のりもの どうなってるの?

乗り物の中はどうなってる?仕掛けをめくって見て楽しく知ろう!

☆特徴

  • めくるしかけ絵本。
  • 9種類の乗り物が登場。(清掃車・ミキサー車・救急車・貨物列車・路線バス・キッチンカー・消防車・寝台列車・遊覧船)
  • 乗り物の外観を見てから、しかけページをめくって中を見る。(乗り物の後ろ部分の断面図が見える)
  • 乗り物の中でどんな事が行われているのか、働く人の様子も知ることが出来る。
  • 【めくってなるほど しかけえほんシリーズ】の一作

☆読み聞かせのポイント

  • 「この乗り物の名前知ってる?」お子さんに名前やどんなお仕事をする車なのか、知っていたら聞いてみるのもいいですね!「じゃあ中身を見て見ようか」と話を続けると、より興味を持って読んでくれるでしょう。
  • しかけ部分をめくると、その車と一緒に働いている大人やお客さんなど、関わりのある人物も描かれています。この車でどんな仕事をしているのか、何が入っているのか観察し、話し合うのも楽しいと思います。

☆あらすじ

清掃車・ミキサー車・救急車・貨物列車・路線バス・キッチンカー・消防車・寝台列車・遊覧船が一台ずつ初めに登場し、しかけをめくると、その乗り物の中身が断面図で見ることが出来るように描かれています。

その中の様子は乗り物によって様々で、どのように物が詰まれているのか、道具が置いてあるのか、乗り物と一緒に働く人達は、どのように働いているのかなど、知ることが出来ます。

のりもの どうなってるの?表紙

☆書店員の感想

先日、大きな会場で行われていた秋祭りに出かけたのですが、沢山の屋台やキッチンカーが並び、販売中のキャンピングカーが何十台も展示されていて、その雰囲気に思わず「おーすごい!!楽しそう!」と感動しました。

キッチンカーから流れてくる美味しそうな匂いや看板の絵や写真にとってもお腹が空いたし、キャンピングカーを見ているだけで「キャンプ行きたいなー」と想像が膨らみました。

食べ物を購入する時にキッチンカーの窓口に近づいた時に、気がついたのですが、それぞれのキッチンカーで、内装が全く違うんですね!!驚きと好奇心で、内装に興味が出てしまった私はスイッチオン状態!どんな機材があってどこで作って盛り付けているのか、気になって、ジロジロしてしまいました。

残念ながら見える範囲が少なくてよく分からなかったのですが、「あそこに冷蔵庫があるぞ。」「ソフトクリームの機械も置いてあるんだな。」と驚きました。

キャンピングカーも色んな車種や内装があって、見ているだけでもとても楽しかったです。ベットがあったり冷蔵庫やテレビが装備されていたり、キッチン付きの物もあって、「これはもう家だな!!」と思った物もありました。

キャンプにはまる人の気持ちがよく分かるわ♬と見ているだけで心が躍りました。

世の中に存在する沢山の乗り物の中で、中が一体どうなっているのかちゃんと分かる!という乗り物は何種類ぐらいあるのでしょうか。

車や電車やバスなどは普段から乗る機会が多いので内装がどうなっているのか想像しやすいと思うのですが、例えば救急車や消防車はどうでしょうか。どちらもお世話なったことが今までにないという方も少なくないでしょう。

家の周りを走っているゴミ収集車や電車が運ぶコンテナ、工事現場の車などはどうでしょう。すごく身近なのに、実はほとんどの人が中を見たり、乗ったり出来ない乗り物って沢山ありますよね。

本書はそんな身近な乗り物を、小さな子でも分かりやすく簡素化して描いているのが特徴的です。

●本書では、各乗り物の後方部分が、めくれるしかけ絵本になっています。

例えばミキサー車は、外から見ると、後方部分のタンクがずっと回転していますよね。ではそのタンクの中には何が入っていて、どう動いていて、回し続ける理由はなんでしょう。

しかけページをめくると、そのミキサー車のタンクの断面図が見えるようになっています。

タンクの中にぐるぐる回転する部品がついていて、中に入っているコンクリートが固まらないように回転し続けていますよ。

「回すことでコンクリートが固まらないようにしているんだよ。」「コンクリートを出したら、専用の棒ですぐに平らにならしていくんだね。」と、解説を入れながら読むのも良いと思います。

のりもの どうなってるの?裏表紙

交通新聞社のホームページ 本書の紹介文【「図鑑はちょっとまだ難しいかな・・・という小さなお子さまにぴったりの、ちょっと学べるしかけ絵本です。】

図鑑によっては、描き方が複雑だったり、写真でリアルに見る事ができる物もありますが、3・4歳の子どもには難しいかな?理解できないかも?と心配になる事も時にはあるかもしれませんね。

本書は、3・4歳の小さな子でも分かりやすく描いているし、めくれるしかけ絵本になっている所がさらに、子ども達が関心や興味を持ちやすいと思いました。

本書では内部構造や、その中で人はどのように動いているのか、乗り物と共に働いている人達はどんな仕事をしているのか、とっても分かりやすく簡素化して描いているので、図鑑などに比べてハードルが低めだし、気軽に手に取りやすいと思いました。

とはいえ、あまり【学ぶために】と強く意識する必要は無いと思います。

それよりは、しかけ部分の閉じた時と開いた時を見比べたり「寝台列車に乗ってみたいね。食事も出来るね。」「バスに乗った時、ボタンを押してから降りたよね」と気がついたり、思い出を話しながら、読むのがとっても楽しいと思いました。

よっぴー
  • よっぴー
  • 書店員のよっぴーです。2人の男の子と、1人の女の子の母として、毎日育児奮闘中です。
    私は自分の子どもに沢山の愛情を子どもが嫌がる時が来るまで、沢山沢山注ごう。心をもしコップに例えるなら、そのコップが溢れて「もう大丈夫だよ!」となるまで続けようと思っています。それだけは大事にしている信念です。
    絵本を読むのもその一つです。
    大切にしている愛情を伝える方法の1つだと思っています。

    保育士・幼稚園教諭二種・介護福祉士です。
    他に、ベビーシッター・ベビーマッサージ・ベビー’sサインなどの資格も持っています。
    絵本の感想とともに私の育児経験、保育士・幼稚園教諭免許を持つ書店員としてのアドバイスなどをご紹介出来たらと思っています。