はぶじゃぶじゃん
魔法使いのはぶじゃぶじゃん。魔法の言葉も「はぶじゃぶじゃん」今日も張り切って修行中です!
☆特徴
- 文章を書いているのは、ケロポンズのますだゆうこさん。ケロちゃんの絵本の中の一作。
- 「はぶじゃぶじゃん」の歌あり。本書の最後に歌詞と楽譜付き。
- 表紙の内側にはぶじゃぶじゃんの楽しいコマ漫画あり。
※Hoick 楽曲検索 ←こちらのサイトで「はぶじゃぶじゃん」の歌の試聴ができます。
☆読み聞かせのポイント
- 「はー」「ぶー」「じゃー」「ぶー」「じゃーん!」のシーンは、ぜひお子さんと一緒に声を合わせて読みましょう。大きな声で願いを込めて!!自分でも願いを込める事で、最後のお日様シーンに自分の力も反映されているような気持ちになり、特別感がでます!
- 歌を歌うのもオススメです!「はぶじゃぶじゃん」って早口言葉みたいで言うのが難しいように感じるかもしれませんが、そこがまた子どもが言うと可愛いんです!歌にすると言いやすかったりするので、まずは歌ってみてくださいね。
☆あらすじ
魔法使いのはぶじゃぶじゃんは、今日も魔法の修行中。
今日の修業は、空にモクモクと浮かんでいる黒い雲がこっちに来ないようにすること。
「はぶじゃぶじゃん!」
と元気に唱えたけど、今日はなんだか上手くいかないぞ。もう一回。
「はぶじゃぶじゃん!」
そしたら雲がだんだん大きく広がって、次第に雨が降ってきちゃった。
困ったなぁと思ったら、持っていた杖が傘になっちゃった。
まあいいか。もう一度。
「はぶじゃぶじゃん!」
すると急に強い風がビューと吹いてきて、あっちへこっちへ飛ばされそう!
これは大変!もう一度、力を込めて、
「はぶじゃぶじゃん!」
☆書店員の感想
●主人公「はぶじゃぶじゃん」は、まだ修行中の魔法使い。
主人公「はぶじゃぶじゃん」は魔法の修行中です。
はぶじゃぶじゃんが魔法を使う時の呪文の言葉は「はぶじゃぶじゃん」。
名前と呪文が同じなので、少々ややこしいのですが、はぶじゃぶじゃんが「はぶじゃぶじゃん!」と唱える事で、魔法をかけることが出来るという訳です。
●今日の修行は・・・
今日の修行は空に浮かぶ雨雲をあっちに追い返すこと。
「はぶじゃぶじゃん!!」と唱えては失敗してを繰り返すのですが、だんだん小さかった雨雲は大きく膨らみ、次第には雨が降り、そしてザーザーぶりになってしまいます。
修業はこの後も続くのですが、どうなるのでしょうか。雨雲はどこかへ飛んで行ってくれたのかな?
実は思いもよらない展開へと進んでいきますよ。
失敗しても何度も繰り返し練習する、はぶじゃぶじゃんの頑張り。だけどその頑張りに反比例するかのように、魔法がどうしても上手くいかず、もっとひどい方へ進んでいるような…と読者を心配させます。
しかし、「がんばれー!きっと上手くいくよ!」と応援したくなるんです。不思議な魅力を持っているはぶじゃぶじゃんに注目です。
●お話の後半戦では、もっとスゴイ展開に!?読者とハブジャブじゃんの協力戦です!
私は、後半は、「はぶじゃぶじゃんと読者の協力戦!!」だと思って読むと面白いと思いました。
どうやら上手くいっていない魔法の力を、良い方向へ向かわせるために、はぶじゃぶじゃんは大きな声で「はー」「ぶー」「じゃー」「ぶー」「じゃん!!」と改めて唱えます。
ここからが親子で読み聞かせをする時にぜひ取り入れて欲しい面白読み聞かせポイントなのですが、
このシーンは、読者も一緒に声を出すのがオススメです!兄弟がいればみんなで一緒に、大きな声を出してほしいと思います。
私は子どもと読んだ時に、「はー!」「ぶー!」「じゃー!」と声を合わせて読みました。すると声に出すことで、微力ながら自分自身も魔法をつかっているような気持ちになったし、気分も盛り上がりました。はぶじゃぶじゃんと私と子どものパワーが、どんどん集まっていくような感じもして、そんなひと時がとっても楽しく感じました。
ラストシーンでは「はぶじゃぶじゃん!」の魔法のお陰で大荒れだった天気が一気にお日様に変わってくれます。(大雨&大嵐の天気から快晴に空がゴロン!と変わりました。)
はぶじゃぶじゃんの手助けできたのかも?もしかして私の方が魔法の力があったのかも?と、想像するだけで嬉しかったし、魔法の力ってすごいなー!!と楽しい気持ちになりましたよ。
- 作品名:ケロちゃんえほん10 はぶじゃぶじゃん
- 著者名:文 ますだゆうこ (カエルちゃんネット) 絵 高畠純 (KUMONがうた・読み聞かせを応援【ミーテ】 インタビュー)
- 出版社:そうえん社