じかんだよー!
「時間だよー!」と合図がでたら、みーんなが飛び出して大集合!お子様ランチが出来上がりますよ!食べること大好きな子にピッタリ!
☆3つのおすすめポイント
- プチトマトが「時間だよー!」と大きな声で言うと、オーブンやフライパン・フライヤーや冷蔵庫からみーんなが集合します。どんなお友達が集合するのかな?
- お子様ランチのワンプレートに乗って、注文した子の所へ運ばれていきます。プレートに乗ったみんなが「お待たせしましたー!」と喜んでいます。
- お子様ランチのお料理たちには、手足と顔が描かれています。自分で出番だ!と笑顔で出てきます。
☆あらすじ
『みんなー!もうすぐ じかんだよー!じゅうごう!』プチトマトが大きな声で左手をあげて言いました。
すると、オーブンの中からハンバーグが「やけたよー!と飛び出した。
お次はフライパンからオムライスが「よっこらしょ」
ボウルからはキュウリとレタスが「ブルルルルルッ!」
『あれれ?まだ全然そろってないね。もうすぐ時間なのに。ぼく探してくるよ!』とプチトマトが探しに行きました。
『なんの行列?』順番に並んでいる野菜さんやお魚さんやお肉さんが全身に粉をつけてフライヤーへ!「おまたせー!」とフライヤーから飛び出てきたのはエビフライ。
それでもまだまだ揃っていません。『もう時間なのにー』プチトマトが焦っています。
すると・・・。冷蔵庫からプリンとケチャップとオレンジジュースが飛び出して「おまたせー!」
これでみんなが揃いました。『準備はオッケー!』プレートに乗ってスタンバイ!お子様ランチの出来上がりです。
店員さんがお子様ランチお客さんに運びます。おまたせしました!『おいしく食べてね★』
☆際立った特徴
食材には、手足と顔がついています。「待ってましたー!」と飛び出てくるハンバーグもいれば、眠そうな子、粉の中に勇気を出して飛び込んでいくこんにゃくがいたりと、一人一人が個性的!でも、みんなの願いはただ一つ。「美味しく食べてもらいたい」と思いながら調理していきます。
登場するオムライス・プリン・エビフライ・キュウリの布おもちゃの作り方が白泉社ホームページに載っていました!無料で、型紙がダウンロードできますよ♩おままごと遊びに使えます♩
参考文献
・「親子時間」をもっと楽しみたいママへ | 子育て情報誌kodomoe(コドモエ)web【Kodomoe】
・KUMONがうた・読み聞かせを応援【ミーテ】 さいとうしのぶさんインタビュー
☆書店員の感想
プチトマトが「時間だよー!」と大きな声で言うと、オーブンやフライパン・フライヤーや冷蔵庫からみーんなが集合します。どんなお友達が集合するのかな?個性的な食べ物たちの様子が一人ずつ可愛い!
まず、オーブンから飛び出てきたのはハンバーグ。待ってましたー!と嬉しそうな子と、まだ眠いよーとゆっくり出てきている子がいます。その他にもアツアツのオーブンの中には、骨付き肉やステーキ肉が眠っています。自分の出番ではない子は、まだ眠って待っているようです。眠るようにゆっくり焼かれたお肉たちは、中がジューシーでふっくらと出来上がっていそうです。
レタスやキュウリは、冷水に自ら飛びこんで、上がったらダッシュしたり、体を振りながら水きりをしています。冷水でしめられたお野菜はきっとシャッキシャキ!!
フライパンが大きなオムライスから、「よっこらしょ」と重そうに出てきました。中のケチャップライスがずっしり入っているのかな?
フライヤーの周りには、野菜や魚・お肉・オモチが一口サイズに切られて並んでいます。まずは小麦粉に飛び込んで、その後は卵の中にドブーンと入ってフライの準備です。ウキウキしながら並ぶ子もいれば、嫌だなーと思っている子も・・・。勇気を出して粉の中に飛び込もうとしているこんにゃく君。がんばれー!!と応援したくなります。
サクサクと揚がったエビフライが「おまたせー!」と飛び出てきました。フライヤーの中には温泉みたいにつかっているコロッケが出番はまだかな?と、ニコニコと呼ばれるのを待っています。
最後に一気に登場したのが、冷たい冷蔵庫で待機していたジュースにプリン・ケチャップです。「いぇーい!!出番が来たよー!」と喜んでジャンプして出てきました。プリンはなんと、お子様プレート用の旗を持っています。
プレートに全てが揃って、オムライスにケチャップのトッピング。ジュースをコップにそそいで・・・。いよいよ完成!!プレートに乗ったみんなが、「おまたせー!!美味しく召し上がれ!!」と嬉しそうに言っているような表情です。
さあ、誰の席に運ばれていくのかな?「あの子かな??あの子はどんな表情をして食べてくれるかな?僕たちを全部食べてくれるかな?」と、お子様プレートの上では大盛り上がりです。きっとお母さんと楽しく会話をしながら、食べてくれるんでしょうね。
本書を見ていると、こんなに自分で美味しくなろうと努力してくれた食べ物たちがとっても可愛くて美味しそうに見えてきました。もしかしたら中には苦手物もあるかもしれませんが、きっと本書を読んだ子ども達は、「これ、フライヤーであげて出来ているんだね」と料理に興味が湧いたり、「これ、食べてみたいな!」と思ってもらえるのではないかと思いました。