ペンギンホテル

ユーチューブ動画で絵本専門書店員が詳しく解説しています

動物が好きな子にピッタリ!クリスマスのあの人も登場。ペンギンたちがおもてなしする魅力あふれる氷上高級ホテルです。

☆3つのおすすめポイント

  1. 可愛いペンギンたちがお出迎え!ペンギンホテルは今日も満室です。いろんな動物たちが泊まりに来るペンギンホテルの魅力が満載です。
  2. 色鉛筆でじっくりしっかり描きこまれている絵がとってもリアル!!躍動感や奥行きを感じます。動物の表情や海の様子など見入ってしまいます。
  3. こんなホテルがあったら泊まってみたい!ページのすみずみまで面白さが描かれています。ペンギンホテルに泊まって、特別な時間を過ごしたくなります。

☆あらすじ

広い海のどこか遠くに、ペンギンが経営するホテルがありました。

新しいお客さんが毎日やってきます。

最初のお客さんは世界中を旅するライオンです。ペンギンは羽をパタパタとし、ぺこりとおじぎをしました。そのあと、お客さんをお部屋へ案内します。

大きな荷物を、3頭のペンギンたちは力を合わせて運びます。

お部屋に入ったライオンに、部屋の説明を始めました。

すべてのお部屋がオーシャンビューで、真夜中にはオーロラも見られます。頑張って起きていれば見られますよ、と。

お部屋へ案内するときは、荷物を持ってよちよちと歩いていたペンギンたちも、帰りはすいすいと床を滑って、さらにご機嫌な声を廊下に響かせながらフロントへ戻ります。

そうこうしている間にも、お客さんはつぎつぎやってきます。待ち合わせや、羽を休めに来たお客さん、親子旅行、など…。ペンギンたちは大忙しでおもてなしをしています。

そこへ、泳ぎつかれてやってきたのは、なんと大きなクジラです!ペンギンたちはカギを持って海へ飛び込み、いつものお部屋へ案内します。そのまま、海の中にあるお部屋へ案内しました。お客のくじらは、久しぶりにベッドでゆっくり寝られる、と嬉しそうに笑いました。

お客さんがそれぞれのお部屋でゆっくり過ごしているころ、館内放送が流れました。まもなくディナーショーが始まるようです。

レストランはシーフードでいっぱいです。シーフードが大好きなお客たち、お腹いっぱいディナーを楽しみます。そして、ステージではペンギンのショーが始まりました。ショーは大盛り上がり。フィナーレは、タップダンスです。お客さんからは大きな拍手が起こりました。

ペンギンの従業員たちはというと、そろそろ夜の係と交代の時間です。1羽はフロントに残り、ほかのペンギンたちは4階のベッドルームへ向かいます。

そして、真夜中になりました。オーロラがゆらゆらと輝いています。そこへ、泊めておくれ、と最後のお客が鈴の音とともにやってきました。それはなんと、サンタクロースでした!今年も6号室に予約をとり、クリスマスの疲れを癒すようです。ペンギンがカギを渡すと、お客はラッパをペンギンにあげました。最後のプレゼントだったようで、サンタの袋はからっぽになりました。ペンギンは小さくプーと鳴らしました。

ペンギンホテルは、今日も満室です。みんな眠っていて、いろんないびきが響いています。ときどきラッパの音も混ざり、フクロウがそれを静かに聞いていました。

朝になり、それぞれが出発する時間となりました。ペンギンたちはホテルの外でお見送りです。ラッパも軽快に音を鳴らしました。新しい一日が始まります。

そして、今日もペンギンホテルには、新しいお客さんがやってくるのでした。

ペンギンホテル 表紙

☆際立った特徴

ペンギンが経営するペンギンホテルが、遠い海のどこかにあります。そこはみんながくつろげる、素敵なホテル。新しいお客さんがつぎつぎと訪れます。いろんな動物たちが泊りにきて、旅の思い出を作っていく、一度は泊まってみたいホテルです。

絵は色鉛筆で描かれていて、細かいところまでしっかりと描きこまれていてとってもリアル!絵から立体感が感じられます。

絵本の大きさは縦28㎝×横21㎝で、読み応えのある大きさです。

☆書店員の感想

●可愛いペンギンたちがお出迎え!ペンギンホテルは今日も満室です。いろんな動物たちが泊まりに来るペンギンホテルの魅力が満載です。

ペンギンたちが運営するホテル。部屋は全部で7部屋です。

お客さんを、愛嬌たっぷりのペンギンたちがお出迎えします。ホテルの入口の扉を開けると、正面にフロントがあります。そこには黒いハットをかぶったペンギンのスタッフがいて、その後ろに部屋のカギがかかっています。1~7まであり、7はとっても大きなカギ。どんなお客が泊まる部屋なのでしょう?気になります!

最初のお客はライオンです。『L』のイニシャルが編みこまれたセーターを着ているオシャレなライオンです。世界を旅しているとあって、手には『せかいのホテルガイド』という本を持ち、首からはカメラを下げています。ペンギンのスタッフは礼儀正しくおじぎをすると、早速お部屋へ案内しました。大きなバッグですが、3羽で協力して持っています。その姿がまた、可愛らしい!

