カメカメカメラ

カメカメカメラ 表紙

カメラマンごっこが出来ちゃう!親子で遊ぶのにピッタリ!変顔もOK!

☆3つのおすすめポイント

  1. 登場するキャラクターたちは何故かみんな写真を撮る時は”変顔”しちゃいます!ご自慢の変顔を見てみましょう!「カメカメカメラ・カメカメカメラ」 子どもはみんな変顔が好きですよね♬
  2. 裏表紙がカメラになっています。お子さんが持って写真を撮ることが出来ますよ!カメラマンごっこを楽しむ時は周りにものが無いか、確認しましょう!
  3. ブックカバーのカメラはレンズが見えていますが、ブックカバーを外すとレンズ部分に蓋がしてあるように黒くなっています。ブックカバーを外したがるお子さんに、ブックカバーも大切にしようねと、教えるチャンスにもなります。

☆あらすじ

見てみて!僕のカメラいいでしょ?写真とってあげる! レインボーカラーの甲羅を背負った亀の子がカメラを持っています。そこにかたつむりさんがそーっと、後ろを通って行きました。「かたつむりさん、写真とってあげる!カメカメカメラ」パシャ!長〜い舌を伸ばしたかたつむりさんの変顔が撮れました。お次はマヨネーズさん「写真とってあげる!カメカメカメラ」パシャ! ぷちゅ〜 中身が飛び出たマヨネーズさんの変顔撮れました。次はピンクの水玉模様のパンツさん。「写真とってあげる!カメカメカメラ」パシャ! 横にビヨーンと伸ばしたパンツさんの変顔が撮れました。腕の力こぶがカッコイイじゃがいもさんはドスコーイ!とお相撲さん写真。次から次に寄ってきたおばけさんは、なんと13人の変顔写真!”ひゅーれろれろーおーばーけー”写真いっぱいに怖いおばけが撮れちゃった!

「見てみて!いっぱいみんなの写真が撮れたよ」あれ、でも一人忘れてない?

「そうだ!君も写真とってあげるよ!カメカメカメラ カメカメカメラ」パシャ!!

☆際立った特徴

「カメカメカメラ・カメカメカメラ」と写真を撮る時の掛け声を聞くと、ついつい変顔がしたくなっちゃう魔法のカメラなのかもしれません。かめが撮影する「カメカメカメラ」という言葉の響きもなんだか可愛らしく、我が子が言ってカメラを向けたなら、大人もきっと変顔をしてしまうでしょう!本書の裏表紙がカメラのイラストになっています。ブックカバーはレンズ部分が光沢のある紙が使われていて、ブックカバーを撮るとレンズ部分に蓋がしてあるように黒くなっています。ブックカバーも大事にしてねって作者の気持ちがこもっているのかもしれません。

カメカメカメラ 裏表紙のカバー

☆もっと詳しくストーリーを深堀り

亀が写真を撮ったのはまずカタツムリ。ゆっくりのんびり、歩いた跡を地面に残しながら進んで登場します。眠そうなダルそうな、なんだかやる気を感じさせない表情です。でも、カメラを向けられて、「撮るよ撮るよ!カメカメカメラ カメカメカメラ」パシャッ!のシャッター音に合わせて・・・お目々を大きく開いて口からながーい舌を出して、”変顔”を決めて写りました。かめもビックリして、おっとっとっと・・・後ずさり。お次はマヨネーズさん。クリーム色の体に赤いキャップがトレードマークのマヨネーズさん、可愛くちょこんと立っていますよ。「撮ってあげるよ!カメカメカメラ カメカメカメラ」パシャッ!マヨネーズさんは目が右目を上に左目を下に向け、自分の顔を左右から押しつぶした”変顔”を披露。あらら、ぷちゅぷちゅ ぷちゅー!!と中身が飛び出ちゃいました。かめに掛かりそうになって、「わぁああ 逃げろ。」今度はピンクの生地に水玉模様のパンツさん。クルクル クルリン!と優雅に踊ってますよ。「写真とってあげる。カメカメカメラ カメカメカメラ」パシャッ!びよーんとパンツさんが左右いっぱいに伸びた”変顔”ワイド写真にギリギリ入るくらいに伸びちゃいました。これにはかめもビックリして目が点です。ひっくり返っちゃいました。じゃがいもさんも撮りますよ。なんだか体がゴツゴツして腕には力こぶもあります。マッチョなじゃがいもさん、「カメカメカメラ カメカメカメラ」パシャっ!お相撲さんのシコをみたいに、大きく股を開いて片足を上げて「どすこーい」と写りました。かめは上げた片足でぴゅーと吹き飛ばされましたよ。飛ばされた先にはなんとおばけさん達。「お、お、おばけさん、写真撮ります・・・?カメカメカメラ カメカメカメラ」パシャっ!『ひゅーれろれろ おーばーけーだーぞー』と13匹のお化けが各々で変顔をして驚かせます。かめも体がゾワゾワしたのかな?怖がっているみたい。

