バムとケロのもりのこや

バムとケロのもりのこや 表紙

人気の「バムケロ」シリーズ!可愛くてお茶目な二人が、お友達と一緒に「秘密の小屋」を作っちゃいます!細かいところまでぎっしりと描かれたイラストが、何度見ても楽しいです!お子さんみんなにおすすめ!

☆3つのおすすめポイント

  1. ある日見つけた森の小屋。これは覗いてみるしかありませんね!子どものころ、誰しもあこがれた「秘密基地」のような森の小屋が完成していくようすが、とってもワクワクします。
  2. お茶目で個性的なキャラクターたち。細かい絵と相まって、見ていてどんどん引き込まれていきます。
  3. 秘密基地があったら、何を持って行って何をして遊びますか?そんな夢が広がるようなお話です。バムたちの小屋は、秘密にするどころかみんなの集会場になりそうですが、にぎやかで楽しそう!

☆あらすじ

あたたかい木曜日に、バムはケロちゃんと近くの森に木苺を摘みに行きました。

すると二人は、つる草におおわれた古い小屋を見つけました。誰かいるのか確認しようとベルを鳴らしてみると、ベルがとれてしまいました。

木のはしごも、縄のはしごもすぐにこわれてしまいます。

誰も住んでいない様子なので、ここを二人の秘密基地にすることにしました。

一旦家に帰り、小屋の修理と掃除をする準備を始めます。

まずは、修理が得意なソレちゃんに電話をしました。

そして次の日、夜明け前の薄暗い中、ソレちゃんは車に乗ってやってきました。車には、たくさんの道具がのっています。

ソレちゃんはとっても早起き!

焼きたてパンと、美味しいココアも用意してくれていました。

準備が終わると、ソレちゃんのスクーターに乗って出発です!

小屋に到着した3人。ハンカチでマスクをし、準備万端です。さっそく小屋に入ってみると…。

中は、くもの巣とゴミだらけでした!

最初にくもの巣とゴミを拾うところから始めようとしますが、ケロちゃんが古いカビの生えたドーナツや埃まみれのクッキーを食べようとするので、まずはおやつを食べることにしました。

それから、いよいよ掃除の開始です。バムとケロちゃんは小屋の掃除。ソレちゃんは外で大工仕事をしています。

窓や床を拭き、草も刈りました。最後にペンキを塗って今日の仕事はおしまいです。まだペンキは乾いていませんが、明日には乾いていることでしょう。今日は一旦帰ることにしました。

そして、次の日の朝です。今日もソレちゃんは早起き。みんなを起こして、朝ご飯を食べさせ、再び森の小屋へ出発しました。

小屋へ到着すると、昨日閉めたはずの小屋の扉が開いているのに気が付きました。

急いで中へ入ってみると、なんと友達のアヒルのかいちゃんがいました!ペンキを塗ったベンチにくっついて動けなくなっていたのでした。

かいちゃんは、塗りたてのペンキに気付かず、天窓から星を見ていたのでした。

それを聞いたバム。良いことを思いつきました。今晩、ここで秘密の『星を見る会』を開こう!

そうと決まれば、準備が必要です。小屋に秘密の道具をどんどん運び始めました。

秘密のおもちゃに、すごろく、かばん、風呂敷包み、寝袋、マット、図鑑、天体観測セット

…。

すべて運び込み終わったら、秘密のはしごと伝言板、ベルを取り付けました。

そして、あとは星が出るのを待つだけ。おやつを食べながら星が出るのを待つことにしました。

しかし、2日続けて早起きしたみんな…いつの間にか、うとうとしてきてしまいました。

少したって、バムは頭に何かがあたって目が覚めました。

すると、いつの間にやら小屋の中は友達でいっぱいになっていました!

仕方なく、今夜は秘密の『みんなで星を見る会』に変更することにしました。けれど、みんなが知っているということは、もう『秘密』ではないのかもしれませんね。

☆際立った特徴

人気の「バムとケロ」シリーズの島田ゆかさんが描かれた絵本です。

バムとケロが森で古い小屋を見つけ、秘密の小屋を作る…。そして、そこで思い切り好きなことをして過ごす、という子どもの夢が詰まったお話です。

キャラクターたちも可愛らしく、細かいところまで描きこまれているところにこだわりを感じます。

絵本は21.6㎝×28.1㎝の横長の形をしています。横長の形の絵本の中に、「バムとケロ」の世界観がぎっしりと詰まっています。

☆書店員の感想

●ある日見つけた森の小屋。これは覗いてみるしかありませんね!子どものころ、誰しもあこがれた「秘密基地」のような森の小屋が完成していくようすが、とってもワクワクします。

ある木曜日、バムとケロちゃんは木苺を摘みに出かけました。周りの木には木苺がたくさんなっています。これを摘むのはとても楽しそうです。摘んだ後はどうするのかな、そのまま食べるのか、ジャムやお菓子にするのか…気になります!

