14ひきのピクニック

14ひきのピクニック 表紙

だんだん暖かくなり”春”を探したい時にピッタリ!

☆3つのおすすめポイント

  1. 家族でピクニックがほのぼのしている。
  2. どこか、昭和な雰囲気にいやされる。
  3. 春の野花・活動を始める虫たちをストーリーで紹介している。

☆書店員のレビュー

森の中。大きな大きな木の根っこに住んでいるネズミ家族の、日常の生活を可愛らしく描く14ひきのねずみシリーズ。

小さな小さなねずみたちの生活が、優しく温かく描かれています。

本書は14ひきシリーズの「ぴくにっく」です。季節は春です。

家族みんなで春のピクニックにでかけます。春は春にしか無い植物や、春に活動を始める虫たちが多い季節です。

ストーリーの中で沢山の生き物たちが出てきます。図鑑じゃないけど図鑑みたいです。「ここにてんとうむし!」「あれ?とかげかな?」と見つけるのが楽しくて、細かい所までこだわって描かれているんだろうなって感じる一冊です。

私は、子供と何か隠れキャラ(てんとう虫など)がいないか探すのが大好きで、今ではどちらが先に見つけるか、読んでる途中で競争です!

表紙の裏部分が春の植物図鑑のようになっています。これを見ながら、子どもとお出かけして、春探しも楽しいかもしれません♪

14ひきシリーズはなんか大正か昭和かの懐かしい雰囲気がするなーと思って見ていたら、そうか!気づきました。

水道も、電気も無い、大きな木の根っこに住んでいるねずみたちの生活は、水汲みの仕事があったり、かまどに薪をくむための薪割りがあったり。

でも、とっても大変そうなのに、家族のみんなに自然と役割があり、手伝い合い、支えている様子が、すごく「家族の暖かさ」を感じさせてくれる。

だから懐かしい気持ちになるのかなーと思いました。(昭和生まれなもので・・・)

  • 作品名:14ひきのぴくにっく
  • 著者名:いわむらかずお
  • 出版社:童心社
14ひきのピクニック 裏表紙

よっぴー
  • よっぴー
  • 書店員のよっぴーです。2人の男の子と、1人の女の子の母として、毎日育児奮闘中です。
    私は自分の子どもに沢山の愛情を子どもが嫌がる時が来るまで、沢山沢山注ごう。心をもしコップに例えるなら、そのコップが溢れて「もう大丈夫だよ!」となるまで続けようと思っています。それだけは大事にしている信念です。
    絵本を読むのもその一つです。
    大切にしている愛情を伝える方法の1つだと思っています。

    保育士・幼稚園教諭二種・介護福祉士です。
    他に、ベビーシッター・ベビーマッサージ・ベビー’sサインなどの資格も持っています。
    絵本の感想とともに私の育児経験、保育士・幼稚園教諭免許を持つ書店員としてのアドバイスなどをご紹介出来たらと思っています。