ぶーぶー ぷっぷー
0歳の読み聞かせにピッタリ!0歳から3歳まで長く楽しめ、物の名前・色などを覚えるきっかけになる絵本です。子ども達が「ぶーぶー」と真似して言いたくなるリズムの良いフレーズ♩
☆3つのおすすめポイント
- カラフルな乗り物たちが、次々に登場し、食べ物を運んでいきます。どこまで行くのかな?赤ちゃんでも認識しやすい形で登場するのが特徴的!!
- 赤ちゃんの身近な食べ物や乗り物が登場します。1つずつの名前を教えてあげるきっかけにもなります。
- 子どもの成長と共に、声掛けや質問も変えると長く楽しめる絵本です。「これは何でしょうか?」「この車は何色かな?」「この車の音はどんな音?」など、楽しむことが出来ます。
☆あらすじ
赤いリンゴを運んできた黄色いトラック ぶーぶーぷっぷー
まん丸な丸ごとのキャベツを黒い乗用車が運んできたよ。 ぶぶーぷっぷー
ころころ卵を1つずつ運んできたパトカーと黄色・赤・青の乗用車が3台 ぶーぶーぷっぷー
ピッチピチの新鮮魚を水槽ごと大きい黒いトラックが荷台に乗せてやってきたよ ぶーぶーぷっぷー
長く繋がったウインナーをそーっとちぎれないように運ぶ黄色と青い乗用車 ぶーぶーぷっぷー 「もぐもぐ」
がががががっと赤いブルドーザー。運んでいるのはぷるぷるとしたプリン。そーっとゆっくり運びます。ぶーぶーぷっぷー
青いトラックが牛乳パックを1本倒れないように運んで、ぶーぶーぷっぷー 「ごっくん」
大きなぷにゅぷにゅなマヨネーズを黒いバスが背中に乗せて ぶーぶーぷっぷー
ぽりぽりキュウリは丸ごと一本をクレーン車で持ち上げながら ぶーぶーぷっぷー
麦茶ちゃぷちゃぷ。赤い乗用車でひっぱります。 ぶーぶーぷっぷー
ぶーぶー ぷっぷー 冷蔵庫の前に到着しました!冷蔵庫オープン!
りんご・キャベツ・キュウリ・魚・ウインナー・プリン・たまご・マヨネーズ・牛乳・麦茶全部入れて、車たちは「ばいばーい!」と去っていきます。
冷蔵庫のドアが閉まりました。冷蔵庫はニッコリ笑顔で『おなかいっぱい!』と言っています。
「ぶーぶー またね♩」

☆際立った特徴
小さなミニカーが食べ物をどんどん運んでいきます。どこに運ぶのかな?何か作るのかな?と思ったら行き先は冷蔵庫。食べ物をいっぱい入れてもらって、冷蔵庫はお腹一杯♩
本書の登場する食べ物や乗り物、小さな子ども達にとって、とても身近な物ばかりです。食べ物はどの家庭でもだいたい冷蔵庫にあるような物、乗り物も乗用車・バス・パトカー・クレーン車・トラックと、近所で見かける乗り物ばかりです。
リズムの良い文で、まねして言いたくなるような「ぶーぶーぷっぷー」という言葉が、語尾に毎回ついています。きっと赤ちゃんも『ぶーぶー』と真似してくれることでしょう!
そして、すべてはっきりとした単色で描いています。「これは何色??」と聞かれても、答えやすい”色”を使って描いていて、白・黒・黄色・青・赤・茶色・黄緑・水色が使われています。一見カラフルに見えますが、決まった色を様々な組み合わせで描いています。
☆書店員の感想
カラフルな乗り物たちが、次々に登場し、食べ物を運んでいきます。どこまで行くのかな?赤ちゃんでも認識しやすい形で登場するのが特徴的!!
見開き1ページに1種類の食べ物とそれを運ぶ乗り物が登場します。黄色いトラックの荷台にリンゴが乗っていたり、乗用車の上にまん丸のキャベツが乗っていたり。魚は新鮮なピッチピチの魚が水槽ごと運ばれていきます。全て、カットされていない丸ごと1個・1本・1匹の状態のものを運びます。
プルプルのプリンは容器から出た状態なんですが、ブルドーザーがプリンを潰さないようにスライドさせるように押し運んでいきます。
冷蔵庫に持って行って、入れる物なら、リンゴやキュウリなら分かるけど、ピチピチ魚や容器から出たプリンを運んでいく様子に大人なら少し何か違和感・不思議を感じてしまうのではないでしょうか。冷蔵庫に入っている魚と言えばトレーやビニールに入れてある状態だし、プリンも容器に入ったままで冷蔵庫に入れておきますよね。
どうしてこのように描いたのか、私なりに考えてみたのですが、きっと赤ちゃんが認識しやすい形だったからではないかと思いました。
例えば、魚は魚の形のまま、ウインナーは袋に入っていない状態のまま、プリンも容器から出してひっくり返した状態の方が、赤ちゃんは「これは魚だな」「これは棒じゃなくてウインナーなんだな」「プリンは黄色と茶色のお山みたいな形だな」と思う事でしょう。
0歳1歳の子供たちの事を想って、描き方を工夫して、作られた絵本なんだと思いました。
赤ちゃんの身近な食べ物や乗り物が登場します。1つずつの名前を教えてあげるきっかけにもなります。子どもの成長と共に、声掛けや質問も変えると長く楽しめる絵本です。「これは何でしょうか?」「この車は何色かな?」「この車の音はどんな音?」など、楽しむことが出来ます。
1つずつが身近な食べ物・冷蔵庫にあるような食材ばかりです。「何を運んでるかな?リンゴだね。リンゴ!」と教えてあげることが出来ます。
我が家の場合は1歳頃からは「これなんでしょう?リンゴだね。リンゴ。『あかあかりんご、ぶーぶーぷっぷー』リンゴでした。(ページをめくる)」と、いった具合に物の名前を覚えてくれるように、言葉をプラスして、覚えて欲しい事を強調して読むこともしていました。
2歳ごろからは、「この車何色かな?」と色をピックアップして読み聞かせの途中に聞いたり教えることもしました。分からなくてももちろんOK、間違えても分からなくても2歳なら当然なんです。だんだんわかって来るから、「黄色だね。」と繰り返して伝えました。
3歳を過ぎると、記憶力もどんどん上がってくるので、複雑な会話も出来楽しめます。「次はどんな車が来るかな?」「何を乗せてくるかな?」「どんな音がするんだろうね?」と聞いてみると、子どもの想像力で楽しい答えを話してくれることもあります。
この一冊は0歳から楽しめるからこそ、こういった風に0歳・1歳・2歳・3歳と読み聞かせた時の反応や言葉を聞いて、成長を感じることができる絵本だと思いました。
ぜひ、1ページ1ページを楽しみながら、読み進めてみて欲しいです。楽しい中でこそ、より一層子どもの覚える力が発揮できると思うので、本書を読み、親子で一緒に楽しみながら、食べ物や乗り物の言葉や色を知るきっかけにしてもらいたいなと思います。
- 作品名:にっこにこ0・1・2さい ぶーぶー ぷっぷー
- 著者名:柏原晃夫 (かっしー)
- 出版社:学研プラス
