いらっしゃい

ユーチューブで、あらすじと書店員の感想が見られます

お店屋さんごっこ中☆沢山買っていってね!ごっこ遊びにあなたも参加出来ますよ!

☆3つのおすすめポイント

  1. 「いらっしゃい!」元気な掛け声です。何のお店かな?商品を見て答えがわかるかな?お子さんと一緒に考えてあげると楽しいですよ!
  2. お店屋さんごっこを売る側の気分と買う側の気分のどちらも楽しめます。「どれを買う?」選ぶ楽しみもありますよ。
  3. 小さい子は1・2・3と数える練習にもなります。物を数える単位も本書を楽しみながら合わせて教えてあげられます。

☆あらすじ

「いらっしゃい いらっしゃい!」何屋さん?男の子がバナナを持っています。バナナににんじんナスに大根、トマトにきゅうり。「八百屋さん!」正解!まいどあり。

「いらっしゃい いらっしゃい!」何屋さん?さっきとは違う男の子がお魚を持っています。タイにマグロにカニ・イカ・タコ、サンマもヒラメも。「魚屋さん!」正解!まいどあり。

今度は何屋さん?おしゃれなワンピースを着た女の子。ズボンにセーター・ワンピースにエプロン。「お洋服屋さん!」正解!まいどあり!

パティシエ帽をかぶった男の子。何屋さん?パンにチョコレート・ケーキにキャンディ、ドーナツ・おだんご。「お菓子屋さん!」正解!まいどあり。

ここはお店屋さんごっこの真っ最中。色んなお店があるよ!寄っといで!「いらっしゃーい!」

☆際立った特徴

赤ちゃんと一緒に楽しむお店屋さんごっこの絵本です。赤ちゃんが好きなもの、馴染みのあるものがいっぱい載っています。ストーリーの中の言葉はとってもシンプル!短い言葉でわかりやすく、赤ちゃんにも伝わります。そして手を伸ばして欲しがることもあるでしょう。親子で絵本を通して物を売る側と買う側と両方の気分が味わえます。「どれがいい?」「〇〇ちゃんは何のお店屋さんになりたい?」と聞いてあげると、本書を読んでいくうちに、どんどん情報を吸収して、お子さんのごっこ遊びの世界が広がっていくでしょう。

そして、数を数えたり、物の数を数える単位も少しずつ教えてあげることが出来ます。

お店屋さんに並ぶ商品は、切った色紙の上にクーピーのようなクレヨンのような線を描き、立体感や形を描いています。本書に登場する子ども達が、自分たちで作ったのかな?と思わせます。自分で作った商品だからこそ、子ども達も自身を持って販売しているようにも見えてきます。

いらっしゃい 表紙

☆もっと詳しくストーリーを深堀り

「いらっしゃい いらっしゃい!」元気な掛け声がします。そこには白いハチマキをした、赤い服の男の子。今日のためになのか、ビシッと決まった服装です。片手には手のひらサイズのバナナ1房。「このバナナいらんかねー?」とお客さんにオススメしています。お店に並ぶのは、バナナが2房・きゅうりが6本・大根3本・りんご6個・じゃがいも3個・ナス4本・玉ねぎ3個・にんじん4本・トマト2個・かぼちゃが2個・パイナップル個。折り紙をハサミで切って、その上から線を書いて男の子が作ったのかな?上手に出来ています。「色々あるよ。どれがいい?まいどあり!」お客さんに沢山売れるといいね。

「いらっしゃい いらっしゃい!」渋めの柄のねじりハチマキに紺色のエプロンの男の子。鮮魚市場で働く人のように見えてきます!手にはオレンジ色の魚。活きが良いのか魚の口が開いています。タコが2杯・カレイやマグロ・サンマやタラなどの魚が16尾・イカが3杯・カニが2杯・貝類も4個、店頭に並んでいます。どれも活きが良さそうです。色紙を貼り合わせたり和紙や模様のある紙を利用して男の子が作ったのかな。カニのハサミに挟まったら痛そうです。貝には横線を2色で重ねて塗っています、こだわって丁寧に色を塗ったのかな?「沢山あるよ。どれがいい?まいどあり!」今日のご飯は魚できまり!

