ぐるぐるうごく しましまぐるぐる

赤ちゃんの絵本デビューにピッタリ!コントラストのハッキリしたイラストと、可愛いキャラクターが、赤ちゃんの『見る楽しさ』『絵本の世界』を広げます。

☆読み聞かせのポイント

  • 大人気の赤ちゃん絵本『しましまぐるぐる』から、待望の『しかけ絵本』が登場!赤ちゃんの大好きなハッキリとした色合いです。
  • くるくる回したり、びよーんとのばしたり、いろんな動くしかけが楽しい。
  • それぞれ違ったしかけですが、動かしやすいしかけで遊びやすい!
  • ボードブックで丈夫!赤ちゃんのころから長く遊べます。
  • 親子のコミュニケーションにもおすすめ。

☆あらすじと書店員の感想

・表紙にもしかけが!

白色・水色・黄色・赤色・黄緑色で描かれた円に、黒い円がふたつ二重になって重なって、その中心には顔があります。黒い円に沿ってしかけが動くようになっていて、一番外側の黒い円の中に水色と赤色のくぼみがあり、どちらかそこに指をあて円をなぞるように動かすと、黒い円の大きいほうと小さいほう両方の絵柄が変わるようになっています。文字が出たり絵が出てきたりと楽しいつくりです。

表紙からしかけになっているので、本を開かなくてもさっそく遊べます。

つぎのページは、いないいないばあのよう。

ページをめくると、てんとう虫やひよこが描かれています。左右のページに四角が描かれていてその中にキャラクターがいますが、右側は四角をスライドして絵がかくれるしかけとなっています。犬やねこがこんにちは、いないいないばあ、といったようすで出たり隠れたりする遊びが楽しめます。

このスライドが、なんといってもスムーズ!指がひっかけられるように作られていますが、そこに指をあてなくてもスライド部分に手を添えて左右に動かすだけでスムーズに動きますので、小さいお子さんでも簡単に遊べます。現在1歳2か月の娘も、このしかけは自分でできるようになり楽しんでいます。

・今度はかわいいにわとりの親子が!

ページをめくると、華やかなピンク色がパッと目に飛び込んできます。正面を向いて座っているにわとりの右側にはカラフルなたまごが。たまごの横にしかけを動かすための丸いくぼみがあり、そこに指をあてて上から下に動かすと、たまごがパカッと開いて黄色のひよこが飛び出してきます。可愛らしいひよこです。勢いよくたまごを開くも良し、ゆっくりじっくりしかけを動かし、何が出てくるかお子さんと楽しんでも良し。いろんな楽しみ方があるように感じました。

・次は元気のよいハムスターたちの登場です!

次のページに進むと、黒い背景のページに緑色や水色、赤色の円が描かれ、その中をハムスターや赤い車が走っています。ドーナツやイチゴ、車なども描かれていて、子どもの好きなもので溢れているページです。右側のページに描かているハムスターのそばに丸くくりぬかれているところがあって、そこに指をかけて円に沿って動かすと、ハムスターがくるくると動き、まるでサークルの中を走っているようです。指をかけるためのくりぬかれている部分も回していくと色が変わっていくので、ちょっとした変化も楽しめます。

・なんとトラックが!!

次は水色の背景に白い大きな雲がひとつ描かれています。三角の帽子をかぶって赤いりんごを上に乗せているようです。その右側には黒色と緑色、赤色、青色が交互に斜線で彩られたトラックがいます。その荷台に雲がいろいろ乗せているようです。ピンク色のキャンディー、ボール…。トラックは右側に引っ張ると車体が伸びるしかけになっています。ここを引っ張り伸ばしてみると…。ぽん、とサッカーボールやドーナツ、ひよこなど丸いものがたくさん乗っていました!ぐいーんと伸びたトラックにはたくさんのものが乗せられますね。引っ張るともとの長さの二倍くらいの長さになるのでビックリです!1歳の娘も5歳の次男もこの伸びるところが好きで、よく伸ばして遊んでいます。けれど、1歳の娘が、伸ばしたくてひとり一生懸命チャレンジしていると、トラックの前方部分が少し曲がってしまいました。この部分はちょっと曲がりやすいように思うので注意が必要ですが、引っ張るしかけはとてもスムーズでここも動かしやすいです。自分で動かせると楽しみがまた広がりますね!

・月齢が低い赤ちゃんから、大きくなってからも

裏表紙に、赤ちゃんはコントラストの強い配色の絵や、「顔」に見える形の絵を好むこと、動くものが好きで目で追ったり手を伸ばして触ろうとすることが書かれています。月齢が低い赤ちゃんのうちは、大人の方が赤ちゃんの前で絵本を開き読んであげると、目で追ったり手を伸ばしてみたりと、赤ちゃんのペースでゆったり楽しめます。

小さいときはじっと見つめるだけでしたが、次第に声が出、手が伸び、指をさしているようなようすになってきました。自分の気になる部分が、『どうなっているのかな』『触ってみたい』と好奇心が湧いてきているような表情に思いました。そういった見る楽しみを感じられるイラストが描かれています。

赤ちゃんが少し大きくなってくると、そのころには慣れ親しんだ絵本として、自分でページをめくったりしかけで遊んだりと、その時期それぞれの遊び方・読み方で楽しめるように思います。

娘に赤ちゃん絵本として読んであげよう、と思い書店で購入しましたが、5歳の次男も興味を持ち、しかけで遊んだり、ひらがなを読んだりしていました。ひらがなも読みやすく書かれていますので、自然と次男が娘に読み聞かせをしているようなかたちになっているときもありました。

親と子、きょうだいで、コミュニケーションが広がる絵本だなと感じました。

にむさん
  • にむさん
  • 現在4年生と年長の男の子、1歳の娘の育児に奮闘中です。
    兄が弟に、さらに最近では弟が妹に絵本の読み聞かせをしてくれるようになりました。子どもたちの姿から学ぶことも多い日々です。
    短大で介護の勉強をし、介護福祉士の資格を持っています。