ちいさなちいさなおかしのまち
お菓子が大好きな子にピッタリ!美味しそうなお菓子の街を冒険しよう!お誕生日のお祝いにもオススメ!
☆読み聞かせと声掛けのポイント
- それぞれの行き先で、自分の好みを見つけよう!
- 「これは何だろうね?」「どこの街へ行ってみたい?」ポコポコと一緒に好みの物を選びながら読み進めよう!
- 「帽子の中に何を入れているんだろう?」想像しよう!答え合わせは後半で。
☆あらすじと書店員の感想
・お菓子の街の1丁目から5丁目★行った目的はプレゼント探しです。
ポコポコがお菓子の街へ行くと、素敵で美味しい★ワクワクするような出会いが待っていました。最初に行った1丁目には駅があり、クッキーの電車が走っていました。クッキーで出来たホーム、クッキーの時計、クッキーの看板。クッキーの切符。どれも食べられる物です。電車が走る音はガタンポリン♩切符を食べながのんびり2丁目へ向かいます。
2丁目にはフルーツマンションがあります。リンゴにオレンジ・レモン・パイナップル・もも・ナシ・ぶどう・・・様々なフルーツが重なっているのですが、実はこれが全て入ってくつろげる個室になっています。
自分ならどのお部屋に入ろかな?何のジュースをいただこうかな?と、悩んでしまいます!
ポコポコは、次の3丁目のチョコレートの雑貨店でプレゼントを選び、4丁目のキャンディーの広場では、休憩&沢山の遊具遊びを楽しみます。
愉快で楽しくて夢のような街が続き、いよいよ5丁目。
5丁目にはビスケットで出来た、大きなケーキ工場があります。ベルトコンベアーで流れてくる様々なケーキに、沢山の犬のスタッフがクリームとトッピングが乗せられていくのですが、その中から1つケーキを選ぶポコポコ。どんなプレゼント&ケーキを選んだのでしょう。後半のお楽しみです♩
・帽子のふくらみの謎
家へプレゼントを持ち帰るポコポコ。物語の前半に比べて帽子が大きく膨らんでいます。そのせいでうまくバランスを取らないとよろけてしまいそうになっています。
どうして帽子が膨らんだのでしょうか?答えは最後に明らかになります。
実は、帽子の中にはクッキーやアメ、果物、チョコレート、そして小さなケーキが沢山入っていました。そして、その帽子をもらったのはアリさん達です。
「やったーやったー!!」と喜んでいます。
きっとお誕生日のクマちゃんにだけでなく、アリさん達にもお祝いのおすそ分けをしてあげたんですね。
ポコポコに「おめでとう!これからもよろしくね!」と祝ってもらったクマちゃんは、きっと『こちらこそ、これからもよろしくね!』とお返事したのでしょうね。
・ポコポコは帽子好き??
お菓子の街へ出かける事にしたポコポコ。家の中には、大切なクマちゃんと、沢山の帽子があちこちに置いてある様子が描かれています。背景はありません。ただ帽子だけが描かれています。
このページは一体何を表現しているのかな??と私は本書を読み始めた時分からなかったのですが、最後まで読み進めると少し理由が分かった気がしました。
お出かけから帰ったポコポコが「ただいま」と家に戻るのですが、その家はピンク色の帽子の形をしています。カラフルなボタンとクルクルと巻かれたリボンが帽子のポイントとなっていて、とっても可愛らしい外観です。
しかもポコポコは中に入ってクマちゃんの誕生日会を開くのですが、中にも沢山の帽子が!!壁一面に帽子が飾ってあります。
何て個性的で素敵なお家なんでしょう。
きっとポコポコは、帽子が大好きなんですね!シリーズの他の作品を見ても、どれも本書とは違った帽子をかぶっています。毎日お出かけの度に、その時にピッタリの帽子をかぶって出かけるのでしょうね。
これはもう、ポコポコのチャームポイントであり、ラッキーアイテム。そして無くてはならない大切な相棒なのかもしれません。
- 作品名:ちいさなちいさなおかしのまち
- 著者名:さかいさちえ 「公式ページ さかいさちえの絵本の世界 ポコえほん」
- 出版社:教育画劇