おかあさんがおかあさんになった日
もうすぐお兄ちゃんお姉ちゃんになる子への読み聞かせにピッタリ!もうすぐ出産を控えた妊婦さんにもオススメ!
☆3つのおすすめポイント
- 不安だが、赤ちゃんに早く会いたくて会いたくて待ち遠しいお母さんの気持ちがよく伝わる。
- 立ち会ったお父さんの涙。お父さんとお母さんになった瞬間に感動。
- 上のお子さんに、お母さんにさせてくれてありがとうねって、感謝を伝える最高のチャンスになる絵本。
☆書店員のレビュー
お母さんがお母さんになる日、とても不安で、とても待ち遠しくて、大きく未来に希望を抱かずにはいられない「出産」という1日をテーマに、リアルに丁寧に描いていると思いました。
本書を読んでいると私も出産の時の事が鮮明に蘇ります。
多分立ち会った主人よりも分刻みで話せるくらい鮮明に話せます。お母さんにとって出産ってその位特別な体験です。
本書でも入院からの1分1分が細かく描かれているように感じます。
だからこそ、生まれる瞬間・お母さんになった瞬間のページは何度読んでも泣けてきます。
私は、次男が生まれる前に長男に読み聞かせをしました。3人目の時も同様に上の息子たちに読み聞かせました。
私は、ぜひもうすぐお兄ちゃんお姉ちゃんになるお子さんへの読み聞かせにぜひおすすめします。
『お腹が大きくなったお母さんは今からどうなるんだろう。なんか自分の物じゃないグッズが、お部屋に増えていくけどどうしてなんだろう。僕はどうなっちゃうんだろう。』
と、子どもって少なからず心に不安を抱えているものです。
本書を一緒に読んであげると、「あなたに会いたくて会いたくて沢山お腹にいた時に話しかけたんだよ」「赤ちゃん生まれるんだよ」「この子もお母さんにとって大切で、あなたのことも変わらずに大切な存在なんだよ」ってことがきっと伝わります。
そう思うと、本書の読み聞かせは、お母さんにさせてくれてありがとうねって感謝を伝える最高のチャンスかもしれません☆
そして、初めて出産するお母さんが読む本としても、とてもおすすめです。
出産ってどんなものかな?と少し不安に思う時ってありませんか?
実は本書の中で、少しリアルに【出産】を表現しています。
陣痛でお腹が痛い時に、お父さんがお尻のあたりをさすっています。お尻のあたり!?と思いますか? そうなんです。ピンポイントでそこなんです。
”出産あるある”です。
なかなか生まれない時に主治医に「動きなさい!」と言われ、とことこ散歩しながら、赤ちゃんに「早く生まれてきていいよー!」と話しかけるのとか、まさしく、私がそうでした。
生まれる瞬間の、言葉なんてイラナイ!!と言わんばかりの出産シーンのページはかなり、迫力があります。
色々書きましたが、出産を控えたお母さん、怖がらないでぜひ本書を読んでみてください。
- 作品名:おかあさんがおかあさんになった日
- 著者名:長野ヒデ子
- 出版社:童心社