お次は女の子のお店。クリーム色にオレンジと赤の水玉模様のワンピース。腰には大きな赤いリボン。お揃いで髪飾りも赤いリボン。「お洋服屋さんはオシャレでなくっちゃ!」と女の子の気合が感じられます。そう、ここはお洋服屋さん。「ワンピースにサロペット・ズボンにシャツ・ノースリーブにサマーニット・エプロンがお店いっぱいにあります。オシャレすぎて迷っちゃう!コーディネートの方法は店員さんが一緒に考えてくれるのかな?「いろいろあるよ。どれがいい?まいどあり!」オシャレに着てお出かけしたいな。

男の子がパティシエの帽子をかぶって「いらっしゃい いらっしゃい!」手には買ってくれたパンとケーキを入れる紙袋。袋にまでロゴが書かれて、こだわって作ってます。パンが9個・ドーナツ3個・お団子3本・チョコレート5枚・ビスケット3枚・ウエディングケーキにカップケーキ・フルーツケーキ・ビニールで包んだアメ玉7個に棒のついたキャンディ5本・キャンディスティックも5本。あまーい匂いがしてきそうです。ビニールで包んだアメ玉が他の店にはないこだわりをまた出していますね。男の子の個性が光ります!「どれがいい?まいどあり!」紙袋いっぱいに買いたくなりますね!

さぁさぁ、4件のお店は隣り合わせで並んでいますよ。「みなさん いらっしゃいいらっしゃい!色々あるよ!見ていって!」おもちゃのお金を持った女の子たちが、お買い物バッグを腕から下げて、商品を買いに集まってきましたよ。お店屋さんは開店したばかり。

「いらっしゃい いらっしゃい!!」沢山売れたら嬉しいね♬

☆書店員の感想

子ども達のこだわりと、夢がいっぱい詰まったお店が開店しました。お店ごとに自分なりの個性を出していて、大人顔負けのお店が出来たているなと関心してしまいました。お店の店主ですから、朝からきっとお家で「今日はお魚屋さんになるんだから、この服を着て、エプロンと手ぬぐいは忘れずに持っていこう!」「私はお洋服屋さんなんだから、可愛いお洋服を着て行かないと!」と気合を入れて登園したのかな。子どもは大人をよく見ているんだな〜と本書を微笑んで読んでしまいました。

娘は年少さんなのですが、本書を読みながら、おそらく本書の男の子や女の子を年長さんのお兄ちゃんお姉ちゃんと見立てて遊んでいる気分で読んでいます。娘は頁を開くごとに「大根と大根と大根と、りんごとりんごとりんごと・・・」と、「りんごが5個」とまだ言えないので、1つずつ商品の名前を言っています。数もまだ3以上が怪しい時もあります。ので、この本を読みながら1・2・3・4・5と、まずは数を数える練習をしています。数を数える単位も少しずつ教えていきたいなと思います。

ちなみに私も、パイナップルの数え方に自信がなくて実は検索しました。(合っててホッとしました・・・)子どもに教えるだけではなく、私の学びにもなり、正しい答えが分かってよかったです。小さなことですが、教える側ですから、今のうちに母レベルがUP出来て良かったです。笑

いらっしゃい 裏表紙

よっぴー
  • よっぴー
  • 書店員のよっぴーです。2人の男の子と、1人の女の子の母として、毎日育児奮闘中です。
    私は自分の子どもに沢山の愛情を子どもが嫌がる時が来るまで、沢山沢山注ごう。心をもしコップに例えるなら、そのコップが溢れて「もう大丈夫だよ!」となるまで続けようと思っています。それだけは大事にしている信念です。
    絵本を読むのもその一つです。
    大切にしている愛情を伝える方法の1つだと思っています。

    保育士・幼稚園教諭二種・介護福祉士です。
    他に、ベビーシッター・ベビーマッサージ・ベビー’sサインなどの資格も持っています。
    絵本の感想とともに私の育児経験、保育士・幼稚園教諭免許を持つ書店員としてのアドバイスなどをご紹介出来たらと思っています。