園の身長測定が始まります。白衣を着たゴリラと、女の子が身長を測ります。

動物たちはみんな並び、自分の番を待ちます。

はじめに、うさぎの測定です。うさぎは長い耳を伸ばしてみましたが、測るのは頭の部分まで。40センチでした。

次はカンガルーです。カンガルーはついついジャンプしてしまい、身長は測れませんでした。見ているみんなはビックリしています。

次にやってきたのはキリンです。身長計より大きすぎて測れません。さて、どうしましょう。ゴリラと女の子は、キリン用のとっても高い身長計を持ってきました。やっと測れて、身長は520センチでした。

お次はワニですが、何やら「ずる」をしているようです。よく見ると、ワニが3匹重なっています。測るのはもちろん1匹ずつですね。50センチでした。

今度のこうもりはさかさまにとまりますので、身長計を逆さまにして測ります。ちょっと大変な作業です。女の子は、キリンの首に乗せてもらって測定結果を見ます。

コアラが身長計に乗って寝てしまうこともあるようです。身長計の、頭に置いて身長を見る部分にお尻を乗せて落ち着いているようですが、よく寝るコアラ、身長測定どころではなくなってしまいますね。

コアラは寝かせたまま、最後のシロクマです。2本の足で立ち上がり、身長を測ります。210センチでした。他の動物たちも見ています。

ほとんどの動物の身長測定が終わりましたので、これにて終了です。コアラはまだ寝ていて、ゴリラと女の子もビックリです。

☆際立った特徴

順番に、動物たちが次々と身長を測っていきます。計測係は、白衣を着たゴリラと、ポニーテールの女の子です。

子ども達が好きな動物がいろいろ登場してきて、つぎはどんな風に測るんだろう、とワクワクしてきます。子どもにも、身長を測る時こんな風に測るんだよ、と教えるきっかけにもなります。

作者の『聞かせ屋。けいたろうさん』は、この絵本を描くために動物園に行って、実際に動物の身長を測ってみたそうです。うさぎは抱っこして、ワニはガラス越しに計測。一番大変だったのはキリンだったそうですよ。しろくまにも実際に立ってもらったそうです。作者が実際に測ったからこその世界観、本当に動物を身長計で測ったような、動物の本物感を感じられる楽しい絵本です。

どうぶつしんちょうそくてい 表紙

☆書店員の感想

●いろんな動物たちが身長を測っていきます。無事に測れるでしょうか。動物たちの測定方法にもいろんな方法があって、個性が光り面白いです。

動物園の身長測定の日。表紙のゴリラが一生懸命準備をしています。そのようすをほかの動物たちも興味深そうに見ています。

絵本のあとがきにもありますが、動物園では実際に身長を測ることはあまりなく、体重を測って成長や健康状態を見るんだそうです。いろんな動物がいますから、身長を測るのって結構難しいことかもしれませんね。実際に身長計で測ったらこんな感じかな?と想像力が広がります。

動物たちがみんな並んで順番を待っているのがとてもエライですね。子ども達も、身長を測るとき必ず並びますので、いいお手本になるように思いました。みんな、ほかの動物たちのようすも気になっています。

うさぎから測り始めますが、耳を立てても身長には入れてもらえず残念そうです。カンガルーは、ジャンプしすぎて身長は測れませんでした。ジャンプ力選手権なら、実力を発揮できそうですね。

キリンが大きすぎて身長計では測れないと気づく、ゴリラと測定係の女の子ですが、表情は冷静です。そこがまた、なんだかいいですね。落ち着いて、屋根より高いキリン用の身長計を準備します。キリンは520センチメートルもあるんですね!大きいとは思っていましたが、驚きです。

3匹重なってずるをしようとしたワニたち。気持ちは分かりますが、たしかにワニの身長はどこからどこまでだろう…とふと思いました。(笑)身長と全長は違うのかもしれませんね。近づいて測るのは勇気がいりそうです。

いたずらっぽい顔をしたコウモリや、コアラのキャラクター性にも惹かれます。ほかの動物の測定が始まっても寝続けているコアラ。マイペースですね。シロクマはやはりクマ、立ち上がると立派な姿です。みんな立ち上がったことを褒めているような、すごいね、といった表情で見ています。そして終わり次第、きちんと各部屋に帰っていく動物たちの行儀良さにも感心し、面白さを感じました。

●子ども達の大好きな動物がたくさん出てきます。動物の名前を覚えたり、さまざまな動物に触れられたような気分になります。

次男と一緒にこの絵本を読みました。いろんな動物が出てきて、「うさぎ!」「キリン!」など、自分で名前を言っているものもありましたし、カンガルーやコウモリはまだあまり知らなかったようで名前を教えてあげると「これがカンガルーか〜!」といったような反応をしていました。次男は3歳後半の月齢なので、その名前をどこかで聞いたことがあったのかもしれません。

この絵本で初めて見るような動物たちとも出会い、動物園に行って実際に本物を見てみる、そして身長は〇〇センチメートルだったね、大きいね、などの会話も楽しめるように思いました。また、次男はゴリラとワニが大好きで、両方登場しているのでとても喜んでいました。さらにワニが3匹重なっているのも楽しかったようで、「ワニ3匹乗っているね、重くないんかな〜」など、興味深く見ていました。

●動物たちも、身長は少しでも大きく見せたいのかもしれませんね。人間も同じかもしれません。みんなのびのび自由に計測していきます。

耳を伸ばしたうさぎ、ジャンプしていたカンガルー。3匹重なったワニたち。みんなではありませんが、身長は大きいほうが嬉しいのですね。実際私も、子どものときは定期的に健康診断がありましたので、身長は友達同士で比べあっていた記憶があります。体重は決して知られたくありませんでしたが。(笑)

いまは2人の男児がいますが、同じ月齢でそれぞれどれくらい大きくなっているのかなと気になって、その当時の記録と照らし合わせて見比べるときが時々あります。不思議なもので、今のところは2人とも同じ感じで大きくなっています。

けれど、大きさも個性ですね。大きいから良い、小さいから良い、ということはなく、どちらも良い、んですね。夫は大きい方なので、高いところのものを取ってもらうときにとてもありがたいです。けれど、高い位置の棚におでこをぶつけるときもあるので一長一短や、とよく言っています。(笑)着られる洋服も限られますからね。また逆に、今我が家で一番小さい次男は、捜し物の天才です。小さいから見つけられる視点を最大限に活かして、先日も大切にしていたスーパーボールを探し当てていました。そして、ちょっとの隙間にも腕が入るんですね。長さが足りないときもありますが。(笑)奥にあるときは届かないと見てすぐわかるようで、その時はヘルプを出してきます。長男は持ち前のマイペースさで、身長に関係なく過ごしています。みんなそれぞれの個性を活かして生活しているような我が家です。(笑)

絵本の動物たちは、身長の大きさも本物に近いものとして対比で描かれているようですが、動物たちの描写も本物のような体つきで描かれています。身近に感じるような絵のタッチですが、動物それぞれの特徴や体のバランスを捉えて描かれているように思いました。

楽しい身長測定、大人になってからは1年に1回の健康診断で測るくらいですので、動物たちに混ざって、一緒に楽しく身長を測ってみたいと思いました。

どうぶつしんちょうそくてい 裏表紙
にむさん
  • にむさん
  • 現在8歳と3歳の男児の育児に奮闘中です。
    兄が弟に絵本の読み聞かせをしてくれることもあり、そこから学ぶことも多い日々です。
    短大で介護の勉強をし、介護福祉士を持っています。