にっこりじまの ちゅうちゅうたい

冒険好きにピッタリ!ねずみのちゅうちゅう隊が大活躍します!優しいタッチの手芸絵本。手芸好きの大人にもオススメ!手芸材料の使い方の幅が広がるかも?!

☆3つのおすすめポイント

  1. 作者✼すまいるママ✼さんは、布やフェルト、ビーズを組み合わせてキャラクターや背景など全てを表現する作風で暖か味や優しさを感じます。その中に、綿の煙があったり、毛糸の紐が登場したりと、アクセントとなる材料もあります。ストーリーに合わせて、作風までもが注目ポイントです!
  2. 大きな身体のきょうりゅう君を救助するのは、小さな小さなねずみのちゅうちゅう達。こんな小さなねずみ達で本当に大丈夫!?身体が小さいからこそ出来る救助方法とは?!
  3. 森の動物たちの力も借りて、きょうりゅう君を助けます。無事に救助でき、ちゅうちゅう隊が帰って行きます。感謝と尊敬の眼差しでちゅうちゅう隊を見送る動物達。子どもが憧れる、自分もそうなりたい存在とは何かを教えてくれます。

☆あらすじ

にっこりじまの森の奥から「うわーん」と大きな泣き声が聞こえてきました。泣いていたのは大きなきょうりゅう君。大変だ!周りにいた動物達は救急車を呼ぶことにしました。

そこに現れたのは、「ピーポーピーポー」 救急車?ではなく、ちゅうちゅう車です。とっても小さいちゅうちゅう車、中から降りてきたのは小さな小さな3匹のねずみのちゅうちゅう隊。ビシッと敬礼し、「おまたせしました!」と挨拶します。こんなに小さいのに大丈夫??と動物達は心配そうな顔です。

早速きょうりゅう君の痛がるお腹をちゅうちゅう隊が確認すると、お腹がもごもご動いています。「これは手強いですよ。鼻の長い君にも手伝ってもらいます。」とぞうのぞうきちを指名します。

ちゅうちゅう隊はぞうきちにロープの端を手渡すと、きょうりゅう君の口の中に入って行きました。

「あ!あれだ!!」きょうりゅうくんのお腹の中で大きな木の実が暴れまわっています。捕まえようとするちゅうちゅう隊、しかし暴れん坊の木の実は、ぴょんぴょんと逃げ回ります。

その頃倒れているきょうりゅう君の周りで、だんだん心配になってきた動物達。ちゅうちゅう隊の合図でぞうきち君はロープを引っ張ります。うーん、うーん、すっぽーーーん!!

きょうりゅう君の口の中から、ロープで巻きつけた暴れん坊の木の実とちゅうちゅう隊が飛び出てきました。これで安心、きょうりゅう君もお腹が痛いのが治りました。「ばんざーい!ばんざーい!」と喜ぶ一同。

「困った時はいつでもわれわれを読んでください!失礼します!」と礼儀よく挨拶すると、ちゅうちゅう車に乗り込み帰って行きました。みんなで「ありがとう」と見送ります。

そして、ちゅうちゅう隊を実際に手伝ったぞうきち君には、「ぼく、大きくなったら絶対ちゅうちゅう隊に入る!」という夢が出来ました。

にっこりじまの ちゅうちゅうたい 表紙

☆際立った特徴

作者✼すまいるママ✼さんは、布やフェルト、ビーズを組み合わせてキャラクターや背景など全てを表現する作風で暖か味や優しさを感じます。その中に、綿の煙があったり、毛糸の紐が登場したりと、アクセントとなる材料もあります。きょうりゅう君の涙のビーズがシーンごとに変わっていたり、まゆげの刺繍でその時の動物達の気持ちを表していたりなど、きっと子供達だけでなく、手芸好きの大人も楽しめるのではないかと思います。ストーリーだけでなく作風までもが注目ポイントです!

(絵じゃなくて布なの!?とびっくりする程、細かく隅々まで丁寧に作られていて、私は自分では到底真似できない事なので、頭では分かっていても「本当に布!?」と何度も見返してしまいました。)

ストーリー中盤、きょうりゅう君のお腹の中からちゅうちゅう隊と木の実が飛び出るシーンは、ワイドに広がる仕掛けになっています。飛び出てきた勢いの良さや、きょうりゅう君の表情の変化を楽しめます。

☆書店員の感想

全編、フェルト・布・刺繍など、手芸で作られた絵本です。

作者✼すまいるママ✼さんは、実は3児のパパさんだそうです。こんな素敵な手芸絵本を作れるパパに憧れますね。

布やフェルトの優しい素材感が活かされた絵本です。子どもが読み終わったあとも、細かな細工を、隅々までじっくり見てしまいます。

きょうりゅう君の身体の中から「みなさんひっぱってくださーい!」と合図をもらい、外で待つぞうきち君が引っ張ります。

きょうりゅう君の口から、ちゅうちゅう隊と木の実が飛び出すと、きょうりゅう君のお腹が痛いのも治りました。

はー良かったね!と動物達は安心顔。ちゅうちゅう隊の任務も終了しました。

最初はちゅうちゅう隊のことを、こんなに小さいのに大丈夫かな!?と疑っていた動物達でしたが、最後は感謝と尊敬の眼差しでちゅうちゅう隊を見送ります。

そして、ちゅうちゅう隊を手伝ったぞうきち君は、「ぼくも大きくなったらちゅうちゅう隊になる!!」と夢ができました。

誰かを救助するだけでなく、誰かに夢まで与えられるなんて、とってもカッコイイちゅうちゅう隊ですね!

そんな、子どもの憧れの大人になりたいものです。

にっこりじまの ちゅうちゅうたい 裏表紙
よっぴー
  • よっぴー
  • 書店員のよっぴーです。2人の男の子と、1人の女の子の母として、毎日育児奮闘中です。
    私は自分の子どもに沢山の愛情を子どもが嫌がる時が来るまで、沢山沢山注ごう。心をもしコップに例えるなら、そのコップが溢れて「もう大丈夫だよ!」となるまで続けようと思っています。それだけは大事にしている信念です。
    絵本を読むのもその一つです。
    大切にしている愛情を伝える方法の1つだと思っています。
     
    保育士・幼稚園教諭二種・介護福祉士です。
    他に、ベビーシッター・ベビーマッサージ・ベビー’sサインなどの資格も持っています。
    絵本の感想とともに私の育児経験、保育士・幼稚園教諭としての感想などご紹介出来たらと思っています。