ふうせん ゆらゆら

 リビング書店の絵本チャンネルで保育士書店員が詳しく解説しています

0歳からの読み聞かせにピッタリ!寝る前のおやすみの絵本にもおすすめです。風船がゆらゆらとゆれて飛んでいくようすが、優しい絵と繰り返しの文章で表現される心地よい絵本です。

☆3つのおすすめポイント

  1. 赤ちゃん、ねこさん、いぬさんが出てきて、風船がゆらゆら飛んでいく…。ほのぼのと優しいお話で、赤ちゃんから楽しめます。
  2. 優しいけれど、パッと目をひく色合いとキャラクターたち。最後にはお星さまも出てきて、可愛い寝顔も描かれています。おやすみ前の親子のコミュニケーションにもピッタリな絵本です。
  3. 繰り返しの文章や、ゆらゆら、ツンツン、などの文章も楽しく、リズミカルな内容です。赤ちゃんから、言葉を覚え始めた小さいお子さん、ひらがなを覚え始めたお子さんなど長く楽しめます。
ふうせん ゆらゆら 表紙

☆あらすじと書店員の感想

●赤ちゃん、ねこさん、いぬさんが出てきて、風船がゆらゆら飛んでいく…。ほのぼのと優しいお話で、赤ちゃんから楽しめます。

表紙には、優しく微笑む赤・青・黄色の風船がいます。黄色の表紙がパッと目を引く明るい印象の絵本です。表紙をめくるとねこと赤ちゃんと犬が同じ方向を向いて進んでいます。赤ちゃんはハイハイしていて、のんびりと微笑ましいイラストです。

表紙と同じ風船がゆらゆらと浮いています。紐があり、その紐をねこと赤ちゃんと犬がそれぞれ持っているのですが、浮いている風船…。なんだか、手を離したらどうなるのかな、と好奇心がかきたてられるようで、きっと子どもたちも持っている風船の手を離してみたい…!そんな気持ちになることも多いように思いました。

その好奇心の通りに、3人ともパッと手を離してしまいます。風船、どこに飛んでいくかな。風船たちの冒険が始まります。

風船はゆらゆらとお空を飛んでいきます。途中でカラスにつつかれドキッ!としますが、ツンツンされますがなんとか耐えた風船たち。汗をかきかき、再び飛んでいきます。

太陽の暑さにも耐え、お空はだんだん夕焼けに。背景の紫色からピンク色、黄色になっていくグラデーションが夕焼けの雰囲気と、風船たちのちょっと寂し気な気持ちを表しているようです。夜になり、さらに寂しくなってしくしくと泣き出した風船たち。かわいそうな感じがして、だんだん心配になってきますね。お空が暗くなってこれからどうなるんだろう、と不安な気持ちが読んでいるこちらまで伝わって膨らむようです。

すると、3人のお星さまが風船たちをつかんでくれました。風船たちもお星さまも、ニコニコ、ほっと安心した表情になりました。

●優しいけれど、パッと目をひく色合いとキャラクターたち。最後にはお星さまも出てきて、可愛い寝顔も描かれています。おやすみ前の親子のコミュニケーションにもピッタリな絵本です。

ドキドキするところもあるお話ですが、最後にはホッと一安心できる優しいお話です。お星さまと一緒にゆらゆらしている風船たち、安心して眠っていきます。はじめに出てきたねこ、赤ちゃん、犬もすやすやと眠っていて、ほのぼのと心温まるような描写です。

いい夢見てね、また明日…、と、おやすみ前に読む1冊にもピッタリな内容のように思いました。

ねこと犬、どちらもお子さんに人気の動物ですね。そんな可愛いキャラクターがまず描かれていて、小さいお子さんにも楽しい印象でお話が始まるように感じました。また、風船の配色もハッキリとしていて分かりやすいですし、夜のところ以外全ページ白い背景が、可愛い絵をさらに引き立てているようです。

風船たちの表情も、はじめはニコニコとしていますが、パッと手を離された時の「あ!」というビックリした表情、カラスからの攻撃に耐えている表情、暑いときや悲しいときのそれぞれの表情が場面にピッタリで風船たちから気持ちが伝わってくるようです。その場面の状況が風船たちから感じられ、喜怒哀楽のような感情の変化が自然と味わえる内容のように思いました。

そんな風船たちもとっても可愛らしく感じます。きっとお子さんもこの絵本を読んでいるうちにいつの間にか風船の気持ちにもなって、風船たちと一緒に楽しめるように思いました。

●繰り返しの文章や、ゆらゆら、ツンツン、などの文章も楽しく、リズミカルな内容です。赤ちゃんから、言葉を覚え始めた小さいお子さん、ひらがなを覚え始めたお子さんなど長く楽しめます。

一番はじめのページの、ハイハイしている赤ちゃんと一緒に歩いている絵では、ねこの下に『にゃあにゃあ』、犬の下に『わんわん』と書かれていて、お喋りを始めた小さなお子さんが覚えやすいなと感じました。風船ゆらゆら、という言葉が繰り返し使われていて、ゆらゆら、という言葉が耳に心地よく、寝る前に聞くと安心して眠りに誘われるような感じがするように思いました。そして風船を離すときの「ぱっ」という音、カラスにつつかれたときの「ツンツン ポコポコ」という言葉の繰り返しも楽しく感じます。繰り返し使われることで、自然と記憶に残るように思いました。

また、「だいじょうぶ」という言葉や、「がんばった」「えらい えらい」という声かけもあり、その言葉を聞くとなんとなく気持ちが落ち着き、自分が褒められたような、心が強くなるようなそんな気がするように感じました。

太陽の場面でも、「あっちっち」という言葉が出てきます。少しずつ子どもがお話するようになると、「あっちっち」といろんな場面でお話することが多いなと感じます。外の気温だったり、熱い飲み物・食べ物だったり…。身近で使う言葉が出てきて、絵本でも実生活の中でもお話しやすいように思いました。お日様が「ぎらぎら」、という言葉もあり、いろんな場面のいろんな擬音語に触れられます。

「しくしく…」と泣き出した風船たち。誰か風船つかまえて!という文章があります。右のページにはしくしくと泣く風船たちが3人、ゆらゆらと飛んでいる絵が描かれているので、ギュッとつかまえてあげる真似をして楽しんでみるのもいいかもしれません。お星さまが助けてくれて一安心、ほっと眠りにつける時間がやってきます。

絵やストーリー展開がお子さんの心に楽しく優しく響く絵本です。

4歳の次男は、本の文章がほとんどひらがなですので、絵を見ながら文を読んでいくのを楽しんでいました。ねこや犬にも「かわいい!」と言って反応していましたよ。発語が出てきた小さなお子さんから、字が読めるようになってきたお子さんも長く楽しめる絵本です。

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にむさん
  • にむさん
  • 現在8歳と3歳の男児の育児に奮闘中です。
    兄が弟に絵本の読み聞かせをしてくれることもあり、そこから学ぶことも多い日々です。
    短大で介護の勉強をし、介護福祉士を持っています。