しましまぐるぐる
赤ちゃんが好む色や模様、イラストがいっぱい!ハッキリした色使いと、可愛いキャラクターたちがステキな絵本の世界へ連れて行ってくれます。赤ちゃんの初めての絵本にもピッタリです。
☆3つのおすすめポイント
- 可愛い絵がたくさん、24ページにギュッと内容が詰まっています。つぎつぎと楽しむことができます。
- かわいいお顔で登場してくる動物たち。次は何が出てくるかな?ページを開くたびに、新しい世界が広がります!
- 色のコントラストがハッキリしていて、赤ちゃんが興味を惹きつけられます。自分でページをめくって、楽しむこともできます。
☆あらすじ
表紙には2㎝ほどの太さの黒い線が、渦をまいています。背景には、黄色と白と赤と青と黄緑色のたての縞模様が並んでいます。中央の白い線部分には黒い目と赤い口の顔も描かれていて、渦はその顔に向かって巻いていて、可愛い顔に自然と注目がいきます。
表紙をめくると、黒色と白色の横しま模様。右側には黄色の帽子をかぶった顔があります。白と黒のコントラストがハッキリと印象的です。
白色と赤色のぐるぐるとした渦巻もあり、中央にはコックさんの帽子をかぶったお顔が。
つぎは、いろんな色のしましまの魚が泳いでいます。ぐるぐる巻いた各7色のヘビや、しましまのかわいいスイカも描かれています。
美味しそうなペロペロキャンディーもあります。水色、赤色、茶色です。ちいさなアリが、甘いキャンディーを狙っています。
雨の中、葉っぱの傘をさすカエル。まわりは雨がザーザーと降っているようなたて青色の線と、丸の模様がたてに並んで、雨のようすが表現されています。ソフトクリームを上から見た、ぐるぐるした絵もあり、ひやっと美味しそうです。
黄緑色のボーダー柄のふわふわタオルに、犬がすみっこから覗いている姿も可愛らしいです。
次に、ハムスターが丸の中を走っている姿が8匹くらい描かれています。背景が黒いので、ハムスターやそのまわりの丸の色が目立っています。
カラフルな横しま模様と黒猫ちゃんたち。右側の3匹の顔はくり抜きのしかけ絵本になっていて…
ページをめくると、次のページにも同じくり抜きの部分に、かわいい黒猫ちゃんのお顔があります。5色のぐるぐる模様に戯れて楽しそうです。
☆際立った特徴
裏表紙に、おうちのかたへのメッセージが書かれています。
『黒、白、赤といったコントラストの強い配色の線や形、目や口がある「顔」の絵は、生後6ヶ月ぐらいまでの赤ちゃんでも注目することが知られています。赤ちゃんの目から20センチくらいの位置で見せてあげてください。初めての「見る」感覚に、赤ちゃんの喜ぶ顔が見られるでしょう。』と、あります。
しましまぐるぐるとタイトル・表紙もとってもカラフル、色合いがハッキリとしています。表紙の下の方に、いっしょにあそぼと書かれていて、本を見るだけでなく、ぐるぐるやしましま、ふんわりと言った言葉を声に出してお話したり、本をちょっと動かしてみたり…、いろんな角度から赤ちゃんと一緒に楽しめる絵本です。
本は17.5㎝×17.5㎝、しっかりした作りのボードブックで、長く楽しめます。24ページあり、本はしっかりとした重さがありますので、大人の方が持って見せてあげたり、床においてページをめくることをおすすめします。
☆書店員の感想
●可愛い絵がたくさん、24ページにギュッと内容が詰まっています。つぎつぎと楽しむことができます。
本はボードブックの作りで、1ページ1ページ、しっかりとしています。ちょっと口に入れてしまっても、ページがちぎれて口の中に入ってしまうこともほとんどないので安心です。
たくさんのページがあり、本の作り的にその分重量が増しますが、カラフルでつぎつぎ可愛い絵が出てきて、見応え十分です。めくってもめくっても新しいキャラクターが出てくるといった感じです。
