あいうえお でんしゃじてん

あいうえお でんしゃじてん 表表紙

電車で覚える五十音。ひらがなに興味が出てきた頃にピッタリ!

☆3つのおすすめポイント

  1. 電車や線路を通して、ひらがな五十音を覚えられる。
  2. 五十音すべてのページで、その文字から始まる電車や駅を紹介。
  3. ひらがなの文字が線路になっていて、指でなぞって書く練習ができる。(自分の指が電車になった気分で)

☆際立った特徴

ひらがなを学ぶ小さな絵本ですが、五十音すべてのページに、その文字から始まる複数の電車や、路線名、駅名が詳しく書かれています。

小型の絵本ですが、その内容の多さには驚きます。メジャーな列車だけではなく、ローカル線やローカル列車の情報まであるのは、電車好きにはたまらないでしょう。

また、楽しみながら、ひらがなの書き順を覚える工夫がなされています。

まだ、ひらがなの分からない頃は、おそらく「がたんごとん」と言いながら指で、線路の形のひらかなをなぞることでしょう。なぞる順番も書かれています。保護者はその時に、「”あ”って言うんだよ!」と教えてあげられます。

子どもが自分でめくって読みやすい小型サイズ。タテ168mm×ヨコ186mm 50ページ

巻末には、子供脳とEI(心の知能)についての記載があります。

書店員の感想

電車好きで、ひらがなに興味が出てきた、またはそろそろ興味を持ってほしいと思っている保護者に、ピッタリ‼です。

私の息子も電車が好きでしたので、小さい頃はよく「あ」のつく電車は何があるかなー?などとクイズを出し合いました。

ひらがなに興味が出てくる前でしたので、言葉遊びとしての1つでしたが、子供の方がプチ情報までよく知っていました。そんな遊びをしていくと、少しずつひらがなに興味が出てきたように思います。

自分に興味のあるものと絡ませると、遊びと勉強の境界線も薄くなるので、幼少期の知育には本書はピッタリではないでしょうか。電車好きのお子さんには特におすすめです。

子どもが本書を熟読してしまったら、親は電車クイズに負けちゃいますが・・・

ページの紹介

本書のページを簡単に紹介します。見開き1ページに、ひらがな1文字です。

【まず、右のページ】

例えば『い』のページには、『ドクター イエロー』の車体と、5・7・5調の紹介文があります。

下の方に登場するケンタ君が、「い」のつくセリフを言っています。「いいなぁー」など。(走っている地方の方言を話す時もあります。)

【次は、左のページ】

大きく『い』、線路の形でひらがなが描かれています。

書き順も線路に沿って、1・2と書いてあります。

線路上には電車『ドクター イエロー』が描かれており、指でなぞれば、自分が電車を走らせている気分になります。

線路の下には、複数の『い』から始まる電車、駅名、路線名を、小さな日本地図の上に紹介しています。

  • 作品名:あいうえお でんしゃ じてん
  • 著者名:絵・くにすえたくし 文・さかいそういちろう 
  • 出版社:視覚デザイン研究所
あいうえお でんしゃじてん 裏表紙
「スカイライン」なので、けんた君も「す」のつくセリフです!

よっぴー
  • よっぴー
  • 書店員のよっぴーです。2人の男の子と、1人の女の子の母として、毎日育児奮闘中です。
    私は自分の子どもに沢山の愛情を子どもが嫌がる時が来るまで、沢山沢山注ごう。心をもしコップに例えるなら、そのコップが溢れて「もう大丈夫だよ!」となるまで続けようと思っています。それだけは大事にしている信念です。
    絵本を読むのもその一つです。
    大切にしている愛情を伝える方法の1つだと思っています。

    保育士・幼稚園教諭二種・介護福祉士です。
    他に、ベビーシッター・ベビーマッサージ・ベビー’sサインなどの資格も持っています。
    絵本の感想とともに私の育児経験、保育士・幼稚園教諭免許を持つ書店員としてのアドバイスなどをご紹介出来たらと思っています。