パンどろぼう

ユーチューブで書店員ふたりが、絵本子育てを語ります。

パン好きにピッタリ!パン泥棒の目的とは一体!?そしてその正体は?森のパン屋さんに行ってみたくなること間違いなし!

☆3つのおすすめポイント

  1. パンどろぼうが今日も元気に世界一美味しいパンを盗みます。さて、今日はどこのパン屋に盗みに入ろうか・・見たことないパン屋を森で発見!”世界一美味しい”だなんて。覗いてみましょう!
  2. こっそりお店に侵入してパンを盗んだ泥棒は、家に持ち帰ると盗んだパンをひとかじり。まずーい!!世界一なんてありえない!!直談判に店に行ったパンどろぼうはその正体を現します!さて、パンどろぼうの正体とは?!
  3. 世界中のパンを盗み食べてきたパンどろぼう。「そうか、美味しいパンを食べたいのなら自分で作ればいいんだ!」と必死に考えて作ります。さて、上手く作れたかな?

☆あらすじ

パン泥棒が今日も美味しいパンを求めて、パンを盗んでいました。パン泥棒はパンが大好き♬感謝を込めていただきます。「はー、やめらんない。やめらんない」

ある日、森で『せかいいちおいしい もりのパンや』という店を見つけました。「なに!?世界一だと、覗いてみるか。しめしめ・・・」

店の中にはパンを焼くおじさんと、沢山の焼き立てパン。「なんておいしそうなんだ。ひとつ味見してみよう」とパン泥棒は中に忍び込みました。

得意の”隠れみの術”や、”はやあしの術”を使って、おじさんに気付かれないように移動し、狙ったパンを担いだら、出口まで一気に走りました。あまりの足の速さにおじさんは気づきません。しめしめ・・・。

家に戻ったパン泥棒は、愛しのパンに頬をあててスリスリ。つやつやふっくら ホカホカで美味しそう。そして「いただきま~す!!」お口にパクッ

(ガッガーン!!!)力が抜けて、パンを落とすほど。 「まずい・・・」 

怒ったパン泥棒は急いでパン屋に戻り、カンカンに怒りました。「なんだこのパンは、世界一なんて認めないぞ!!」

そして「オレはパンじゃない!!パン泥棒だ!」とパンを外して身分を明かしたのは、ねずみだったのです。

パン屋のおじさんは驚きましたが、『そもそも盗みはいけないよ。』と教えられ、もう泥棒はしないと心を入れ替えます。そして、『美味しいパンが食べたいなら、君も一緒に作ったらどうだろう?』思わぬ提案をうけたねずみは、はっとします。そうか、自分で作ったらいいんだ!

それからねずみは何日も何日もかけて、とびきりの美味しいパンを考えました。世界中の美味しいパンを食べてきた、パン泥棒のねずみです。それを思い出しながら、考え作ります。

出来上がったのはピカピカに輝いて、ふわふわもっちもちのパン。今までにない美味しさです。森のパン屋はお客さんで大賑わい。パン泥棒は、もうパン泥棒ではありません。立派なパン職人になったのです。

☆際立った特徴

主人公のパンどろぼうは、パンをこよなく愛すパン愛好家。そして世界一美味しいパンを食べるために、世界中のパンを盗み食べてきた大泥棒。パンのプロフェッショナルなのです。そんなパンどろぼうの盗みに入る得意技の”かくれみの術”がなんともユニークな姿。思わずププッと笑ってしまいます。

自分の正体をあかし、パンを作ることになったパンどろぼうの正体はいかに。そして、いざパンを作ることになった時の表情は真剣そのもの。パン愛好家ですからね、作るとなれば全力です!ぜひパンどろぼうの表情や態度の変化にもご注目ください。

パンどろぼう 表紙

☆書店員の感想

パンどろぼうが今日も元気に世界一美味しいパン探しながら、パンを盗みます。さて、今日はどこのパン屋に盗みに入ろうか・・見たこと無いパン屋を森で発見!”世界一美味しい”だなんて。覗いてみましょう!

美味しいパンを追い求めるパン泥棒。今日も街のパン屋さんからサササと出てきました。パンを頭の上に担いで逃げて走っています。美味しいパンを求めて、美味しそうなパンを盗みます。パン泥棒は、自分なりの盗みに入る時の掟があります。【焼き立てパンを狙う。いただくのは1つだけ。いただく時は感謝を込めて】もう、徹底した盗みのプロフェッショナルです。そして、パン泥棒はパンが大好き。今日頂いた店のパンは、もっちりふんわり優しい味。「はーやめらんない やめらんない」と美味しく頂いています。

ある日、森の中に見たことのないパン屋が。店名を見て「世界一おいしい森のパン屋だって!?」と双眼鏡で遠くから中を覗きます。

こっそりお店に侵入してパンを盗んだ泥棒は、家に持ち帰ると盗んだパンをひとかじり。まずーい!!世界一なんてありえない!!直談判に店に行ったパンどろぼうはその正体を表します!さて、パンどろぼうの正体とは?!