長男、次男ともにこの本を読んでいました。はじめは親がページをめくって見せていましたが、そのうちに自分でめくって進めて見ていくようになりました。
裏表紙のアドバイスにあるとおり、子どもの目から20㎝ほど離して見せてみました。4、5ヶ月くらいのときから見せ始めてみた記憶があるのですが、初めて本を見たときはすごく不思議そうな顔をしていました。そして、ページを進めると、興味を持ったところに手を伸ばす姿もありました。絵本の帯には「0歳0ヶ月から」と書かれていますので、生まれてすぐから少しずつ楽しめそうです。
はっきりした色がふんだんに使われていて、ページごとにパッと背景の色が変わり、青の背景から白、黄色、ピンクと変わっていき、イラストもさることながら背景の色が変わることで目の前に広がる世界が一瞬で変化するような、色の変化が楽しめると思います。
表紙に描かれた帽子をかぶったお顔。黒色の目と赤色の口で、まだ視力が十分でない赤ちゃんにも、顔に見えるように思いました。可愛いお顔をしています。
白黒ボーダーのページには、目が白色の顔がありますが、こちらも目と口の位置でお顔だと判別がつきます。このページを見ながら、ニコニコしているね、と声をかけるのもいいかもしれません。
紅白のぐるぐる渦巻きの先端にもお顔が。赤い線上の先端、渦巻きの中央にお顔があるので、不思議な生き物にも見えてきて面白いです。ぐるぐるぐる、こんにちは、とお話をするのも、あいさつの練習にもなり自然と記憶に残りそうです。
すいすい泳ぐ魚たち。ぐるぐる渦巻きの蛇たち。スイカも美味しそうで可愛いです。
ぐるぐるペロペロキャンディーは、このページを見るたびになんだか目が回っているような錯覚に陥りそうな絵に感じます。小さくアリも描かれていて、長男はこのアリが毎回気になり、「アリさん!」と言っていました。
カエルのページは、パッと青の世界に変身。雨も青色のストライプに、たてに描かれた水玉模様もあって、雨が降るようすが可愛らしく描かれています。葉っぱの傘をさしてウィンクしているカエルさん。雨がざーざーと降るようすは文章で書かれていますが、カエルを紹介する文章はありませんので、大人が自由に声をかけて楽しめます。雨にもカエルにも興味が持てますね。
タオルの上にいる犬にも長男は興味をもって、「わんわん!」と言って指をさしていました。
●色のコントラストがハッキリしていて、赤ちゃんの興味が惹きつけられます。自らページをめくって、楽しむこともできます。
最後の方に描かれたネコの絵と、ネコの足跡のところに描かれたお顔が3つ。しかけになっているページをめくると、足跡のところに描かれていたお顔がしかけの穴から見えてきます。
息子たちは初めてしかけの部分を見たとき、やはり不思議そうにちょっと指を入れてみたりして遊んでいました。背景といろんな色、真っ黒なキャラクターもいて、組み合わせがどの部分もハッキリとして見えるので、どこを見ても目に楽しく映っているように思いました。
また、ボードブックで、めくりたいページの反対側を押さえると進みたいほうのページが自然と浮き上がってきますので、めくりやすいです。長男、次男と自分でめくったりもして読んで長い期間この本を楽しみましたが、本の端っこが少しめくれるくらいで、今でもそこまでボロボロにはなっていません。
ぐるぐると描かれているページを、子どもの目の前で近づけたり、離してみたり。本を回して遊んでみたこともありました。子どもの目にどう映っていたかは分かりませんが、興味津々で、イラストの動きを目で追っていました。お子さんの反応と好みを見ながら、いろんな読み方を試してみるのも楽しいと思います。
赤ちゃんの「見る」というはじめての体験、楽しみが味わえる1冊です。