もちもちおもち

もちもちおもち 表紙

お餅大好きっ子にピッタリ!お正月でもおやすみの日も、どれもモチモチが魅力的!総勢30以上の日本中のお餅が登場!!

☆特徴

  • 寄席を見に行っているかのような描き方。
  • 出演者が全国各地の有名なお餅達。
  • お餅の特徴を上手く擬人化して、出演者として紹介。
  • 特に有名どころ13種類を見開き1ページで紹介。
  • その他にも紹介できなかったお餅が最後に勢ぞろいで出演!
  • 出演者には「いなりあげろう」など名前がある。出演者としての名前をエンドロールで紹介。
  • ”餅はみんなの大スター”のように描かれている。魅力が伝わる。もっと好きになる。食べたくなる。

☆読み聞かせのポイント

  • 「何のお餅が好き?」「どんなお餅が登場するんだろうね?」ぜひお話しながら読み進めてみてください!
  • お餅たちはみんな個性的!見得を切るようにセリフを言うお餅もいれば、田舎風の話し方をするお餅もいます。大御所女優のようなお餅もいます。キャラクターにピッタリの声色で読むとさらに楽しいと思います。

☆あらすじ

みんなが大好きなお餅。

お餅にも様々な形がありますが、こちらは、もちもちもちっと勢ぞろいの寄席(大衆芸能を興行する演芸場。)でございます。

さて、始まりはじまり!

餅と言ったら「あんこ餅」。一番手は甘いあんこをたっぷりつけてあんぐり開けたお口にあーん!

二番手は、黄色く甘い「きなこ餅」。体にたっぷりきなこのお粉をパフパフ。

三番手は、ねばねば「納豆餅」ねばねばがまた美味しいんだって!まだ知らないなら食べてみねば―っ!

「ちょっと待った!」と、四番手の「磯部餅」。かりっと焼いた餅に醤油をつけてぱりっと海苔を巻くと、磯の香りが美味しさ引き立てる!

五番手は、つぶした枝豆に砂糖を混ぜて、甘えんだなこれが。「ずんだもち」

六番手は「巾着餅」。あぶらあげの巾着にオモチを入れて、おでんの鍋で煮込むと、横着してても何とも美味しいよ。

七番手は「揚げ餅」。四角に切ったオモチを油で揚げて出来上がり!黄金色が食べ時だよ!砂糖味も塩味も最高!

八番手の見世物は、はっけよいとお相撲勝負!桜の葉っぱの「桜餅」と柏の葉っぱの「柏餅」のお二人さん。「はっけよい!のこった!」

その後も出番は続くよ。おろしたダイコンと混ぜた「からみ餅」。たなから「ぼた餅」の三人トリオ。美しくクルミ餡をまとった「クルミ餅」。串につけた「あぶり餅」。正月といったら「雑煮餅」。

最後は「お持ち下され!」と日本各地で有名なお餅が一気に登場!まだまだ餅には沢山の種類があるもんだ。

「寄ってらっしゃい!見てらっしゃい!」

あっちもこっちも嬉しい気持ち!モチモチのお餅が勢ぞろい!

※最後は出演者紹介ページあり。出演者の名前がエンドロール風に描かれています。

もちもちおもち 裏表紙

☆書店員の感想

お餅が大好きな我が家は、お正月以外にも日曜日の朝何も作りたくない時に、お餅を食べます。母としては楽が出来て、子どもは大喜び。自分の好きな味付けを楽しんでくれています。

私はだんせん磯部餅派。子どもは砂糖醤油やきな粉。主人はぜんざいと、それぞれなのです。必ず常備して置く切り餅は、朝ごはんを作りたくない私の強い味方なのです!!

時々お土産に購入するのはずんだ餅や大福餅。季節ものでは桜餅や柏餅でしょうか。ケーキや焼き菓子と違って、お餅に注意しなくてはならない小さな子やお年寄りもいらっしゃいますが、その季節になると食べたくなってしまう、なんとも言えない魅力があるんですよね。

そして注意しなくてはならないのが食べすぎです。ホントにお餅の種類は沢山で、ご飯より沢山食べてしまうので、気がついたら太っちゃったりして・・・。

なにはともあれ、私はお餅が大好き!本書の表紙を見た時、手に取らずにはいられませんでいした。笑。

まだ私の知らない全国各地のお餅もあるようです。それぞれの魅力を見ていきましょう!

落語や講談など、大衆芸能を興行する演芸場である『寄席』に、擬人化されたお餅がそれぞれの性格や雰囲気をアピールしながら登場するという斬新な演出が、とても面白い作品だなと思いました。『お餅は食べる物』という思い込みを一気に吹き飛ばし、お餅が演者として寄席に登場し、個性を出して自己アピール!私ってこんなに美味しいのよ!負けないわよ!なんて言葉が聞こえてきそうです。

そして、ちゃんと黒子も登場してお餅たちの出し物を手助けしているのが、なんとも寄席らしい雰囲気を感じます。「よーっ!ポン!」と太鼓を鳴らしたり、相撲勝負では「のこった!のこった!」と行司を行ったり、お餅たちのキャラクターの面白さはもちろん、それを支える黒子たちの頑張りも見どころです。この黒子はもしかして団子??と見えるのですが、どうなんでしょう?ぜひ皆さんもチェックして見てくださいね★

最後には描き切れなかった全国のお餅たちが見開き1ページに勢ぞろいで登場します!

今まで登場した花形お餅たちも一緒にラストを彩ります。

あなたはこの絵の中の何種類の餅を知っているでしょうか?

この見開きには札を持って名前をアピールしている餅だけでも25種類。奥にも札を持っていないお餅も描かれているので、30種類くらいでしょうか。

私はまだ食べた事のないお餅が半分ほどいましたよ。一体どんな味がするお餅なのか気になります!!ぜひお子さんとこの中に食べた事のあるお餅は何個あるのか、またはどんな味がするのか想像したり食べた真似っこをしてみたりと、楽しんでみるのも面白いと思いました。

ひしもちや柏餅、鏡餅など、季節性のある餅や、その地域でしか味わえない変わったお餅のお話もしてあげる良いチャンスかもしれませんね。

最後に、花形の出演者には、しっかり名前が付いていますよ。映画のエンドロールのように、最後のページに「出演者」の名前が書かれているので、そこもぜひチェックしてみてくださいね★

よっぴー
  • よっぴー
  • 書店員のよっぴーです。2人の男の子と、1人の女の子の母として、毎日育児奮闘中です。
    私は自分の子どもに沢山の愛情を子どもが嫌がる時が来るまで、沢山沢山注ごう。心をもしコップに例えるなら、そのコップが溢れて「もう大丈夫だよ!」となるまで続けようと思っています。それだけは大事にしている信念です。
    絵本を読むのもその一つです。
    大切にしている愛情を伝える方法の1つだと思っています。

    保育士・幼稚園教諭二種・介護福祉士です。
    他に、ベビーシッター・ベビーマッサージ・ベビー’sサインなどの資格も持っています。
    絵本の感想とともに私の育児経験、保育士・幼稚園教諭免許を持つ書店員としてのアドバイスなどをご紹介出来たらと思っています。