いろがみ びりびり

ユーチューブ動画で保育士書店員が詳しく解説しています

0・1・2歳にピッタリ!色紙で色んなものを作ってみたくなる楽しくて美味しい絵本。

☆3つのおすすめポイント

  1. まずは、びりっびりっと色紙が破れていくページです。これは何だろうな?と読者も一緒に考えます。そして、貢をめくると、何を作っていたのか、完成した作品が登場します。
  2. ムシャムシャと虫や動物・男の子が食べるのですが、葉っぱやリンゴ・おにぎりを、さらにそれらしく見せてくれ、なんとも美味しそうにすら見せてくれます。
  3. 「紙をちぎって遊ぶ」事は、小さな子も大好き!大人も一緒にびりびりして、イメージいっぱい膨らませて、想像力豊かに色んな作品を作って楽しみましょう。さらに当てっこ遊びにも発展できますね。

☆あらすじ

7色の色紙があります。

緑の紙、びーりびりっ。右から左にびりびりと破れていくよ。何かな?

虫さんが大好きな葉っぱだよ。芋虫さんがやってきて、ぱりぱり ぱくっ。美味しいね!

赤い紙、びーりびりっ。右から円を描くようにびりびりと破れていくよ。何かな?

サルくんが大好きなリンゴだよ。さくっ。しゃきしゃき。美味しいね!木にぶら下がったまま、片手でムシャムシャ。

茶色い紙、びーりびり。下から丸くびりびり破いて、上から丸くびりびりびり。何かな?

リスさんが大好きなどんぐりだよ。2匹のリスがやってきて、ぽりぽり。こりこり。美味しいね。

紫色の紙、まあるく びりっ。小さく びりっ。丸くて小さな丸がいっぱい。何かな?

茶色の房がついたぶどうだよ。くまさんの親子が喜んで食べているね。甘くてすっぱくて美味しいね。

白い紙、大きな丸にびりびり。黒い紙も長い四角にびーりびり。ぐるっと白い丸い黒い四角をまいて・・・何かな?

僕の大好きなおにぎりが出来たよ!お顔とおにぎりの大きさが同じだね。ぱくっ。もぐもぐ。美味しいね。

「はー美味しかったね。」みんなで一緒に ごちそうさま!!

いろがみ びりびり 表紙

☆際立った特徴

色んな形を自由にびりびりした紙を、たべものに見立てて遊びます。それを食べに来た動物や昆虫のお友達も登場します。読んだあとで紙をびりびりとやってみよう!という

気持ちに繋がることでしょう。

紙遊びと色遊びが一緒に楽しめ、「何ができるかなー?」と、あてっこ遊びもできます。自分の手で色んなものを作り出せるということをわかるようになったらきっと子ども達の世界がどんどん広がっていきます。

失敗なんてありません。自由な発想で、びりびりを楽しみましょう!

参考文献)クチコミ読者カフェ 林るいさんインタビュー

☆書店員の感想

まずは、びりっびりっと色紙が破れていくページです。これは何だろうな?と読者も一緒に考えます。そして、貢をめくると、何を作っていたのか、完成した作品が登場します。

まず緑の色紙が登場しました。右から左に向かってビリビリーと、切れ目が入っていきます。何を作っているのかな?緑色で、長細い丸みのあるような形・・・正解は、葉っぱでした。クレヨンで真ん中に葉脈が描かれていて、葉っぱらしくなっています。

次は、赤の色紙です。まん丸な形にビリビリーと切れ目が入っています。赤い丸と言えば、サクランボ?ボール?・・・正解は、リンゴでした。さらに茶色のヘタと枝をつけたら、木から採ったばかりのリンゴです。

次は、薄茶色のたまご型の小さな丸です。何かな?こげ茶色のヘタを付けたらころころ転がりそうな、可愛いどんぐりでした。

次は紫色の色紙です。コインサイズの小さな丸をびりっびりっと、沢山ちぎります。何が出来るのかな?丸い形をピラミッド風にくっつけて、ひっくり返して房を付けたら、ぶどうです。

最後は白い紙と黒い色紙です。大きなまん丸に、長四角い黒い色紙を巻いたら、大きなおにぎりの出来上がり!

どれも、とても美味しそうな物ばかりでした。

ムシャムシャと虫や動物・男の子が食べるのですが、葉っぱやリンゴ・おにぎりを、さらにそれらしく見せてくれ、なんとも美味しそうにすら見せてくれます。

完成した物と一緒に、虫さんや動物さんが登場します。葉っぱのシーンでは虫さんがむしゃむしゃと葉っぱを食べます。パリパリモグモグと食べる様子を見るだけで、なんだか美味しそう!

リンゴのシーンでは、サル君が木にぶら下がって登場します。リンゴの木に実ったリンゴを採って食べようとしているのかな?

どんぐりのシーンはどんぐりが大好きな2匹のリスさん。ぶどうのシーンではくまの親子が登場します。リスさんの食べる音は「ぽりぽり こりこり」と歯ごたえが良さそうで、くまさんは、「甘くてすっぱい!!」とそのジューシーさに感動している表情です。

おにぎりを食べるのは、おにぎりと顔の大きさが同じ男の子。口の周りに米粒をつけちゃうくらい、夢中で食べています。

どれもなんて美味しそう!とても可愛くて美味しい作品が出来ましたね!

最後は「お腹がいっぱいだな!ごちそうさま!」と満腹になったお腹をなでる子ども達です。

「紙をちぎって遊ぶ」事は、小さな子も大好き!大人も一緒にびりびりして、イメージいっぱい膨らませて、想像力豊かに色んな作品を作って楽しみましょう。さらに当てっこ遊びにも発展できますね。

色紙って色んな遊び方がありますね。折り紙・工作・飾りなど、ある程度決まった方法で遊ぶ方法と、ちぎり絵や切り絵など自由に想像して作り上げる物もあります。

本書では、手でちぎって、作っています。手で作っているから、2度と同じ形には作れません。形も定規で計ったような正確な真っすぐは出来ないし、コンパスで描いたようなまん丸は出来ません。でも、そこが手でちぎって遊ぶ面白さですね!

そして、クレヨンやペンを使って上から色で描いたり、違った形のパーツを組み合わせて見ることも出来ます。

本書を読んでいると、なんだか自分でも作ってみたい気持ちになります。まずは同じものからやってみて、どんどん色を変えて、形を変えても面白いですね。

イメージをいっぱい膨らませて、いろんな作品を作って遊んでみましょう!

いろがみ びりびり 裏表紙

よっぴー
  • よっぴー
  • 書店員のよっぴーです。2人の男の子と、1人の女の子の母として、毎日育児奮闘中です。
    私は自分の子どもに沢山の愛情を子どもが嫌がる時が来るまで、沢山沢山注ごう。心をもしコップに例えるなら、そのコップが溢れて「もう大丈夫だよ!」となるまで続けようと思っています。それだけは大事にしている信念です。
    絵本を読むのもその一つです。
    大切にしている愛情を伝える方法の1つだと思っています。

    保育士・幼稚園教諭二種・介護福祉士です。
    他に、ベビーシッター・ベビーマッサージ・ベビー’sサインなどの資格も持っています。
    絵本の感想とともに私の育児経験、保育士・幼稚園教諭免許を持つ書店員としてのアドバイスなどをご紹介出来たらと思っています。