ぐりとぐら

お料理好きにピッタリ!甘い匂いが森中に広がります。アイデアマンの二人が作った、たまごの料理とは

☆3つのおすすめポイント

  1. お料理好きのぐりとぐら。森の奥で大きな卵を見つけました。さて何を作ろうか?作ることにしたのは大きなカステラ。でも大きすぎて家まで卵を運べません。どうしたらいいのかな?逆転の発想をします!
  2. 道具と材料が揃えて作り始めたカステラ。さすが料理好き!手際がいいです。そして陽気な歌と甘い匂いに誘われて森の動物たちが集まってきます。
  3. 余った大きな卵はどうするのでしょうか。アイデアマンの二人が作った物とは?新たな冒険の始まりなのかも?

☆あらすじ

のねずみのぐりとぐら。大きなかごをもって、森の奥へ出かけます。お料理をすることと食べることが大好きなぐりとぐら。どんぐりを沢山拾って、お料理の相談をしています。すると、大きな大きな卵を見つけました。その卵を見ていると、大きな目玉焼きにしようか、ベットみたいな厚いふわふわの卵焼きも出来そうだねと話す2人。良いアイデアを思いつきました。カステラを作ることに決めました。

ところで、どうやって運ぼうかと悩みます。かごには大きすぎて入らないし、かつごうにもつるつるすべって落ちてしまいそう。そうだ!「それじゃ、お鍋をここに持ってきて、ここでカステラを作ろう!それはいい考えだと二人は手をたたきました。

家に帰った二人は急いで用意をしました。カステラの材料と道具をリュックに入れます。でもお鍋はリュックに入らないので引っ張っていきます。

さて、卵の場所へ戻ってきました。まずはエプロンをしめて。卵を割ります。しかし手では硬くて割れないので石でたたいてようやく割れました。

ぐりは卵をボールへ流し込んで、お砂糖と牛乳と小麦粉を入れて泡だて器でかき混ぜます。その間にぐらは石と薪を集めて、かまどを作りました。さて、お鍋にバターを塗って、ボールの中の材料を鍋にいれて蓋をしたら、かまどにかけました。

歌いながら焼けるのを待っていると、陽気な歌声と甘い匂いに誘われて森中の動物達が集まってきました。「ごちそうするから待っていて!」さあ、出来たころだぞ!とぐらがお鍋のふたを開けました。「わぁ美味しそう!」みんなは目を丸くして驚きました。その美味しい事!?後に残ったのは、空っぽの大きなお鍋と、とっても大きい卵の殻。

さあ、この殻で、今度はぐりとぐらは 何を作ったと思いますか?

ぐりとぐら 表紙

☆際立った特徴

実はぐりとぐらは、双子ののねずみの兄弟。どちらがぐりでぐらかというと、表紙を見てみてください。タイトルの「ぐりとぐら」が青と赤の字で書かれています。おそらく青い服が「ぐり」、赤い服が「ぐら」なのです。

「ぐりとぐら」は1963年に誕生したそうです。こんなに長く日本中の子ども達に愛され、子ども達を楽しませてきた絵本なのです。

福音館書店の公式ホームページに、本書の最後に登場する卵の殻の車でどこかへ向かう様子が、塗り絵でダウンロード出来るようになっていました。お子さんと本書を楽しんだ後に、塗り絵でも楽しむことが出来ますね!

☆書店員の感想

お料理好きのぐりとぐら。森の奥で大きな卵を見つけました。さて何を作ろうか?作ることにしたのは大きなカステラ。でも大きすぎて家まで卵を運べません。どうしたらいいのかな?

ぐりとぐらは、最初に森に入った時に、木の実やきのこを拾って「あ砂糖たっぷり入れて煮ようね。クリはクリームにしようね」と話しています。とっても料理好きで、レパートリーも多いのかなって想像します。そこで見つけた大きな卵!普通なら何の卵かな?とか考えそうなものですが、ぐりとぐらは早速どんなお料理にするか考えます。大きな目玉焼き?ふわふわ卵焼き?それよりも、朝から晩まで食べても残るくらいの大きなカステラにしよう!と思い立ちました。大きな卵にさらに砂糖や小麦粉を入れるんだから、そうとう大きなカステラが出来そうですね!そうききたか!と驚くチョイスです。

でも、大きな卵を運ぶには、小さなのねずみには難しい・・・。色々を試してはみたものの、良い方法がありません。その時考え方をクルッと180度変えてみたら、良いアイデアが浮かびました!そうです、卵を運ぶのではなく、ここで作ればいいのです!ナイスアイデアです!

道具と材料が揃ったら作り始めたカステラですが、甘い匂いに誘われて森の動物たちが集まってきます。

家に帰ったぐりとぐらは、大きなリュックサックに材料や道具を詰めました。だけど大きなお鍋はリュックサックには入りません。どうする?「ひっぱって行こう!転がして行こう!」とまたまたナイスアイデアです。

そんなアイデアマンの二人ですが、いざ卵を割る時は、硬さを調べないまま、ぐりがげんこつで卵を割ろうとして涙が出るくらい痛い思いをしました。おっちょこちょいな、ぐりです。

ぐりがカステラの材料をまぜて、ぐらがかまどを作って火をおこします。さすが、慣れた手つきで作業する二人。そして、お鍋に材料を入れてかまどにかけるのですが、焼いている間二人は、元気に歌を歌って待ちます。焼きあがる甘い匂いと陽気な歌声に誘われて森の動物たちが集まってきます。

そこにぐりとぐらの「♬このよで 一番すきなのは おりょうりすること たべること。ぐりぐらぐりぐら♬」と陽気な歌声が聞こえて、さらに動物が集まってきました。焼きあがったカステラ、集まった動物みんなで分け合いっこしたら、大きなお鍋が空っぽになっちゃいました。とっても美味しかったんでしょうね★

本文の一番最後は読者への問いかけで終わっています。余った大きな卵はどうするのでしょうか。新たな冒険の始まりなのかも?

最後の一文は「さあ、このからで、ぐりとぐらは なにを つくったと おもいますか?」でした。そして貢をめくると大きな卵の殻は2つに割れているのですが、両方の殻の下に青い車輪4個つけて走らせています。片方に運転ハンドルがついていて、もう片方を繋いで荷台のようにして引っ張っています。まるで荷台付きのオープンカーのようです。

どこに向かって走っているのかな?これがあればもっと遠くまで行って遊べるね。もっと色んなお料理と出会うかもしれないね。なんて、思ってしまいました。

さあ、新しい冒険に出かけてみよう!

「ぼくらの なまえは ぐりとぐら このよでいちばんすきなのは おりょうりすること たべること ぐり ぐら ぐり ぐら ♬」

ぐりとぐら 裏表紙
よっぴー
  • よっぴー
  • 書店員のよっぴーです。2人の男の子と、1人の女の子の母として、毎日育児奮闘中です。
    私は自分の子どもに沢山の愛情を子どもが嫌がる時が来るまで、沢山沢山注ごう。心をもしコップに例えるなら、そのコップが溢れて「もう大丈夫だよ!」となるまで続けようと思っています。それだけは大事にしている信念です。
    絵本を読むのもその一つです。
    大切にしている愛情を伝える方法の1つだと思っています。

    保育士・幼稚園教諭二種・介護福祉士です。
    他に、ベビーシッター・ベビーマッサージ・ベビー’sサインなどの資格も持っています。
    絵本の感想とともに私の育児経験、保育士・幼稚園教諭免許を持つ書店員としてのアドバイスなどをご紹介出来たらと思っています。