ぐるぐるジュース

リビング書店の絵本チャンネルで保育士書店員が詳しく解説しています

ジュース大好きな子にピッタリ!果物たっぷりのフレッシュジュースを作りましょう♩

☆際立った特徴

  • ぐるぐるえほんシリーズ3作品中の1作。
  • 大きな丸は魔法の形。入れる中身で丸が何を表現しているのか変わるよ。
  • 皮をむいた果物を丸の中に。おままごと遊びが出来る。
  • ぐるぐる回すと、ミックスジュースの出来上がり!
  • 指で回してミキサーをどんどん回転させよう。

☆読み聞かせのポイント

  • 果物の皮をむいたり、ミキサーに並べて入れましょう。おままごと遊びを楽しむ事が出来ます。
  • 「この果物はどんな音がするかな?食べたらどんな味がするんだっけ?」と、親子でお話しましょ。
  • ぐるぐる回すのは、ノリノリで♩ぐるぐるぐるぐる好きなだけ、回して回して回しましょう!さあ、どんなジュースが出来上がったかな。ドキドキしながらページをめくりましょ!
ぐるぐるジュース 表紙

☆あらすじと書店員の感想

魔法の丸。最初は真っ白い丸なのですが、次々にフレッシュな果物を入れていきます。さあ、この丸は一体何なんでしょうか。

作者矢野アケミさんの”ぐるぐるえほん”シリーズでは、どれも白い背景に大きく黒で書かれた丸が登場する所からお話が始まります。

「この丸はなんでしょう?」の言葉から始まるのですが、入れる中身で、この丸の意味が大きく変わっていくのが、とっても面白くてユニークです。

本書では、丸の中に果物を入れてぐるぐると回します。するとジュースが出来上がる内容になっています。ミキサーという訳です。

シリーズの他にはじゃがいもやニンジンなどの野菜とカレールーを入れるお鍋だったり、洋服を入れてキレイに洗濯する洗濯機になったりします。

ただの丸ではなく、まるで魔法の丸なのです。

果物の皮を剥きます。どんな風に皮を剥くのかな?手の平で皮を剥いたり、丸の中に入れたりと、ごっこ遊びを楽しみましょう!

ミキサーに入れる果物は、どれも皮を剥いてから入れています。りんご・みかん・バナナ・イチゴ・ぶどう・パイナップル。さて、これらの剥き方を子ども達は知っていますか?みかんやバナナ・イチゴ・ぶどうは手軽に皮を剥いたり、ヘタを取り除くことが出来るので知っている子は多いかもしれませんね。

リンゴやパイナップルはどうでしょか?こんな風に皮を剥くんだねと見て楽しんだり、知っている果物も、手の上でカットしたり丸の中に入れるマネっこ遊びが出来ます。

ミルクやハチミツも入れています。どの位の量を入れたら美味しいかな?ハチミツをペロッと舐めた真似をするのも良いでしょう。

まるで親子でジュース作りにチャレンジしている気分を味わう事が出来ますよ。

ぐるぐるジュース 裏表紙

「ぐるぐる混ぜましょう!」「もっともっと!」という文章に合わせて、どんどんぐるぐるして遊びましょう!!美味しいジュースが出来ますよ♩

白い丸の中には果物・牛乳・ハチミツが入りました。さあ、ぐるぐる回してミックスさせましょう。ぐるぐるぐる。少し回しただけで果物が砕けてきました。そしてオレンジ色の部分と牛乳色の部分と二層のジュースになってきましたよ。

「もっと回しましょう!回して回して!」と2ページにわたって、ジュースをミックスさせている様子が描かれています。1枚目より2枚目の方が固形が混ざりあって小さくなっているので、『混ざってきたぞ。もうちょっと!』と混ぜることに楽しさを覚えます。

そして、少しずつ文字の大きさも大きくなって書かれています。『これは、もっともっと回すしかない!もっと回そう!』と、読者は感じる事でしょう。どんどん参加したくなる工夫が、この文字には込められているなと思いました。

そして、いよいよ完成。

オレンジ色のジュースをグラスにそそいで、グラスのふちには皮つきのリンゴ・バナナ・みかん・パイナップル・イチゴ・ぶどうが一口サイズで可愛らしく飾られています。

なんて美味しそうなジュースでしょう。

自分もお手伝いしたから尚更美味しそうに見えます。ヨダレが・・・となるのは、私だけじゃないはずですよ♩

よっぴー
  • よっぴー
  • 書店員のよっぴーです。2人の男の子と、1人の女の子の母として、毎日育児奮闘中です。
    私は自分の子どもに沢山の愛情を子どもが嫌がる時が来るまで、沢山沢山注ごう。心をもしコップに例えるなら、そのコップが溢れて「もう大丈夫だよ!」となるまで続けようと思っています。それだけは大事にしている信念です。
    絵本を読むのもその一つです。
    大切にしている愛情を伝える方法の1つだと思っています。

    保育士・幼稚園教諭二種・介護福祉士です。
    他に、ベビーシッター・ベビーマッサージ・ベビー’sサインなどの資格も持っています。
    絵本の感想とともに私の育児経験、保育士・幼稚園教諭免許を持つ書店員としてのアドバイスなどをご紹介出来たらと思っています。