ぐるぐるせんたく
元気なお子さんだからこそ、どろんこになるんです!洗濯機を回してきれいにしましょー!!
☆3つのおすすめポイント
- 男の子が泥だらけで帰ってきました。1枚ずつ脱いで、大きな円の中にポンッ!きれいに洗濯しますよ。洗濯機なのかタライなのか、見ている人で見え方が違うかも・・・?
- ぐるぐると洗濯物と泡を回してお手伝いしてね。ぐるぐるぐるぐる・・・回せば回すほど、汚れは落ちていきますよ。きっと実際にもお洗濯のお手伝いがしたくなる。
- カラッとお日様の下に干しましょう!お母さんの強い味方。お日様パワーで乾かそう!また元気に遊んでおいでと送り出してあげましょう♬
☆あらすじ
「まあるいかたち、なにいれる?」真っ白い中に大きな円があるよ。
おかえり!いっぱい遊んで帰ってきた男の子がいます。Tシャツも帽子も靴下も半ズボンも着ているもの全てが泥だらけ。まずは、何から脱ごうかな。靴下から脱ごうか!
「どろんこ靴下、くしゅくしゅ脱いで入れましょう!ポンッ!」丸い円の中に靴下が入りました。
お次は帽子。「ほいっと 脱いでいれましょう!ポンッ!」
どんどんいこう。「どろんこTシャツ むぎゅむぎゅ脱いで 入れましょう!ポンッ!」
「どろんこズボン ずるりん脱いで 入れましょう!ポンッ!」
あらあら、パンツまでどろんこだ。「つるっと脱いで入れましょう!ポンッ!」
白い円の中にお洋服がいっぱい入ったよ。その中に、さらさらさらさらっ「粉石けんをさらさらっといれましょう!」最後はお水を「ざぶざぶざぶざぶ ざっぷり入れて、全部入れたら回しましよ!ぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる・・・・・・・お洋服と石鹸の泡がまぜまぜまぜまぜーと混ざり合っていくよ。
もっともっと まわしてまわして ぴたつと とめて! どうなったかな?
「はい、みーんなきれいに なりました!」 青空の下に干そうね♬
☆際立った特徴
真っ白い大きな円が、大きなタライのような、洗濯機のような、洋服を洗濯する道具みたいですね。読む人によって見え方が違ってくるかもしれません。
どろんこの洋服をきれいに洗濯するには、読み手が洗濯物をぐるぐる指でなぞるようにして回して石鹸の泡と洗濯物をよく混ぜましょう!やればやるほどきれいに仕上がります。
不思議なのですが、渦をみると指で回したくなる衝動にかられるます。どんどん楽しくなってきます。回し終わると、水が濁って中身の洋服が見えなくなります。一瞬「どうなぅたかなー?」と不安になります。でも、その後に美しく汚れの落ちた洋服達が、太陽がサンサンと輝く空の下に干されています。なんだか『スッキリした〜!!』と洋服達が言ってるみたい。読者も、なんだか心がスッキリするような感覚になります。
本書を読んだお子さんも、洗濯のお手伝いしてみたくなるのではないでしょうか。
☆書店員の感想
子どもは元気に遊べば遊ぶほど汗だらけで泥だらけ。いっぱい遊んだバロメーターでもあります。私はいつも子ども達を遊びに送り出すと、「どろんこ上等!!」という気持ちでドシンっと帰りを待ちます。男の子2人ですので、遊びもダイナミックです。どんな事やったらそうなる?!とツッコミ・・・時にはイライラもします。2人分のどろんこの服はなかなか簡単には下洗い出来ませんので・・・。でも、最初は面倒だけど、下洗いしている時間はだんだん楽しくなります。自分でも不思議なのですがイライラな心がスーッと流れ落ちるような感じがします。
それをカラッと晴れた空の下に干すと、さらに気持ちが良いです。晴れていてくれてありがとー!!と、お日様に感謝しちゃいます♬
本書の洗濯を干すページでも、お日様が大きく真っ赤で、洗濯物がカラッと乾きそうです。お日様が「乾かしてあげるから、お母さん安心して!子ども達いっぱい遊びなさーい」と、きっと言ってくれているのでしょうね。
ある時、泥だらけの洋服を洗っていると子ども達も「おれもやろうか?」なんて手伝ってくれたことがあります。石鹸をたっぷり入れ、タライの中の泡と洗濯物をぐるぐる回し、まさに本書の洗濯と同じ状態。タライの外まで出して泡いっぱいにしたことがあります。その時は、子ども達はゲラゲラ笑ってはしゃいで楽しそうにしている横で、私は放心状態・・・どーして片付けようか・・・と落ち込みました。でも、白くなったし、洗濯楽しそうだったし、泡も流してしまえば元通りで、今となれば、泡だらけで楽しそうだったなと良い思い出の1つです。
本書を読むと、お洗濯の手洗いをしたがるかもしれませんね。実は最近娘がそうです。そんな時は小さなハンカチなどを洗面台に水を張って手洗い洗濯してもらっています。洗濯機みたいにぐるぐる水をかき回したり、ジャブジャブともみ洗いしています。そうやって、小さなお母さんとして手伝ってくれる姿もまた可愛らしいです♬