ノラネコぐんだん おすしやさん
ノラネコぐんだんのいたずらが、水道管破裂の大事件に発展!!ユーモアあふれる絵本が好きな子にピッタリ!
☆際立った特徴
- イタズラ好きだけど、憎めないキャラクターのノラネコ軍団。
- 舞台は回るお寿司屋さん。
- 度を越えたイタズラで、水道破裂の大事件!!大迫力!
- 景色がとにかく美しい!景色だけでも見ごたえあり!
☆読み聞かせのポイント
- ノラネコ達の「ニャーニャー」は、声色を工夫して!
- ドカーン!と破裂する時は、読み方も焦った感じで。ハラハラドキドキ感アップ!
- ”イタズラって面白い!”を一緒に楽しもう。
- イタズラしたり人に迷惑をかける事は、すぐにばれるし、やっぱり良くないよね。
☆あらすじと書店員の感想
・ノラネコ軍団といえば、何をしても憎めない愛らしいキャラクター!!とっても魅力的です!
本書で描かれている登場人物たちは、みな黒目のみ。ニッコリ笑ってお寿司を食べているお客さんもいれば、美味しいお寿司を握るワンワンちゃんも黒目のみです。みな楽しそうに笑っているように見えるのが、とっても面白い所だと思いました。
その中でノラネコ軍団達も同じように黒目のみ。
しかし、気の抜けたようにも見えるけど、頭の中はイタズラする事・自分たちにどうやったら利益があるかを考えています。
お寿司屋さんを外から見ている場面では、なんだか悪だくみをしている悪い顔に見えてきます。
だけど、どんなにイタズラしても憎めないキャラクターなのがノラネコぐんだん.
逆にイタズラする姿がとっても可愛らしくさえ見えてきます。
「ニャーニャー」という声がかわいいから?一生懸命イタズラの為に仕事をする姿が健気に見えるから?
なんだか不思議、でもとっても魅力的!!としか言いようがありません★
・お寿司屋さんが舞台。今回のイタズラは、お寿司レールを外まで伸ばして、勝手にいただいちゃうこと!
まさかお寿司のレールに細工をして、外へと伸ばすなんて誰も考えもしなかった悪だくみ。ノラネコぐんだんは力を合わせて、トンカントンカンと工事までしてやって、現実にしました。しかし計算外の出来事が!
ワンワンちゃん達に自分達がやったと気がつかれない為にレールをお店から遠い場所まで長く伸ばたのですが、なんと、途中でそれを知らない誰かに流れて来たお寿司を食べられちゃいます。悲しい結果…。
みんなは勝手に流れてくるお寿司を食べることが出来て満足。しかしノラネコぐんだんの誰の口にもお寿司は入らず、この作戦は大失敗に終わります。
しかし、めげないノラネコぐんだん。その日の晩、再度作戦を練り直し決行したのです。
トンカントンカンとクワを持って土を掘ります。しかし、ここで最大のピンチが訪れます!!
水道管にクワが刺さってしまい、ま・さ・か・・・!?
ピキッピキッと管にヒビが入り・・・
ノラネコぐんだんも、読者も、「危ない!逃げろー!!!」とドキドキしたところで、貢をめくると、ドッカーン!と水道管が破裂してしまいます。
辺りが全く見えない位に水しぶきが上がった様子を、見開き1ぺージを使って描かれているのですが、その水の迫力は、読者もその場で思いっきり水を浴びているような感覚にさえなります。
・ワンワンちゃんにばれて叱られるノラネコぐんだん。悪い事はやっぱり上手く行かないもんですね。
「あなたたち、悪いことをして良いと思っているんですか?!」
ノラネコぐんだんシリーズで、いつもノラネコぐんだんを叱る時に言う、ワンワンちゃんの決め台詞です。
今回も叱られるノラネコぐんだん。そして叱られている時はいつも一応正座をするのですが、返事は「思っていませーん」「にゃー」と、何とも気が抜けた返事です。ホントに思ってる!?と聞き返したくなります。
でも、悪いことをしたと分かっているならとワンワンちゃんは許します。心の広いワンワンちゃん。
その日お寿司屋さんのお店が壊れて使えなくても休業はしませんでした。どうしたかというと、お店の代わりに、外で営業をする事にしたのです。
その日だけの特別感を演出し、特別メニューも用意します。その為に、ノラネコぐんだんにお店の手伝いをさせます。ノラネコぐんだんもそれに応えて素直に一生懸命働きます。
ちゃんと反省しているようで、とっても偉いノラネコぐんだん。
しかし、ノラネコぐんだんが釣った魚介類をお客さんが楽しそうに美味しそうに食べる姿を見ることが出来て、安心して帰ろうとするのですが・・・ワンワンちゃんに引き止められました。どうしてでしょう?
まだまだ、ノラネコぐんだんの仕事が終わっていないのです。むしろこれからが本番。
肝心のワンワンちゃんのお店を直さなくてはなりません。もうひと頑張り!!
頑張れ頑張れノラネコぐんだん。
頑張ったらワンワンちゃんの美味しいお寿司のお弁当が待っていますよ★
- 作品名:ノラネコぐんだん おすしやさん
- 著者名:工藤ノリコ 「工藤ノリコと工藤利幸のオフィシャルサイト」
- 出版社:白泉社