レッツゴーおべんとう!

ユーチューブ動画で保育士書店員が詳しく解説しています

遠足やお出かけ前の読み聞かせにピッタリ!一緒にお弁当の中身を話し合ったり、「今度どこへ行こうか?」と親子の会話が膨らみます。

☆3つのおすすめポイント

  1. 子ども達が大好きな”遊園地”と”お弁当”がミックス!遊園地の乗り物に乗って、お弁当の中身が調理されて、美味しそうに出来上がっていきます。乗り物全てが、その食材にピッタリ!そのデザインを見つけたら「なるほど!」とデザイン設定の奥深さに感動します。
  2. 楽しそうに遊園地を楽しむ食べ物達が自らジェットコースターに乗り込むのですが、なんとジェットコースターは弁当箱で出来ています!楽しく遊んで嬉しそうに仕上がったお弁当の中の食べ物達が、自ら食べてくれる子ども達の元へ行く愉快さや、子ども達を喜ばせたい!という気持ちが伝わります。
  3. お弁当を一緒に作ってみたいと感じたり、お弁当を持ってお出かけしたくなる1冊です。「お弁当には何を入れようか?」「どこへ行きたい?」と、お子さんと会話が膨らみます。「レッツゴー!レッツゴー!」と一緒に声に出してお出かけしましょ!

☆際立った特徴

17.5cm×17.5cm 22ページ。 大人の手のひらサイズで軽いので、持ち運びしやすいです。

子ども達が大好きな”遊園地”と”お弁当”がミックス!

遊園地の乗り物が、特徴的です!観覧車はフライパンのような座面でフライヤーかなフライパンかな?と思わせます。そこに乗り込むのは、唐揚げやハンバーグ、ピーマンの肉詰めさん達。そして野菜が乗ったのは回転ボート。乗るだけで野菜達を水洗い出来ます。他にもおにぎりを握るようなバイキングなどと、全ての乗り物が調理道具を想像させるデザインです。

遊具に乗って、お弁当の中身が調理されて、美味しそうなおかずに出来上がっていきます。「なるほど!」とデザインの奥深さに感動します。

きっと、お弁当と遊園地がミックスされた本書を読んでしまったら、お弁当を持って遠足やピクニック・公園や遊園地へ行きたくなること間違えなし!

白泉社のホームページで、試し読みが出来るようになっています!絵の雰囲気を見てみたい方は、ぜひご覧ください♩

レッツゴーおべんとう! 表紙

☆あらすじ

食べ物さん達が遊園地に遊びにやって来ました。

さあ、何の乗り物に乗ろうか?とおにぎりさん達とたまごさん達が歩いていきます。

まず、おにぎりさん達が乗ったのは左右に大きく揺れるバイキング。

たまごさん達は、座席がヒヨコになっているメリーゴーランドです。

お野菜さん達もやってきましたよ。ブロッコリーさん・ミニトマトさん・アスパラさんにりんごさん、オレンジにキウイさん。

みんな何に乗ろうか?とニコニコ笑顔で歩いていきます。

ブロッコリーさん・ミニトマトさん・アスパラさんは、お水がジャブジャブといっぱいに入っているプールの回転ボート。

リンゴさん・オレンジさん・キウイさんはクルクルクルーっとコーヒーカップ。

ハンバーグや唐揚げ・ウインナーピーマンの肉詰めさんの姿も見えます。アツアツな観覧車に乗っています。

いよいよ最後のお楽しみは・・・♩。

ゾロゾロゾロ・・・と列になって順番に乗車します。レッツゴーレッツゴー!

ノリノリな食べ物達。

・・・ちょっと待って!体がホカホカあったかい子は、周りの子に”ふーふー”してもらって、冷ましてからお入りください。

さあ、みんな隙間なく乗れました。何に乗ったのかな?

”ゴー!ゴー!ジェットコースター!”

ガタンガタン ガタタン ガタタン… どんどん線路を登っていきます。そして・・・。

グルングルンと高速で回転して ガタ ガタ ガタ・・・シュー 到着!