かめは作業場に戻り、今日撮った写真を現像して壁いっぱいに貼りました。そこには、かたつむりさん、マヨネーズさん、じゃがいもさん、パンツさん、お化けの写真が沢山貼ってあります。変顔以外の、澄ました顔、疲れた顔、筋肉?自慢をする様子。出てしまったマヨネーズを体に戻す様子など様々です。

「そうだ!そこのあなた(読者)写真撮ってあげる!カメカメカメラ カメカメカメラ」パシャッ!

☆書店員の感想

子どもって変顔が好きですよね。我が家の子ども達もカメラを向けたら必ず変顔。普通の顔が撮りたいけど、「ハイポーズ」というと決まってスゴイ顔をしています。不思議ですよね。本書の登場人物たちと全く同じです。照れくささもあるんだろうけど、きっと相手を笑顔にしたい、笑ってくれるて嬉しいという事なのでしょうか。カメが撮った沢山の写真が壁一面に飾られたページがありますが、全部変顔だけど、全部可愛くておちゃめで面白いです。そして、裏表紙はカメラになっています。子どもが持つと丁度いい大きさに描かれていますね。本書を持ってカメラマンごっこも楽しめます。「お母さんこっち向いて!」「お父さん変顔して!」とリクエストがあるかもしれませんね。どんどん答えてあげたいものですね。

子どもってすぐに絵本カバーを外してしまいます。自分で読むには邪魔になるのでしょうか。本書はカバーの裏表紙のカメラはレンズのような色になっていますが、カバーを外すとレンズ部分が黒て、レンズの蓋をかぶせたようになります。”カバーも大切にしてね★“と作者の願いがそっと込められているように思います。私はカバーがドコかに行くと嫌なのでいつもテープで止めています。実は小学生からの私の癖で、母親から止めるように習ってやり始めました。今でも小学生の時に止めたキティーちゃんのテープが単行本のカバーを止めています。その時の記憶が少しだけ浮かんできたりもします。

テープで止めることをオススメしたい訳ではないのですが、子どもに「カバーも大事にしてあげようよ」と話すきっかけになるなと、思いました。チャンスですね★

カメカメカメラ 裏表紙のカバーを取ったバージョン
よっぴー
  • よっぴー
  • 書店員のよっぴーです。2人の男の子と、1人の女の子の母として、毎日育児奮闘中です。
    私は自分の子どもに沢山の愛情を子どもが嫌がる時が来るまで、沢山沢山注ごう。心をもしコップに例えるなら、そのコップが溢れて「もう大丈夫だよ!」となるまで続けようと思っています。それだけは大事にしている信念です。
    絵本を読むのもその一つです。
    大切にしている愛情を伝える方法の1つだと思っています。

    保育士・幼稚園教諭二種・介護福祉士です。
    他に、ベビーシッター・ベビーマッサージ・ベビー’sサインなどの資格も持っています。
    絵本の感想とともに私の育児経験、保育士・幼稚園教諭免許を持つ書店員としてのアドバイスなどをご紹介出来たらと思っています。