そのあとには、きつねや白鳥、あざらしやしろくまのお客さんもやってきました。本当にいろんな動物のお客さんがやってくるのですね!そして、とっても大きなクジラのお客さんも!7番の大きなカギのお部屋は、大きなクジラのような生き物が入れる大きな部屋になっていて、クジラはその常連さんのようです。海中にあるので陸の生き物は宿泊は難しいのかもしれませんが、クジラがゆっくり眠れるほどの大きなベッドがあるようですね。

ほかの動物たちも、思い思いの過ごし方をして楽しんでいます。

●色鉛筆でじっくりしっかり描きこまれている絵がとってもリアル!!躍動感や奥行きを感じます。動物の表情や海の様子など見入ってしまいます。

ホテルの全体像が描かれたページがあります。みんなそれぞれの部屋で、ゆったりと、または楽しく過ごしています。4階建て・地下1階建てのうちの屋根裏の4階は、スタッフの休憩室やロッカールームなどスタッフ用のスペースになっています。2、3階には1~6番のお客さん用の部屋があって、親子でゆったり過ごしていたり、待ち合わせの相手と会っていたりしています。部屋に絵画が飾られているのですが、どの絵も海と氷山の絵が描かれています。しかし、どの部屋の絵も違う絵が描かれていて、絵の額縁や大きさもさまざまです。泊まった部屋ごとに違う絵が楽しめて、ちょっとした美術館のようにも感じます。一部屋ずつじっくり見ていくと、いろいろな発見がありそうです。

また、真夜中になってみんなが寝静まったときのホテルの全体像もあって、クジラはやはり大きなベッドで横になりすやすやと眠っています。7番の部屋だけで、ホテル1棟分と同じくらいの大きさがありそうです。

さらに、このときの空の描かれ方もとってもキレイです。濃い青の空に細かい星がたくさん描かれていて、幻想的に感じます。海の中にもクラゲやイカが泳いでいて、ゆったりとした夜の時間の流れを感じます。

色鉛筆で描かれた絵でしっかり塗りこまれ、動物たちの勢いや可愛さなど表現されていますし、色鉛筆ならではの柔らかさも感じます。動物たちの立体感もさることながら、海の波の様子や氷山の雰囲気も、実際に見たような気分になるようです。

サンタさんがやってきたときに背景に描かれているオーロラも素敵です!オーロラを実物で見ることってなかなかできないので、キレイなグラデーションのオーロラの絵を見て感動しました。

●こんなホテルがあったら泊まってみたい!ページのすみずみまで面白さが描かれています。ペンギンホテルに泊まって、特別な時間を過ごしたくなります。

表紙のペンギンホテルは、窓からスタッフペンギンやお客さんが外を覗いています。ライオンも覗こうとしているのか窓際に立っていますが、体が大きくて顔の半分より下からしか見えていません。(笑)

ペンギンホテルは寒いところにあるのか、雪でできているような白い建物に、お客さんのお部屋には水色のひさしがついています。カーテンもエメラルドグリーンのような感じで、寒色系が多く使われています。その中でペンギンスタッフの赤い帽子が差し色のように映えていて素敵に感じます。

滑るようにすいすいとフロントに戻っていくペンギンスタッフたち。お客さんの部屋へ案内するペンギンスタッフもいれば、ディナーショーで上手に踊ったりショーをしたりするペンギンスタッフもいます。シェフが作ったディナーもシーフードがふんだんに使われていて美味しそうです。ヒトデのスープやシェフの気まぐれ貝、イソギンチャクのカレーは珍しい感じがしますが、どんな味なのか一度食べてみたいと思いました。もちろん、ショーも楽しんでみたいですね!

オーロラが見える、全室オーシャンビューのペンギンホテル。ペンギンスタッフも素敵ですが、泊まりに来たいろんな動物たちと旅の楽しみを共有して、さらに素敵な時間が過ごせそうです。

表紙と裏表紙の内側には同じ絵が描かれていて、登場してくる動物たちが一覧のように描かれています。裏表紙の内側のほうには絵に名前も一緒に描かれていて、動物の名前を知ることができますし、ペンギンスタッフについてはスタッフそれぞれの仕事についての名称も書かれていますので、ホテルマンの仕事はどういう名前の仕事があるのか知ることができます。

景色が素敵、居心地の良い部屋に美味しい食事、よく気の利くペンギンスタッフたち。いいこと尽くしのペンギンホテルが、あなたの宿泊をお待ちしています。ぜひゆったりと旅のひと時を楽しんでみてはいかがでしょうか。

ペンギンホテル 裏表紙
にむさん
  • にむさん
  • 現在8歳と3歳の男児の育児に奮闘中です。
    兄が弟に絵本の読み聞かせをしてくれることもあり、そこから学ぶことも多い日々です。
    短大で介護の勉強をし、介護福祉士を持っています。