だるまさんが

0歳の読み聞かせにピッタリ!だるまさんと一緒に遊びましょう!子どもも大人もだるまさんの魅力に大笑いです!

☆3つのおすすめポイント

  1. 「だ・る・ま・さ・ん・が」と左右に足踏みするだるまさん。何をしているのかな?貢をめくると、読者もビックリしちゃうような、だるまさんが登場します!
  2. 「だ・る・ま・さ・ん・が」と繰り返されるうちに、赤ちゃんも子どもも大人まで、ジワジワと面白さが増していき、最後はみんなで大笑いしちゃます!
  3. リズムに合わせて動いたり、びよーんと伸びたりするだるまさん。赤ちゃんも変化が理解しやすいです!シンプルだからこそ誰もが楽しめるのです!

☆あらすじ

丸くて真っ赤なだるまさんが1人。手足がついていて、立ち上がりました。

だるまさんが目をつぶって、「だ・る・ま・さ・ん・が・・・」と、その場で足踏みします。

すると、「どてっ」と右側に転んでしまいました。

だるまさんの目がパッチリ!

「はあ、びっくりした!」

今度は片眼を開けて、「だ・る・ま・さ・ん・が・・・」と、その場で足踏みします。

すると、「ぷしゅーっ」と空気が抜けたみたいにつぶれちゃった!

薄っぺらなだるまさんになっちゃいました。

今度は両眼を開けて、「だ・る・ま・さ・ん・が・・・」と、その場で足踏みします。

すると、横を向いて「ぷっ」と小さなおならをします。

「おなら出ちゃった!うふふっ。」

だんだん楽しくなってきただるまさんです。

何か楽しい事を企んでいるような顔をしながら、「だ・る・ま・さ・ん・が・・・」と、その場で足踏みします。

すると・・・「びろーーーん!」と上に伸びちゃいました。

大きく育ったナスのような形になっちゃいました。

さあ、最後はどんな変身をしようかな?

「だ・る・ま・さ・ん・が・・・」

両手と両足を閉じて、ニッコリ!

笑顔を見せてくれただるまさんでした。

だるまさんが①表紙

☆際立った特徴

日本人におなじみのだるまさん。真っ赤なだるまさんには黒くて可愛らしい目がついています。そして手足がついているので動くことができます。

そんなだるまさんが、「だ・る・ま・さ・ん・が」と左右に動くのですが、

そのあと・・・どうなるのでしょうか?貢をめくると、ユニークな動きや顔に変化します!!

本書の中で「だ・る・ま・さ・ん・が」が5回繰り返されるのですが、回を重ねるごとに・・・あらビックリ!大人も子どもも、笑いのツボにはまってしまいます!

さあ、どんな変化を見せてくれるのかな?

●だるまさんシリーズ「が・な・と」の3冊ケース入りセットも発売されています。ケースには【招福】と書かれていて、なんだかおめでたい!プレゼントにもピッタリです!

★参考文献 【好書好日】 乳幼児を笑いに笑わせた「だるまさん」 伝説の絵本作家・かがくいひろしの生涯

【絵本ナビ】かがくいひろしさんインタビュー

☆書店員の感想

「だ・る・ま・さ・ん・が」と左右に足踏みするだるまさん。何をしているのかな?貢をめくると、読者もビックリしちゃうような、だるまさんが登場します!

私達が知っているだるまさんと言えば、赤くて丸い球体が2つ重なったような形ですよね。お祝い事の時に片目ずつ目を墨汁などで書く文化がありますね。日本人なら1度は見た事があるだるまさん。しかし!本書のだるまさんは一味違いますよ!

まず形は想像通りの球体が2つ重なったような形なのですが、そこに小さな両手両足がついています。両目は両目ついていて、目が見えるようです。そしてほっぺたが赤ピンクに色付いています

なんて可愛らしい風貌のだるまさんでしょうか。

そのだるまさんが、左右に足踏みをします。音で表現するとすると、「てけってけっ」でしょうか。「だ・る・ま・さ・ん・が」の一音に合わせて左右に足踏みします。

さあ、「だるまさんが」の「が」まできましたよ。貢をめくると・・・どんなだるまさんが登場するのでしょうか。ビックリるかな?笑えるかな? お楽しみですよ!

「だ・る・ま・さ・ん・が」と繰り返されるうちに、赤ちゃんも子どもも大人まで、ジワジワと面白さが増していき、最後はみんなで大笑いしちゃます!

「だ・る・ま・さ・ん・が」の後に貢をめくると、だるまさんが転んだり潰れたり伸びたり、オナラが”ぷっ”と出ちゃったりします。その中で転んだ場面では、だるまさんが『あれっ!?転んじゃった。ビックリしたー!』という顔をしています。潰れちゃう場面では、『あれっ、潰れることも出来ちゃうんだな。オイラは』と自分自身に驚いているようにも見えます。

そのように次から次と様々なだるまさんの変化を見せてくれるのです。

そして面白い事に、だるまさん本人も面白い事や笑わせることに快感を覚えて、だんだんノリに乗っていく感じがします。どんどんニヤニヤとした目に変わっていきます。

そんなだるまさんを見ていたら、読者までだるまさんの魅力に引き込まれて、笑えてきます。子どもだけじゃなく大人まで、ジワジワとくる笑いで最後は大笑いです♪

リズムに合わせて動いたり、びよーんと伸びたりするだるまさん。赤ちゃんも変化が理解しやすいです!シンプルだからこそ誰もが楽しめるのです!

赤ちゃんにが理解できる絵本って一体どんな絵本でしょうか。その中には本書のようにシンプルに変化を楽しむ絵本もピッタリなのかもしれないなと思いました。本書は、背景が白の中に真っ赤なだるまさんのみが描かれています。赤ちゃんにとって見やすさも大切なポイントですね。そして、「だ・る・ま・さ・ん・が」とリズムの良いフレーズの後に、楽しく変化しただるまさんの絵がアップで描かれているので、まだ幼い赤ちゃんにもその面白さが伝わるように思いました。

最後の「だ・る・ま・さ・ん・が」の次のページに描かれているだるまさんは、ニッコリ笑顔です。なんだか読者に向かってニッコリ笑顔で、『また遊ぼうね』と言ってくれているように見えます。

裏表紙は背中を見せていますよ。なんだか、正面のお顔を見たくなってきませんか?そしてまた、楽しく遊ぶだるまさんに会いたくなってきますね。

何度も繰り返し繰り返し、だるまさんと遊びましょう!

だるまさんが①裏表紙
よっぴー
  • よっぴー
  • 書店員のよっぴーです。2人の男の子と、1人の女の子の母として、毎日育児奮闘中です。
    私は自分の子どもに沢山の愛情を子どもが嫌がる時が来るまで、沢山沢山注ごう。心をもしコップに例えるなら、そのコップが溢れて「もう大丈夫だよ!」となるまで続けようと思っています。それだけは大事にしている信念です。
    絵本を読むのもその一つです。
    大切にしている愛情を伝える方法の1つだと思っています。

    保育士・幼稚園教諭二種・介護福祉士です。
    他に、ベビーシッター・ベビーマッサージ・ベビー’sサインなどの資格も持っています。
    絵本の感想とともに私の育児経験、保育士・幼稚園教諭免許を持つ書店員としてのアドバイスなどをご紹介出来たらと思っています。