てあらいできるかな

ユーチューブ動画で保育士書店員が詳しく解説しています

0歳から手洗いの疑似体験が楽しめる絵本。手洗いを教えてあげたい!と思ったタイミングで、見せてあげる事をオススメします!しっかり立てるようになったら、ぜひ洗面台で挑戦しましょう!

☆3つのおすすめポイント

  1. お友達が手洗いを見せてくれますよ。仕掛けを動かしながら、一緒に手洗いしてみましょう!仕掛けを動かすことで、登場キャラクターの手をキレイに洗って上げることが出来ます。
  2. インフルエンザ・風邪・ノロ・・・色んな病気が流行る季節だからこそ、今一度正しい手洗い方法を学びましょう!出版社ホームページより、本書のキャラクターが描かれた手洗いポスターをダウンロードが出来ます。
  3. 赤ちゃんから身につけさせたい生活習慣の1つ手洗いにピックアップしています。「楽しく手洗い」する事に重点をおいている構成で、疑似体験を繰り返しながら、ぴかぴかって気持ちがいいな♩と思う事が出来ます。

☆あらすじ

ねこのミケと、こいぬのコロと、かいじゅうさんと、ことりのピイちゃんが、外から帰ってきました。

さあ、外から帰ったらまずは手洗いをしましょう!

ねこのミケが、手に水と石鹸をつけて、手のひらを、ごしごしごし!

お次はこいぬのコロが手の甲を、ごしごしごし。反対の手の甲も、ごしごしごし。

そして、かいじゅうさんが親指から順番に一本ずつ、ごしごしごし。

ママも洗っています。お次は指先ですよ。指の先を反対の手の平の上で、ごしごしごし。手を替えて反対の手の指もごしごしごし。

最後は、ゆうちゃんが手首をつかんでごしごしごし。反対の手首もごしごしごし。

泡できれいに洗えました。泡はお水で流しましょう。ことりのピイちゃんが、お水でジャーっと流しています。タオルでしっかり水気をふき取ってね!

ほらね、これでみんなお手てが、ぴっかぴか!

キレイなお手てで、おやつを食べましょう!「いっただきまーす!」

てあらいできるかな 表紙

☆際立った特徴

小さいうちから身につけておきたい、手洗いが楽しくなる絵本です。

表紙をめくると【おてて ごしごし 洗い方】と題名が描かれた6コマの手洗い手順がイラストで紹介されています。その手順に合わせて、ストーリー内でも、ねこのミケ・こいぬのコロ、かいじゅうさん、ゆうちゃんとゆうちゃんのママ、ことりのピイちゃんが、次々登場して手洗いの手順を紹介します。

どのページも仕掛けになっていて、登場すキャラクターの片腕が、左右に動かせる作りになっています。片手を洗ったら仕掛けを動かすことで、反対の手も洗うことが出来ます。

【できたらチェック!オリジナルてあらいポスター】

手洗いポスター(B4サイズ)と、手洗いチェックシートつきポスター(B5サイズ)をダウンロードできます。お家や園で活用しても良いそうです。(偕成社ホームページより)

☆書店員の感想

お友達が手洗いを見せてくれますよ。仕掛けを動かしながら、一緒に手洗いしてみましょう!ぴかぴかって気持ちがいいよ♩

外から帰ったら、まずは何をしないといけないかな?もしかしたら「すぐに遊びたい!」「おやつを食べたい!」と思って手洗いを忘れてしまっている子もいるかもしれませんね。

さあ、本書でもお友達が外から帰ってくる所から始まりました。

まずはお水と石鹸を手に取って手の平をごしごしします。そして手の甲、指、指先、腕と続き、最後はしっかりと水で流します。

読者が仕掛けを動かすことで、登場人物の手をキレイに洗って上げることが出来ます。目には見えないバイ菌さんが、本書の手洗いをすることで、キレイに流れてキレイさっぱり!!となってくれたら嬉しいですね。そして、この疑似体験を繰り返しながら、キレイになって気持ちがいい!と読者自身も思えることが、実際に自分がやってみる時にも「キレイにしたい。バイ菌とバイバイするぞ!」という気持ちにも繋がり、活かされるのではないかと思いました。

まずは、絵本の中のお友達の様子を見て学ぶ所からスタートして、真似っこして、そして、いざ洗面所でやってみましょう。(上手くいかない所はママやパパがお手伝いしましょう。

生活習慣はどんな事も急に完璧に出来るようにはなりません。繰り返し繰り返し一緒にして見せることで、身についていきます。そして、楽しい気持ちがあるからこそ続けられます。本書は、そんな『楽しい気持ちで手洗い』にひと役かってくれる絵本だと思いました。

(ちなみに、洗面所で手洗いする目安ですが、私の経験上では、たっちができるようになっても、立ち続けられる時間は短いので、すぐには完璧には出来ません。抱っこしながら水を手に触れさせる所からスタートして、だんだん慣れてきたら、石鹸をつけて・・・と、段階を踏んでいくと良いのではないかと思います。それまでは洗面器の中で洗ったり、除菌シートを上手く活用していくと良いのではないでしょうか。我が家では、洗面所で抱っこしながら片手ずつ洗ってあげていましたが、子どもの腕は短いので、かなり大変でした・・・。体力的に辛かったです(笑))

インフルエンザ・風邪・ノロ・・・色んな病気が流行る季節だからこそ、今一度正しい手洗い方法を学びましょう!赤ちゃんから、楽しく身につく手洗いを教えてくれます。

真剣に隅々まで洗おうと思うと、かなり時間がかかることもあり、間をはぶいたり、ちゃっちゃとしてしまう方・・・いますよね。実はこれは小さなお子さんもそうですが、大人も含め小学生から高齢者まで、実は多いと思います。最初は頑張るのですが、だんだん面倒になって、誰も見ていない所ではちゃちゃっとやってしまう・・・。

私は保育や介護をしていた職業柄、手洗いには自信があり、一度簡単な実験で、手洗いをした後に、手に残ったバイ菌がどれだけ残っているか調べてもらった事があります。誉められました。でも、そんな手洗い・・・かなり時間がかかります。なので、普段はもっと簡単に終わらせてしまいます。バイ菌がきっと残ってます・・・。反省です・・・。(今一度見直したいと思います。)

「キレイってきもちいい!」を伝えていきたいですね!

実は本書は、我が子が0歳の時からうちの本棚に並んでいて、時々開いてしかけを動かしてあそんでいました。

今は3歳の娘も、まだまだ、定着したかと思ったら面倒だったり、忘れていたりして、声掛けや援助が必要な事はあります。『キレイになると気持ちいい!』と伝わるように、教えていきたいと思います。

子育ての道はまだまだ果てなく続きますが、絵本が子育てを手助けしてくれるとホントに助かりますね★

てあらいできるかな 裏表紙

よっぴー
  • よっぴー
  • 書店員のよっぴーです。2人の男の子と、1人の女の子の母として、毎日育児奮闘中です。
    私は自分の子どもに沢山の愛情を子どもが嫌がる時が来るまで、沢山沢山注ごう。心をもしコップに例えるなら、そのコップが溢れて「もう大丈夫だよ!」となるまで続けようと思っています。それだけは大事にしている信念です。
    絵本を読むのもその一つです。
    大切にしている愛情を伝える方法の1つだと思っています。

    保育士・幼稚園教諭二種・介護福祉士です。
    他に、ベビーシッター・ベビーマッサージ・ベビー’sサインなどの資格も持っています。
    絵本の感想とともに私の育児経験、保育士・幼稚園教諭免許を持つ書店員としてのアドバイスなどをご紹介出来たらと思っています。