やさいのがっこう ピーマンくんゆめをみる
ピーマンが苦手な子にピッタリ!美味しい野菜になれるように頑張ってるよ☆「お日様と仲良く遊べる約束」を子どもに教えるチャンス!
☆際立った特徴
- やさいのがっこうシリーズ第二弾!
- 主人公はピーマンは、お昼寝好き。
- 立派なピーマンになりたくて、パプリカに憧れます。うっかり勘違い?
- 幼い子ども達にも野菜について分かりやすく紹介★食育新聞付き!!
☆読み聞かせのポイント
- ピーマンも、一生懸命美味しくなろうと頑張っているよ!
- 食育新聞で、ピーマンの事を良く知ろう!
- 「お日様と仲良く遊べる約束」を子どもに教えるチャンス!
☆ここを深読みすると面白い!
- 合格シールをもらいたい野菜達。
- 夢見るピーマン君は居眠りが大好き!
- どうしても憧れの赤や黄色のピーマンに育ちたかったピーマン君。
- 「お日様と仲良く遊べる約束」を子どもに教えるチャンス!

☆あらすじと書店員の感想
合格シールをもらいたい野菜達。
野菜達は、ただ大きく育つのを待っている訳ではありません。
美味しい野菜に育つために、学校へ通い、なすび先生から色んな事を学んで、美味しくなる為に自分を磨く行動をするのです。本を読んだり、日光浴をしたり、沢山遊んで体を動かしたり。努力すれば必ずいつか認めてもらえるのが、野菜世界のシステムの素敵な所です。
八百屋さんのお迎え&合格シールをもらえる条件「色よし、艶よし、形よし」の三拍子を揃える事は、野菜の学校に通う野菜の子ども達にとって一番の名誉であり、憧れそのものなのです。
ピーマン君より先にハクサイ君が合格シールをもらって旅立っていきました。
元気に手を振って、喜んで送り出しながら、少し内心悔しい気持ちもあったピーマン君。
居眠りばかりしないで、今度こそ頑張るぞ!と気合を入れ直します。
夢見るピーマン君は居眠りが大好き!
本書の主人公のピーマン君は、学校に行ったばかりの頃に出会った、大きな黄色と赤いピーマンの事を思い出します。
自分も同じように大きくなるぞ!と憧れの存在のようになれるように、頑張ることを決めますが、しばらく経つと頑張ることを忘れて、授業中にウトウト・・・。
そんなある日の夢は、黄色いちょうちょと遊んで、黄色いチーズやプリンを食べて、黄色い長靴に黄色い傘をさして散歩・・・だんだん自分が黄色い体に変色して、「やったー!黄色くなったぞ!!」と喜びます。
そしてまたある時は外で日光浴をしながらウトウト・・・。夢で真っ赤な体に変色して「ヤッター!」と喜びます。
だけど、それはどちらも夢の中の話。夢から覚めたピーマン君はやっぱり緑色の体なのです。
どうしても憧れの赤や黄色のピーマンに育ちたかったピーマン君。
そんなピーマン君。怠けているように見えてしまいますが、本当は成長したい、ちゃんと立派なピーマンになりたい!と思っています。
「どうして緑のままなんだろう・・・」ピーマン君なりに悩み、勉強家のキャベツ君に相談までしました。するとピーマン君はこのままで大丈夫だと言われるのです。
えっ!?でもとっても大きな黄色と赤いピーマンを見た事があるのに・・・と納得できないピーマン君。
それからは、なすび先生の話も聞くようになり、八百屋のおじさんのお迎えが来る時までしっかり育つことが出来ました。良かったね!とみんなに手を振られ送り出されます。
八百屋のおじさんが迎えに来たという事は、やっぱりピーマンは緑のままで良かったという事なのですが・・・。ピーマン君の内心は、どうなんでしょう?
八百屋に着いたピーマン君、【ピーマン】の棚に置かれたのですが、自分達の横の棚に置かれた大きくて黄色と赤いピーマンを見つけるのです。
「あ!!あれは!」と驚いたピーマン君。でも名前に目をやるとそこには【パプリカ】と書かれています。
なんだ!ピーマンに似ているけど、違う野菜だったんだ!!とようやく謎が解けて安心するのです。
「ぼくはこのままで良かったんだ」と呟き、えへへっと笑うピーマン君が、とっても可愛らしく感じたラストシーンでした。パプリカに憧れたうっかり屋さんのピーマン君。
ピーマンもキレイな緑色で、美味しくて素敵よ!と伝えてあげたくなりますね。
「お日様と仲良く遊べる約束」を子どもに教えるチャンス!
人間も同じように、暑い時に日光に当たりすぎると、ピーマン君のように真っ赤でカラカラになると教えてあげるチャンスだと思いました。本書のピーマン君は水を掛けたら元に戻ることが出来ましたが、人間はもっと大変なことになってしまいます。ぜひ、お子さんが怖がらない程度に、お日様と仲良く遊べる約束を本書のお話が終わった後に加えて話してあげると良いのではないかと思いました。


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