すると、ケロちゃんが小屋を発見したようですね。何かを指さしてバムに教えています。

ここでは、ページの隅から隅まで小屋とその周辺が描かれていて、小屋の古さと森の中にある特別感を感じます。

木がそのまま柱として作られている小屋で、地面から高い位置に作られていて、バムの身長より高いところにあります。はしごなどがないと、登れなさそうです。

小屋の様子を見て、誰も住んでいないようだと分かった二人。ここを秘密の小屋にしよう、と決めました。二人はウキウキで帰ります。ケロちゃんは大興奮しているのか、摘みとった木苺をたくさん落として帰ってしまっています。(笑)それを隠れキャラ?の、体が白くて耳が黒い小さい犬が一生懸命拾っています。

お話の絵は、漫画のように四角く区切られた中に描かれ、それが1ページの中にいくつか並べられていて読み進めていく形です。お子さん向けの漫画のような印象でもあります。

お友達のソレちゃんと一緒に、小屋をキレイにすることになりました。

はじめははしごも壊れて、中も汚かった小屋ですが、みんなで協力してどんどんキレイになり、見違えるほど素敵になっていきます。

この変化の様子が見ていてとてもワクワクしますし、秘密基地への憧れが増していくような気がしました。

●お茶目で個性的なキャラクターたち。細かい絵と相まって、見ていてどんどん引き込まれていきます。

バムはどんな場面でも、ケロちゃんの様子を見ているような気がします。

ケロちゃんは、なんだか弟のような、小さな子どものような感じです。

木苺をたくさん落としたり、カビや埃まみれのお菓子を食べようとしたり、ペンキを塗るときもドアに落書きもしています。そんなちょっといたずら好きのようなケロちゃんですが、そう思って見ると、バムはなんだかお兄ちゃんのようです。ケロちゃんが古いお菓子を食べてしまわないように見守っていたり、いたずらをしても怒らず見守ってあげています。

また、ペンキ塗りたての小屋に入って動けなくなっていたかいちゃんを発見した時も、うとうとして起きたときに友達が増えていたときもそんなに動じず、その場・状況にうまく合わせて過ごしているなぁ、となんとなく思いました。そんなバムと一緒に過ごしているみんなは、きっと落ち着いて楽しく過ごせるのでしょうね。

また、バムとケロの人気投票という企画があり、そこでいろいろなキャラクターが紹介されているのですが、一緒に行動していた小さな犬のことも紹介されていました。ちびいぬの「ヤメピ」というそうです。この絵本の中ではセリフやこの子についてのストーリーはありませんが、一緒にマスクをして小屋に入ったり、ソレちゃんの草刈りのお手伝いをしたりと、必ずそばにいる可愛らしい存在です。また、ケロちゃんと糸電話をして遊んでいる3本耳のうさぎは「おじぎちゃん」という名前だそうです。ときどき登場し、たまに耳だけ出ているところもあったりするので、じっくり探してみると楽しそうです。

そして、最後に起きると小屋にはたくさんのお友達がいた、というシーンでも、この人気投票やシリーズのほかの絵本にも出てくるキャラクターがいるかもしれませんので、ぜひ探して楽しんでみてください。

キャラクター以外にも、遊ぶおもちゃや、森の中の木や葉っぱのようすも細かく描かれています。バムのお部屋も可愛いですし、ソレちゃんが用意してくれた朝食もとっても美味しそうです!紹介したいところがたくさんありますが、読んでみるときっと自分のお気に入りポイントに出会えると思いますので、ぜひ手に取って見てみてください!

●秘密基地があったら、何を持って行って何をして遊びますか?そんな夢が広がるようなお話です。バムたちの小屋は、秘密にするどころかみんなの集会場になりそうですが、にぎやかで楽しそう!

バムたちが見つけてキレイにした小屋は、はしごの部分以外にも出入りできそうなところもあり、天窓もついてとっても素敵な作りです。こんな秘密の場所があったら、ワクワクしますね。私自身、子どものころ「秘密の場所」で「秘密の遊び」をしてみたい、という願望があって、よく山の中に冒険にいっていました。(笑)大した遊びじゃないので、ちょっと木の実を集めてみるとか、かくれんぼ、とかそんな感じですが…。なにか面白い場所はないかな、と、ほとんど竹やぶでしたがよくうろうろしていましたね。今年だとクマが良く出没していますので、うかつに遊びに行けませんが…。

ですので、バムたちの小屋にとても憧れます!おもちゃを持ち込んだり、お菓子を食べたり、夜には星まで見れるなんて、とてもロマンチックでもありますね!バムの秘密の小屋には、たくさんの友達たちと、たくさんのお菓子、輪投げやすごろく、絵本などなど、たくさんのおもちゃでぎっしりです。こんな楽しい空間、たまりません!

そして、友達たちがたくさん描かれているページで、小屋の入口からそっと覗いている人影もあります…。外が暗いので、ちょっとどきっとする描写です。(笑)

きっと、これからもっとうわさが広まり、さらにたくさんの人が集まってきそうな感じもしますね。

子どもの夢と楽しみがいっぱい詰まったお話です。バムとケロのもりのこやに、ぜひ遊びに行ってみてはいかがでしょうか。

バムとケロのもりのこや 裏表紙
にむさん
  • にむさん
  • 現在8歳と3歳の男児の育児に奮闘中です。
    兄が弟に絵本の読み聞かせをしてくれることもあり、そこから学ぶことも多い日々です。
    短大で介護の勉強をし、介護福祉士を持っています。