ゴリラのおとうちゃん

ユーチューブ動画で保育士書店員が詳しく説明しています。

お父さんお母さんと沢山ふれあい遊びを楽しみましょう!元気な子ならどんな子でもピッタリ!

☆3つのおすすめポイント

  1. ゴリラの親子がスキンシップを楽しみます。10種類の遊びを紹介していますよ。真似して遊びたくなる絵本です。文は、ほとんどゴリラの親子の関西弁の会話。短い会話の中に親子で沢山楽しんでいる様子が伝わります。
  2. なんと場面がいっさい変わりません。同じ場所で一歩も移動せずに、それでいてダイナミックに遊べちゃうのが、”ゴリラのお父ちゃん”のふれあい遊びなのです♬
  3. 使用している色がたったの4色!そして登場するのがゴリラの親子とちょうちょと一本の木のみです。木や葉っぱのデザイン、そして1匹のちょうちょの姿が、ゴリラの親子の仲の良さを引き立たせています。

☆あらすじ

「ええてんきやなあ」ゴリラのお父ちゃんが木陰で休んでいると、「なあ おとうちゃんあそんで~や」と子どもがやってきて言いました。

「しゃーないな、いっかいだけやでー」と約束すると、お父ちゃんのお腹の上で子どもが【でんぐり返し】今度はお父さんが寝た状態で足だけ上に伸ばして【お父ちゃん滑り台】。膝を曲げて子どもを乗せたら【お父ちゃん飛行機】。高い高いで【お父ちゃん通天閣】。

「お父ちゃんそれやったら”スカイツリー”ちゃう?」するとお父ちゃん「おとうちゃんまだスカイツリー行った事あらへんし」って。ゴリラの子供が指を伸ばしたらちょうちょが止まってくれました。その後も遊びは続きます。【お父ちゃんバイク】【お父ちゃんたこやき】【お父ちゃんブランコ】【お父ちゃん登り】【おとうちゃんおすし】【バンジー】

沢山遊んだ2人です。「ああ、おもしろかった!もっかいしてー」と子どもは、はしゃいでいます。だけどお父さんちょっと疲れて『もうええやろ』と横になりました。

ゴリラのおとうちゃん 表紙

☆際立った特徴

ゴリラのおとうちゃんと子どもの、楽しい身体遊び。ほのぼのとした関西弁も仲良しな親子をより仲良しに感じさせてくれます。優しく力強い絵描かれた、読んで楽しい、遊んでうれしい、親子のスキンシップが深まる絵本です。

4色しか使われていない所も、見どころです。黒・灰色・黄緑・黄色、そして背景の白色だけで描かれています。そして葉っぱを正方形の小さな形でパラパラと散りばめるかのように描いている所も素敵でした。なんとも温かい雰囲気で、親子の仲の良さ・魅力を引き出しているように感じました。黄色は一匹のちょうちょです。親子の周りをひらひらと飛んでいます。一緒に遊んでいるのかな?

参考文献)KUMONがうた・読み聞かせを応援【ミーテ】↓

作者三浦太郎さんの子育てインタビュー「子育ても読み聞かせも真正面から向き合って」

☆書店員の感想

「いいてんきやなあ」と木陰で休んでいるお父ちゃんの場面から物語が始まりました。鳥がちょうちょが飛んでいます。チュンチュンと鳴いていそうな、暖かなそよ風が吹く新緑の季節のようです。そこに子供が「お父ちゃんあそんでーや」と来ました。ほっぺたをツンツンと触れて、「しかたないなー」と遊び始めたのですが、なんだかほっぺたをツンツンしている様子だけでも、子どもが大好きなお父ちゃんなんだなと伝わってきます。そして子どももお父ちゃんが大好き♬

そして、「あそんでーや」とゴリラの子どもがベタベタとくっつきに行きます。遊んでくれるって分かっているから、安心して甘えられるのでしょうね。

なんと場面がいっさい変わりません。同じ場所で一歩も移動せずに、それでいてダイナミックに遊べちゃうのが、”ゴリラのお父ちゃん”のふれあい遊びなのです♬

10種類の遊びをしています。でも全くその場から移動していません。そんなに体を使った遊びってあるかなー?と思ったお父さんお母さん、ぜひ本書を見てみて欲しいです。あるんです!例えば、お座りが出来るようになった頃の赤ちゃんならお膝に乗って飛行機が出来ると思います。どんどん歩けるようになり、走れるようになった3歳頃には、本書のほとんどの遊びを真似ることが出来ると思います。ぜひ、読んで・見て・試して遊んでみてください♬

(※どの遊びも、赤ちゃん時期・1・2歳児も落ちたりしないように体を支える手は必ず必要ですので、お父さんだけでなく、側にもう一人見守りの大人がいると安心ですよ。十分気をつけて遊んであげてくださいね★)

子どもはみんなふれあい遊びが大好き!

子どもって親と触れ合って遊ぶのが大好きですよね。ハグや抱っこ・高い高い以外にも、体を左右にダイナミックに揺らしたり、一緒に抱っこしながら回ったり、親の足の上に自分の足を左右に乗せてペンギンのように歩いたり・・・。公園でブランコしたりジャングルジムに登るのとまた違った楽しみがあるようです。

それってきっと親に対して安心しているからなんだと思います。どんなに揺れても、どんなに回っても、絶対お父さんお母さんが守ってくれるっていう安心感を持っているからではないでしょうか。そして、人の体って滑り台やブランコと違って柔らかいし温かいです。そしてよく動きます。くねくねしたり、伸びたり縮んだりします。子どもにしたら、こんなに面白い物はない!と思うのではないでしょうか。

本書はゴリラのお父ちゃんがやってますが、もちろん女性でも大丈夫です!体を使った遊びの中でも、女性でも出来る遊びは沢山あります。

私は、どちらかと言うとお父さん(主人)よりもダイナミック遊びを子ども達としてきました。力が無くて出来ない動きもあるけど、完璧には出来ないけど、なんとなくでもやっていると、子どもは笑ってくれます。そして、私も子どもと笑っちゃいます。

力が出なくて出来ない時もありますよね。大丈夫です。笑って違うスキンシップを楽しめばオッケー!と、気楽に親子のふれあいタイムを楽しみましょう♬

※本書の遊びをやってみる時は、十分周りに気を付けて、お子さんが落ちないように手を添えて、遊んでくださいね。誰か見守ってくれる人がいるとさらに安心ですよ!

ゴリラのおとうちゃん 裏表紙
よっぴー
  • よっぴー
  • 書店員のよっぴーです。2人の男の子と、1人の女の子の母として、毎日育児奮闘中です。
    私は自分の子どもに沢山の愛情を子どもが嫌がる時が来るまで、沢山沢山注ごう。心をもしコップに例えるなら、そのコップが溢れて「もう大丈夫だよ!」となるまで続けようと思っています。それだけは大事にしている信念です。
    絵本を読むのもその一つです。
    大切にしている愛情を伝える方法の1つだと思っています。

    保育士・幼稚園教諭二種・介護福祉士です。
    他に、ベビーシッター・ベビーマッサージ・ベビー’sサインなどの資格も持っています。
    絵本の感想とともに私の育児経験、保育士・幼稚園教諭免許を持つ書店員としてのアドバイスなどをご紹介出来たらと思っています。