そっとお店の中に入ったパン泥棒、”かくれみの術“でカウンターに並べられたパン達の中に紛れます。表紙のパン泥棒の顔をよーく見てから、お子さんと探して見てください。よーくみたら発見出来ます・・・が、「ぼくは泥棒じゃないよー違いますよー」と言っているような表情をしています。”はやあしの術”では、パン屋のおじさんにバレないように移動します。シーンごとに身体のシルエットも違うのですが、「私はしりませんよー」と言わんばかりの流し目に、変な動きが重なっていて読者はププッと笑ってしまいます。

上手くパン屋のおじさんに気づかれず狙ったパンを担いで逃げることが出来たパン泥棒は家に大事に持ち帰り、「ようやく食べれるー」とご満悦。さあ、食べさせてもらおうかなとひとかじりした時です。こりゃまずいー!!「世界一なんてありえない!!」と文句を言いに行くのですが。

『パン屋のおじさんは、パンが喋っている!何者だ!?』と驚きます。仕方がない・・・と悪い顔でパンの被り物を取って正体を見せたのは、”ねずみ”だったのです。

世界中のパンを盗み食べてきたパンどろぼう。「そうか、食べたいなら自分で作ればいいなだ!」真剣に考えて作ります。さて、上手く作れたかな?

しゃがんで座ったパン屋のおじさんは、ニッコリと微笑みながら「そもそも盗みはよくないよ。美味しくないパンを作って悪かったが、君もきちんと謝ってください。」と優しく教えられました。そもそもこれまで泥棒がいけないことだなんて、教えてくれる人がいなかったのかもしれません。泥棒をされたら誰だって怒って追いかけますよね。

そんな優しいおじさんだからなのか、素直に悪いことだと受け止め、しっかり謝ることができました。そして、なんとおじさんから提案がありました。

「美味しいパンが食べたいなら、君も一緒に作るのはどうだろう?」と。

ねずみは、ハッとしました!そうです、盗むのではなく、自分で作れば良いのです。これまで世界中のパンを食べてきたねずみ、今までの知識と経験を生かして、とびきりおいしいパンを考えます。今までパン泥棒だったのに、一変して夢中で真剣にパン作りをするねずみ。

ついに出来上がったパンは、ぴかぴか・フワフワ・もっちもちで輝いています。今までにない美味しさで、森のパン屋はたちまちお客さんで大賑わい!

●ネズミの顔の変化にご注目

パン泥棒をしていた時のねずみは、とっても悪い顔をしています。「悪いことでもやりたいことはやっちゃうぜー」と言っているような顔です。この時は、自分の”美味しいパンを探したい”という願望だけで、他人はお構いなしに泥棒を繰り返していたのでしょう。もしかして、「パンが食べたいから仕方がない」と割り切っていたのかもしれません。

しかし、パン屋のおじさんに出会い、悪いことだと優しく教わることで、少しずつねずみの表情も変わっていきます。心から悪いことをしてしまったと反省しているようです。そして、「君も作ったらどうだろう!?」と美味しいパンに出会い食べる為の正しい方法・頑張り方を知ったねずみは、今までとは見違えるほど、誠実にパンと向き合っていきます。その表情はすでにパン泥棒ではなくなっています。真剣に美味しいパンを作る方法を考え、試行錯誤し、完成した時のねずみ!!穏やかで自信に満ち溢れているような表情になっています。

何か自分のやりたいことや頑張りたいことが見つかった時の、パワーってスゴイなーと感心しました。ここまでねずみを変えてしまうパン作りは、きっとねずみにとってピッタリの職業だったのでしょうね。今までのパン泥棒だった経験も生かされて、一石二鳥・・・!?なのかな。笑

立派なパン職人のねずみが焼くパン、食べてみたくなりました。本当に世界一なのかな?!

森のパン屋さんへ行ってみたくなりますね。

パンどろぼう 裏表紙
よっぴー
  • よっぴー
  • 書店員のよっぴーです。2人の男の子と、1人の女の子の母として、毎日育児奮闘中です。
    私は自分の子どもに沢山の愛情を子どもが嫌がる時が来るまで、沢山沢山注ごう。心をもしコップに例えるなら、そのコップが溢れて「もう大丈夫だよ!」となるまで続けようと思っています。それだけは大事にしている信念です。
    絵本を読むのもその一つです。
    大切にしている愛情を伝える方法の1つだと思っています。
     
    保育士・幼稚園教諭二種・介護福祉士です。
    他に、ベビーシッター・ベビーマッサージ・ベビー’sサインなどの資格も持っています。
    絵本の感想とともに私の育児経験、保育士・幼稚園教諭としての感想などご紹介出来たらと思っています。