できるかな? どうぶつ いえるかな?

ユーチューブ動画で保育士書店員が詳しく解説しています

1歳頃のお子さんにピッタリ!動物の親子が登場します。親子で「この子の名前は何かな?」と動物の名前を言い合いっこしましょう♩親子愛・家族愛を感じる1冊です。

☆3つのおすすめポイント

  1. 1ページ開くと、動物が描かれています。「この子は誰かな?」と読者に語りかけます。知っている名前を声に出したり、知らない名前を覚える楽しさがあります。
  2. どの動物も親子が描かれています。どれも親子からも愛情が伝わってくる絵です。時には兄弟も描かれています。家族の絆や愛も感じます。
  3. 和紙のちぎり絵の技法を用いて丁寧に描かれています。温かみのある絵なので、心穏やかに、温かい気持ちでゆっくり絵本タイムを楽しむ事が出来ます。

☆際立った特徴

和紙のちぎり絵の技法を用いて丁寧に描かれています。動物園や水族館で見る事の出来る動物達を8種類描いているのですが、どれも親子の様子を描いています。何気なく動物園や水族館で見かける親子の様子ですが、本書でじっくり見る事が出来ます。

そして、ポケットに赤ちゃんが入っているだったり、パンダは笹を食べているなど、動物達の特徴もほんのり加えて描かれている所も、見どころです。

温かみのある絵なので、読者は自然と、心穏やかに温かい気持ちで楽しむ事が出来ます。

☆あらすじ

この子は、誰かな? 

金色でフワフワなしっぽが素敵な、きつねさんでした。

可愛い赤ちゃんキツネもこっちを覗いているよ。

この子は誰かな?

大きな灰色の体の、カバさんでした。

赤ちゃんカバちゃんも側にいたんだね。親子で見つめ合っているよ。

そおれ!と親子で逆立ち。この子は誰かな?

白と黒の模様のパンダさんでした。体がとっても柔らかいね。笹をムシャムシャ。

この子は、誰かな?

ユーカリの葉っぱをムシャムシャ。背中に赤ちゃんをおんぶしている”コアラさん”でした。

この子は、誰かな?

お腹のポケットから赤ちゃんが頭を出しているよ。カンガルーでした。

この子は誰かな?

ママの足に乗って、一緒にペタペタ。ペンギンさんでした。お兄ちゃんお姉ちゃんも遊びに来たよ。

この子は、誰かな?

ママにぎゅっと抱かれているサルさん親子でした。「僕もぎゅっ!したいな」とお兄ちゃんも見ているよ。順番だね。

この子は、誰かな?

スイスイ―と水の中を泳ぐラッコさんでした。赤ちゃんラッコもママのお腹に乗っているよ。

できるかな? どうぶつ いえるかな? 表紙

☆書店員の感想

1ページ開くと、動物が描かれています。「この子は誰かな?」と読者に語りかけます。知っている名前を声に出したり、知らない名前を覚える楽しさがあります。

最初に登場したのは、フワフワなしっぽと、金色の毛の色が素敵なキツネさんです。耳がピンととがって立っているのも、キツネの特徴です。

まずは、「この子は誰かな?」と読者は聞かれるので、知っていれば「キツネ!」と応えることが出来ます。

次に登場したのは、大きな体のカバさんです。普段は動物園などでも体の半分が水の中に入っていたりして、全身をじっくり見るチャンスが少ない動物の1つですね。名前を知らないという子もいるかもしれません。そんな時には、「これはカバさんだよ。体が大きいね。お口も大きいね。」と教えてあげることが出来ます。

その他にも、パンダ・コアラ・カンガルー・ペンギン・サル・ラッコと、様々な動物が登場します。名前を知っていたら「上手に名前が言えたね。名前知ってたんだね。すごい!」と声をかけてあげると、子ども達はとっても喜ぶのではないかと思います。

どの動物も親子が描かれています。どれも親子からも愛情が伝わってくる絵です。時には兄弟も描かれています。家族の絆や愛も感じます。

コアラは、ユーカリの木にしがみついて生活している動物です。本書では、ユーカリの木は描かれていないのですが、おそらくしがみついているんだろうなと思わせる格好で描かれています。そして注目したいのは、そのママコアラの背中に赤ちゃんコアラがしがみついている所です。ママの背中にしっかりしがみついて、安全に安心して過ごしているんだなと感じます。

サルさんは、座っているママの胸の中で赤ちゃんサルがギューッと抱かれています。温かくて安心できて、ママの心臓の音が心地が良くて…と、とても幸せそうな表情で目を閉じている赤ちゃんサルです。ママもそんな赤ちゃんサルを見つめながら、ニッコリほほ笑んでいます。その様子を見ていたのは、お兄ちゃんサルかな?「僕も抱っこしてほしいな」と指をくわえながら待っています。きっとお兄ちゃんも赤ちゃんの時はよく抱っこしてもらったんでしょうね。ママはお兄ちゃんにきっと、「ちょっと待っててね。抱っこしてあげるからね。」と言っている事でしょう。

親子の愛情がたっぷり伝わる1冊でした。安心できる場所があるからこそ、子ども達はすくすく育つことが出来るのかもしれないなと感じました。

動物の名前を覚えたり、声に出して楽しむ事も出来るし、親子で・兄弟で・お友達とギューッと抱き合って、大好きを伝え合いたくなるストーリーでした。

できるかな? どうぶつ いえるかな?裏表紙

よっぴー
  • よっぴー
  • 書店員のよっぴーです。2人の男の子と、1人の女の子の母として、毎日育児奮闘中です。
    私は自分の子どもに沢山の愛情を子どもが嫌がる時が来るまで、沢山沢山注ごう。心をもしコップに例えるなら、そのコップが溢れて「もう大丈夫だよ!」となるまで続けようと思っています。それだけは大事にしている信念です。
    絵本を読むのもその一つです。
    大切にしている愛情を伝える方法の1つだと思っています。

    保育士・幼稚園教諭二種・介護福祉士です。
    他に、ベビーシッター・ベビーマッサージ・ベビー’sサインなどの資格も持っています。
    絵本の感想とともに私の育児経験、保育士・幼稚園教諭免許を持つ書店員としてのアドバイスなどをご紹介出来たらと思っています。