めん たべよう!
ダイエット中はご注意!!実物大で描かれた料理が目の前に並びます。見ているだけでお腹がペコペコになる絵本♩めん料理が大好きな子にピッタリ!きっと今のあなたにピッタリな料理に出会えます。
☆3つのおすすめポイント
- めん料理の店が登場します。うどん屋さん・パスタ屋さん・蕎麦屋さん・ラーメン屋さん。それぞれ代表的な料理を紹介するのですが、温かさ・冷たさ・味・触感まで伝わってくる、本物そっくりな実物大の料理が次から次へと紹介されます。
- まるで自分がお店へ行って、のれんをくぐってお店の中へ入っていくかのように描いています。登場するのはほとんど料理のみ。しかし、温かみのあるお店の奥から『いらっしゃいませ!』と店主の声まで聞こえてきそうです。
- 親子で読みながら、「何が食べたい?」と話し合いましょう。まだ知らないめん料理に出会えるかもしれません。食欲のない時や、苦手な食べ物があるお子さんもオススメです。きっと食べてみたくなります!
☆際立った特徴
目の前に本物の料理が並んでいるように描かれていて、「どこに食べに行く?どれ食べる?」と誘っています。メンの歯ごたえや・スープの味・具材の新鮮さなど、食べていないのに見ているだけで全て伝わってくるようなです。
うどん屋さんへ行くなら”コレ!”と決めている人だって、本書を見れば、あれもこれも食べてみたくなること間違いなし!!
夏に読んでも冬に読んでも、お腹がペコペコな時も、あっさりとちょっと食べたい時も・・・。どんな時に読んでも、その時に食べたいメン料理が見つかりますよ。
ダイエット中にはご注意を!(笑)
【参考文献】好書好日 「小西英子さんの絵本「サンドイッチ サンドイッチ」 食べ物のエネルギッシュさに負けない絵を」
☆あらすじ
今日はうどんを食べに行く? うどん屋さんへ行きましょう。
何が食べたい?
大きなお揚げが乗ったきつねうどん?それともあげ玉がたっぷり乗ったたぬきうどん?寒い日なら土鍋にグツグツの鍋焼きうどん、暑い日には冷たいおろしうどんもいいね。
その他にも、ワカメうどん・にくうどん・カレーうどんなど・・・色々メニューがあるよ。
さあ、どれにする?
今日はスパゲティーを食べに行く? さあ、パスタ屋さんに行きましょう。
何が食べたい?
ケチャップたっぷりのナポリタン?お肉たっぷりのミートソースもいいね。カルボナーラに和風の菜の花とタケノコのスパゲティーもいいね。忘れちゃいけないのが明太子スパゲティー。アサリがのったボンゴレも、真っ黒なイカスミ、ピリッとしたペペロンチーノも良いね!
さあ、どれにする?
今日はお蕎麦を食べに行く? お蕎麦屋さんへ行きましょう。
きざみノリたっぷり乗ったざるそば?シンプルにかけそばもいいね。そうだ!海老天もどーんと乗せちゃおう。かもなんばんにとろろそば、キノコたっぷり山菜そばもいいね。
さあ、それにする?
今日はラーメンを食べようか。
あっさりとした醤油ラーメン。ラーメンと言えばトッピング!
ほうれん草・味付け卵・角煮・のり・メンマ・海老・水菜・ナルト・・・まだまだあるね。
海老やイカが乗った塩ラーメン、キャベツとコーンたっぷりの味噌ラーメン、こってりとした豚骨ラーメンはどっかり大盛り!!
どれも美味しそうだね!
『いただきまーす!!』
☆書店員の感想
4種類のめんを使った店が登場します。うどん屋さん・パスタ屋さん・蕎麦屋さん・ラーメン屋さん。それぞれ代表的な料理を紹介するのですが、温かさ・冷たさ・味・触感まで伝わってくる、本物そっくりな実物大の料理が次から次へと紹介されます。
本書で描かれるめん料理は全て実物大!そして、食材やスープの色までほんものそっくりに描かれています。しかし、写真やCGではありません。ふんわりとした温かみのあるタッチで描かれています。作者小西英子さんが画材でよく使われているのは、アクリルガッシュというアクリルベースの不透明な絵の具と色鉛筆・水彩絵の具だそうです。何重にも重ねられた色から生まれるリアリティーは、読者に味や触感・熱さや冷たさまで想像させます。
まるで自分がお店へ行って、のれんをくぐってお店の中へ入っていくかのように描いています。登場するのはほとんど料理のみ。しかし、温かみのあるお店の奥から『いらっしゃいませ!』と店主の声まで聞こえてきそうです。
真っ白な左のページに「今日はうどんを食べよう!うどん屋さんで何食べる?」という文字書かれていて、右のページには、うどん屋さんのお店が描かれています。のれんには”うどん”と書かれていて、店の中には着物にかっぽう着姿の女性が、のれんの奥で接客している様子が見えます。読者はそののれんをくぐって、お店の中に実際に入って行くかのような感覚になることでしょう。
同じようにパスタ屋さん・蕎麦屋さん・ラーメン屋さんでも、お店の前に自分が立っているかのような絵からスタートします。お店に入る時の少しドキドキと緊張する気持ちや、何を食べようかな?このお店は美味しいかな?と期待する気持ちまで味わう事が出来ます。
耳を澄ましてみてください。きっとどのお店からも「いらっしゃいませ!ごゆっくり!」と、あなたを招き入れる元気な声が聞こえてきます。
親子で読みながら、「何が食べたい?」と話し合いましょう。まだ知らないめん料理に出会えるかもしれません。食欲のない時や、苦手な食べ物があるお子さんもオススメです。きっと食べてみたくなります!
小さいお子さんは、大人に比べたら、まだ食べたことのない料理が多いですよね!きっと本書の中でも食べたことのない料理が描かれています。例えば鍋焼きうどんやおろしそば、イカスミパスタに鴨なんばんなど・・・。
出会った事のない料理は、何が入っているのか、どんな味なのか、じっくり観察したくなりますね。大人なら見ているだけで味も伝わってきて想像できそうなのですが、お子さんなら「どんな味がするの?」「どうして黒いの?」と聞いてくるかもしれませんね。
『そんな味がすると思う?』と聞いてみたり、ママパパの知っている情報を教えてあげて、実際に今夜食べに行くのも良いですね!
そして、見れば見るほど食べたくなります。ダイエット中は注意です!美味しそうでよだれが…。
食べ物に興味がない子にもオススメです。親子で「美味しそうだね」「どれが好き?」と笑い合えば、少しずつ食べてみたいな・・・と思ってくれる事があるかもしれませんね。