着いた先には、男の子と女の子。待ってました!と喜んでいます。

食べ物達が乗っていたジェットコースターの乗り物は、なんと二人のお弁当だったのです。

さあ、二人のランチマットの上にお弁当が乗りました。

レッツゴーおべんとう!裏表紙

☆書店員の感想

子ども達が大好きな”遊園地”と”お弁当”がミックス!遊園地の乗り物に乗って、お弁当の中身が調理されて、美味しそうに出来上がっていきます。乗り物全てが、その食材にピッタリ!そのデザインを見つけたら「なるほど!」とデザイン設定の奥深さに感動します。

最初に登場したのは、コロコロのおにぎりさん。塩おにぎりさん・いれば、鮭やたらこ、昆布のおにぎりさんかな?と思わせる風貌の可愛いらしい4人が、手を繋いでいます。

そして卵焼きさんと2人のゆで卵さんも登場します。

「あの乗り物へ行こうか!」と、何かの乗り物へ向かって歩いて行きます。おにぎりさん達は、左右に大きく揺れる”バイキング”に乗りました。みんな「イエーイ!楽しいね!」と笑顔で乗っています。

しかし、よく見てみると、そのバイキングの乗り物は、側面に人間の両手が描かれています。何かをすくい上げるような、包み込むような…デザインです。一体これは何かな?と見ていると、「あれ?!」と気がつきます。乗っているのがおにぎり達。そして人間の手・・・。これはまさに、”おにぎりを握る手!”なのです。

このバイキングに乗ることで、おにぎり達は、崩れないようにキュッキュッとお弁当用に握られていくのです。

野菜達が乗ったのは回転ボート。なんとボートはボートでも、座椅子がザルになっています。お水が蛇口からジャージャーと流れ出てくるプールの中に、ザルに入って足漕ぎをして回る野菜達。ボートを漕ぐことで、シャッキシャキのキレイな野菜に変身するのでしょう。

なんと楽しそうな食べ物達。

どの乗り物もその食材にピッタリで、乗って楽しいし、更に美味しくなるしと、一石二鳥な乗り物だなと感動します!

楽しく遊んで嬉しそうに仕上がったお弁当の中の食べ物達が、自ら食べてくれる子ども達の元へ行く愉快さや、子ども達を喜ばせたい!という気持ちが伝わります。

遊園地で最後に食べ物達が乗り込んだのは、ジェットコースターです。しかし、よく見てみると、食べ物達が乗り込み、座った列車は弁当箱の形になっています。

ピンク色と水色のお弁当箱。その中には、可愛いカップやバランも入っています。

そしてさらによく見てみると、今まで登場した食べ物達がこの水色とピンクのお弁当箱に、彩りや栄養バランスが整うように、良い感じに分かれて乗り込んでいます。

とっても美味しそうな2つのお弁当箱がどうなるのかな?と、期待しながらページを進めると、ジェットコースターですから、線路を走り出しました。

坂道を登り始めて、高い所からビューンと落ちていきます。そしてグルグルグルーっと回転します。

食べ物達はニッコリ笑顔で「いぇーい!やっほーい!」と声に出して喜んでいる様子。

さあ、もうすぐ到着・・・と思った先に、二人の子ども達がランチマットを広げて待っていました。『やったー!お弁当が届いたぞ♩』と喜んでいます。

本書で登場した食べ物達は、この二人に食べてもらうために、自ら美味しく調理されて、キレイに弁当箱に詰まったのです。それはきっとこの二人を喜ばせたいという食べ物達の願いが込められています。

「沢山、美味しく食べてくれますように・・・☆」

よっぴー
  • よっぴー
  • 書店員のよっぴーです。2人の男の子と、1人の女の子の母として、毎日育児奮闘中です。
    私は自分の子どもに沢山の愛情を子どもが嫌がる時が来るまで、沢山沢山注ごう。心をもしコップに例えるなら、そのコップが溢れて「もう大丈夫だよ!」となるまで続けようと思っています。それだけは大事にしている信念です。
    絵本を読むのもその一つです。
    大切にしている愛情を伝える方法の1つだと思っています。

    保育士・幼稚園教諭二種・介護福祉士です。
    他に、ベビーシッター・ベビーマッサージ・ベビー’sサインなどの資格も持っています。
    絵本の感想とともに私の育児経験、保育士・幼稚園教諭免許を持つ書店員としてのアドバイスなどをご紹介出来たらと思っています。