14ひきのひっこし
14ひきのねずみ達がお引越しです!力強く自然の中で暮らすねずみ達の頼もしさに感動★秋の読み聞かせにピッタリ!秋の森には自然の恵みがいっぱいです!
☆際立った特徴
大人気「14ひきシリーズ」の一作目!ねずみの家族がお引越し!危険を乗り越えて、安全で素敵な場所にお引越しをします。
おとうさん・おかあさん・おじいさん・おばあさん・そして兄弟10ぴき。力強く真剣に懸命に、そして楽しく暮らす14匹です。
☆あらすじと書店員の感想
小さなねずみ14ひきが、安心して暮らせる場所を探して、みんなで大移動。さあ、みんなが無事に引っ越し出来るのかな?力を合わせます!
小さな小さなねずみです。人間のたった一歩も、ねずみなら100歩程でしょうか?
そんな小さなねずみ達が住んでいた場所から森の奥を目指して引っ越しします。しかもねずみは14ひきと大家族です。もちろん頼りになる年頃の子や、リーダーのお父さんもいますが、その中にはおじいちゃん・おばあちゃん・そして幼い子ども達も大勢います。
自然の中は美しい景色もあれば、美味しい木の実もお友達の昆虫もいます。しかし、ねずみ達をエサにする動物も少なくありません。そして14ひきがゾロゾロと移動するとなると、目立ってしまいます。
小さな子は手を引いて、お兄ちゃんは周りを気にしながら危険が無いか確認して、ケガをしないように、誰一人欠けることが無いように、力を合わせます。
時には怖い動物から身を潜めたり、流れの速い川を渡ったり、野宿したり・・・。さまざまな苦難を乗り越えて、森の奥へと向かいます。
さあ、素敵な家は見つかるのか。それはどこにあるのか。早く見つかるといいですね。
ようやくたどり着いた大きな木。家族はとても気に入ります。だけどここからが更に忙しい!素敵な家を作りましょう!安心して暮らしていける環境を力を合わせて整えていきます。
14ひきは、やっと素敵な木の根っこを見つけました。14ひきは、木の根っこへ入って中の様子を確かめます。中だけでなく木の周りもぐるりと見て回ります。そして、「ここならみんなが安心して暮らしていけそうだね」と引っ越し先の新居をここに決めました。
決めたとなったら、今度は家の中をどうにかしなければなりません。
お父さんお母さんお兄ちゃんお姉ちゃんだけでなく、一番小さな子も、一緒になって自分が出来る仕事を探します。竹や材木を集めて、切って、設計図をもとに組み立てて、居間や寝室、子ども部屋、台所・・・思い描く素敵な家をどんどんねずみ達は作っていきます。
そして、家のそばに水道を通します。竹を割って川まで長く長く伸ばし家の前までその川の水が流れるようにするのです。(流しそうめん台のような・・・?)
川の向こう側まで木の実やきのこなどを取りに行けるように、橋まで渡しました。そんな様子を鳥たちも珍しそうに見ています。もしかしたら、この鳥たちは今までに、こんなに働き者の生き物に出会ったことがなかったのかもしれません!なんて素晴らしい団結力と行動力なんでしょうか!ねずみだと分かっているのに、人間の家族を見ているかのようです。さあ、みんなが頑張って働いた成果が、後半で明らかになりますよ。
自然を生き抜くネズミ達の、生きる為の力強さを感じます。森に住む他の動物や自然と共存しながら、そして14ひきで楽しみながら暮らしていきます。これからもずっと・・・★
台所を上から見下ろしたアングルのページがあります。台所中が木の実や芋、きのこ、たきぎ、などでいっぱいです。小さなねずみ達にとって、雪が降る冬は危険が更に増えてしまうので、今のうちに蓄えておくのです。きっと先ほど川に渡した橋を通って、兄弟みんなで食べ物を探して採ってきたんですね。そしえ、かまどや暖炉に火をつける為に沢山薪を割ったんですね。。14ひきですからね、いくらあっても多すぎるってことはないのかもしれません。素晴らしい備えです!
夜になり、夕食です。秋の森で採れる自然の恵みを食べて、「素敵な家が出来たね。これからずっとこれからも仲良く暮らしていけるね!」と会話するかのように、食事を楽しみます。
14ひきは心の底から安心して暮らしていけそうです。これからもずっと・・・★
本書は、動物達の自然と共存して生き抜く力を感じます。電気も水道も通っていない森の奥でみんなが安心して暮らしていくにはどうしたらいいのか。そして自分にできる事や家族の為に役立つことは何かを考えて行動しています。
なんだかねずみ達一人一人がとても頼もしく感じます。そして、この家族はずっと仲良く暮らしていくんだろうなと想像できます。
こんな、素晴らしいねずみの家族の新居にぜひ、お邪魔してみたいわ♪と、思ってしまいます。
参考文献)EhonNavi 作者いわむらかずおさん インタビュー
KUMONがうた・読み聞かせを応援[ミーテ] インタビュー「自然と共に生きる、14ひきの大家族」