どんぐりむらのどんぐりえん
園に通いたてのお子さんにピッタリ!楽しい事がいっぱい待ってるよ♩園で過ごす何気ない日常と、特別なお店屋さん祭りの1日を描く一冊。ほのぼのと、みんなが仲良く過ごすどんぐり園を覗いてみましょう!
☆3つのおすすめポイント
- どんぐりの子ども達が通うどんぐり園では、どんな楽しい事が待っているのかな?お歌を歌ったりお散歩へ行ったり、給食を食べたり、子ども達が毎日楽しく過ごしています。
- そして、お店屋さん祭りの準備から当日の様子まで、特別な1日も描いています。しかし、急に雨が降ってきましたよ。お店屋さんはどうなるのかな?みんなが満足するお店屋さん祭りになったのかな?
- おまけがたっぷりついています!どんぐり園に通う18人の子ども達には、1人ずつ細かな設定があります。知れば知るほど、どんぐり達が可愛らしくて愛おしく見えてきます。

☆際立った特徴
20.7cm×29.5cmの横長の絵本です。
子ども達に大人気の「どんぐりむらシリーズ」は、遊び心満載!とっても読み応えのある絵本で隅々まで楽しんで読むことが出来ます。

おまけ①ついている帯は、切って作って遊べるようになっています。どんぐり園の建物もついているので、自分で動かして”ごっこ遊び”も楽しめます。

おまけ②そして、もう一つおまけに、【どんぐり新聞】が挟まれています。こちらは、”辛口評論家のすなわち氏”というキャラクターがコメントしていたり、祭りを訪れた村のつぶたちのインタビューなど、新聞記者が現場を取材して書いています。実はどこかに取材している様子が描かれています。どこで取材しているのか探してみましょう!

その他にも、給食を作る先生たちや、お散歩へ行くときの園の先生のリュックの中身など、細かく新聞の記事として紹介されています。
おまけ③表紙の内側には、あみだくじが描かれています。「お迎えは誰ですか?」と書かれているのですが、あみだくじを辿ると、この子のお迎えはこの人かな?と親子が繋がるように出来ています。どんぐりにも個性があって、子どもを見ると似ているママとパパがいるので、あみだくじの前におおよそ見当がついてしまう事も!そこもまた親子ならではの面白さですね。
おまけ④どんぐり園に通う子ども達は18人。その子ども達と家族を紹介しています。細かく設定がされているので、本書の奥深さを感じます。深く知れば知るほど、どんどんどんぐり達を好きになってしまいます♩
参考文献)絵本ナビ 作者なかやみわさんインタビュー
☆あらすじ
元気な声で、どんぐり園に子ども達がやってきます。先生たちは笑顔で子ども達を迎えます。子ども達はママとパパに手を振ると、好きな遊びを始めました。
みんなが揃うと歌の時間が始まりました。
そしてみんなで朝の挨拶です。挨拶が終わると、みんなが大好きなお散歩の時間です。トイレに行って、手を洗ったら、靴を履いて、外へ出ます。小さい子は大きいことペアになって手を繋いで整列です。
通りすがりのどんぐりのつぶ達が子ども達に声を掛け、手を振ります。子ども達も元気に手を振り返しました。
みんなが大好きな公園に着きました。子ども達は一目散に好きな遊具へ!その時、ひゅるるーと強い風が吹き上げました。落ち葉がいっぺんに舞い上がり、ゆっくり落ちてきました。
子ども達は大はしゃぎで落ち葉で遊びます。沢山抱えて空に向かって投げたり、砂場で落ち葉を使ったお店屋さんごっこを始める子もいます。
面白そうなことが始まって、みんなは砂場に集合!様々なお店屋さんのオープンです。先生たちはお客さん役に大忙し!
しばらくすると、帰る時間になり、副園長先生が集合の合図を出しました。もっと遊びたかったけど、そういえばお腹が空いてきた子ども達です。
園に戻ると良い匂いがします。ちょうど給食の時間です。
給食の後は、みんなが楽しみにしている【お店屋さん祭り】の準備です。どんなお店がイイかな?こんなお店がしてみたいな。みんなで話し合います。
やりたい事を書きだした大きな紙はみんなの意見でいっぱいです。でもこれではお店が多すぎます。でもどの意見も素敵できっと面白そう!
先生は、書きだした紙をジョキジョキと切って、このお店とこのお店をミックスしてらどうかしら?とアドバイスします。子ども達も、どうミックスするか意見を出します。そして、沢山の面白そうなお店が決まりました。
さっそく材料集めです。キレイな木の実や落ち葉や、お部屋にあった余った箱やひも・布を集めました。小さい子も大きいお姉ちゃんお兄ちゃんもみんなで一生懸命集めました。
でも、あれれ。お迎えの時間です。
子ども達は、帰り道にママとパパに目を輝かせて言いました。絶対に来てね!招待するからね!
次の日も、子ども達はお店屋さん祭りの準備に大はりきりです!みんなで力を合わせて作っていきます。会場づくりもお手伝い。先生たちも子ども達が帰った後、夜遅くまで、子ども達を想って頑張ります。
さて、いよいよ【お店屋さん祭り】の当日です。どんぐり園の前に沢山のお店が並びました。子ども達のママやパパもお店を出来を見てビックリしています。売られているジュースやお寿司・パンは粘土や色水で出来ていますが、本物そっくり!
”ごっこ”じゃなくて、本物だったらいいのにね。子ども達の言葉に、園長先生は、みんなが大きくなったらどんなお店が出来るかな?楽しみだねとほほ笑みました。

しばらくすると、ポツン…ポツン…と雨が降ってきました。
みんなは雨が当たらない場所へ避難します。しかし、これではお店屋さんが台無しです。お客さんが帰りかけ、子ども達ががっかりした、その時です・・・。
先生たちが、傘を持ってきました。
みんなの顔が明るくなりました。先生たちがお客さん達に傘を配ります。
そして、みんなは傘を開いてビックリ!なんて素敵なんでしょう。
傘の内側には、子ども達が描いた絵が沢山貼ってあります。子どもも大人も大喜びです♩
お祭りは、途中で雨が降ってきてしまったけど、大成功でした☆
☆書店員の感想
園の様子や、そこで過ごす子ども達が、本当の人間の子ども達の様子を見ているかのような、リアルさがあります。しかし、人間ではなくどんぐりの子ども達が描いているからこその楽しさや、可愛らしさがあるストーリーだと思いました。
そして、園に通う子ども達やその両親にも細かな設定がある所が、この物語をさらに深めています。お祭りにはママやパパ・おじいちゃん・おばあちゃんなど、家族が遊びに来ています。誰の家族なのかな?と考えてみるのも面白いですよ。また、家族以外にも新聞記者や交番のおまわりさんなど、子ども達をいつも優しく見守っているどんぐり村の大人達も来ています。
また、どんぐり新聞がついていたり、あみだくじがついていたり、紙人形が付録でついていたり、面白さが満載です。物語以外にも、隅々まで楽しむ事が出来ますね。
さあ、おみせやさん祭りで園の先生たちは、雨が降ったのでみんなに傘を配るのですが、とっても素敵な世界で1本の傘を配ります。どんな傘だと思いますか?子ども達が描いた絵が内側に貼ってある素敵な工夫がしてありますよ。
傘は雨の日だけの特別な道具。この傘があれば、雨の日はもう憂鬱じゃないですよ。
とってもHAPPYになれるこの傘を、ぜひ実際に見て頂きたいと思いました。
- 作品名:どんぐりむらの どんぐりえん
- 著者名:なかやみわ 【インタビュー】
- 出版社:学研プラス


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