ながしそうめん
暑い夏の日の読みきかせにピッタリ!夏の風物詩である流しそうめん。流れる水や食材が、涼しさや楽しさを感じさせてくれ、食欲までUPさせてくれます!
☆ピックアップポイント
- 半分に割れた竹の筒に水を流して、流しそうめんを楽しみます!お友達が大好きな物を持って寄ってきましたよ。さあ、何を流すのかな?みんなで美味しい物を流しちゃおう!
- 取りそこなった食材が、どんどん流れて行っちゃうよ!みんなで”待て待て”と追いかけっこ!その先に大きなザル。みんなでザルを囲んで食べるのも美味しくて楽しい♩
- 暑くて汗ばむ夏にオススメの一冊!水彩絵の具で描かれていて、とても色合いが爽やかです。流れている水や具材を見ているだけで、冷たい水や涼しい風を感じることが出来ます。「そうめんが食べたい!」「色んなものを流してみたい!」と、食欲も出てきます。
☆際立った特徴
- 暑い夏の日のお楽しみ、流しソーメンを楽しむお話。
- 流しそーめんに流すのは、そーめんだけじゃないよ!
- ふんわりとしたタッチと、爽やかさも感じる色合いで描いています。
- 優しいタッチの中に、弾けるような水の玉や、揺れる波のような水も描いていて、動きや水の音も感じることが出来ます。
- 優しいタッチの中に、弾けるような水の玉や、揺れる波のような水も描いていて、動きや水の音も感じることが出来ます。
☆読み聞かせのポイント
- 登場する動物達が何を流すのか、持っているもので想像してみよう!貢をめくって答え合わせ。
- 「君なら、何を流してみたい?」ぜひ親子で話してみましょう!自分の大好きな物を流してみたいね!
☆あらすじと書店員の感想
半分に割れた竹の筒に水を流して、流しそうめんを楽しみます!お友達が大好きな物を持って寄ってきましたよ。さあ、何を流すのかな?みんなで美味しい物を流しちゃおう!
長い長い竹筒で出来た流しそうめん。実際どれほどの長さなのか、本書を見ていても正しくは分からないのですが、とにかく長くて、何十人でも一緒に食べれそうな程の長さです。
流しそうめんと言えば、一度はこんな長い台でやってみたいと夢を見てしまいます。
最初に登場した女の子が左手にめんつゆが入ったお椀を持って、右手に箸を持ってスタンバイしています。そして、流れてきたそうめんをつまんで、めんつゆにつけて、とっても美味しな表情で”ちゅるちゅるちゅる”と、食べました。「はあ、なんて美味しそうな事。」自分もそうめん台の横に立って、女の子と一緒に食べたいなと思ってしまいます。
しかし、そう思っていたのはどうやら私だけでは無いようです。クマ君・かぶとむしさん・かっぱちゃんがやって来てきました。
でも・・・。どうやらそうめんを一緒に食べたいわけではないようです。
『僕も、美味しい物流してもいい?』と女の子に伺います。さあ、何を持って来たのかな?
何を流したいのかな?
クマ君は釣ったばかりの鮭・カブトムシさんはカットしたスイカ・カッパちゃんは新鮮なキュウリでした。
そうめん台にそれぞれを流して、それぞれが女の子と同じようにめんつゆのお椀と箸を持って、流れてきた食材をすくい上げます。
『やったー!やったー!僕のサケが流れてきたぞ!』『僕のスイカ、流れてきて嬉しいな!』と大喜びします。
取りそこなった食材が、どんどん流れて行っちゃうよ!みんなで”待て待て”と追いかけっこ!その先に大きなザル。みんなでザルを囲んで食べるのも美味しくて楽しい!
カッパちゃんがキュウリを取りそこなってしまいました。どうやらクマ君もカブトムシさんも、とりそこなっちゃったようですよ。『あらあら!待て待て!どこいくのー?』と、口をムシャムシャさせながら、追いかけていきます。さあ、取りそこなった食材はこの後どうなるのでしょうか。
大人ならおそらく想像がつきますね。流しそうめんは最後に大きなザルがあって、そこに取りそこなった食材が溜まるようになっています。
3人は、自分たちが持って来た食材が下に落ちず、食べることが出来そうだと安心したことでしょう。さらに、自分が持って来た食材以外の物も一緒にザルに溜まっているのを見て、「そうめんと鮭とスイカとキュウリがそろったのも美味しそう!」と気がつきました。
「とっても美味しそうだから、僕も君が流したスイカ食べてみてもいい?」など話しているのかもしれませんね。
さあ、今度はみんな揃って、ザルを囲んでの流しそうめんタイムです。
離れて並んで、それぞれ流しそうめんを楽しむのもいいけど、みんなで輪になって食べるのも、きっと楽しくて面白くて美味しいですね♩
「そうめんが食べたい!」「色んなものを流してみたい!」と、食欲も出てきます。
本書を読むと、きっと自分ならこんなものを流してみたいなと夢が膨らむのではないでしょうか。自分だけの特別な食材を流してみたいと思う気持ちって、ありますよね。
私が体験した流しそうめんでは、ミニトマトやカットしたキュウリ・缶詰のみかん・さくらんぼなどが流れてきた事があります。そうめん以外の物が流れて来た時、とっても嬉しくてゲットしたくて真剣に水の流れに向き合いました。(笑)
外でやっていたから多少めんつゆがこぼれても、どの家庭の親御さんも怒らず、ニコニコしていた記憶があります。
流しそうめんっていいですね。暑さなんて吹き飛んでしまう程の楽しさが詰まった夏の風物詩。
ぜひ「あれを流してみたいな。」「これを流したら面白そうだね。」と本書を読みながら、夢を膨らませてみませんか?
- 作品名:ながしそうめん
- 著者名:ささきみおツイッター (ホームページ)
- 出版社:すすき出版