べべべん べんとう
お弁当ってなんだか特別!どんなお弁当が好き?一緒に考えたり想像できる遊べる絵本★お弁当の前日の読み聞かせにピッタリ!おせち料理の由来や意味を教えてあげたいと思っている保護者にオススメ!
☆3つのおすすめポイント
- 毎日お母さんが作ってくれるお弁当は、みんなを一人一人思って作る愛情弁当!そして普段は給食だけど、時々作ってくれる僕の弁当も最高!それぞれ思い出すと、不思議とその日の思い出もリンクします。やっぱりお母さんの作る弁当が最高!
- 変わったお弁当といえば・・・。と、人から聞いたユニークなお弁当や、自分が思う外国のお弁当を想像します。各国や地域の特産物や有名な物を想像しお弁当にします。中には「なんでやねん!」なハチャメチャ弁当も登場。
- 実物大に描かれた弁当は、どれもリアル!「このお弁当食べてみたいね!」や、「北海道ってカニが有名なの?!」とお子さんと会話が膨らみます!表紙の内側にも、沢山のお弁当のおかずが描かれていて、どこを見ても、どのページを開いても、「美味しそう!!」が詰まっています。
☆際立った特徴
買ったお弁当や給食はあるけれど・・・、「やっぱりお母さんの作ってくれるお弁当が一番!!」と男の子が大絶賛!さあ、お母さんの作るお弁当はどんなお弁当?家族それぞれに合わせて作ってくれるお弁当を、軽快な関西弁で紹介します!普段のお弁当はもちろん、特に遠足や運動会、一年最後に作るおせちは、とってもお母さんの気合が入っています。そして、一生懸命に作ってくれるお母さんに感謝したくなるほど、どれも美味しそうで手間がかかっていて、愛情を感じます。
そして、『変わったお弁当といえば・・・』から、北海道や沖縄、アメリカや中国など、男の子の思うその国・場所の有名な物をお弁当にしたらどうなるだろうな?と想像します!「なんでやねん!!」と自分に突っ込みを入れる所は、なんとも愉快です。子供らしさを感じます!
各お弁当には手書きでおかずについて名前や内容を細かく書いています。これは何が入っているのかな??と考てみて答え合わせして読むのも楽しいでしょう!
お弁当を作るお母さんにとっても、自分がお弁当を作る時の参考になりますよ。
参考文献)KUMONが歌・読み聞かせを応援[ミーテ] さいとうしのぶさんインタビュー 「子どもたちの笑顔が絵本つくりの原動力」
☆あらすじ
うちのお母さんは、毎朝お弁当を4つ作る。ちょっとした弁当屋や。
お父さんはカロリー控えめ弁当。お兄ちゃんは唐揚げがいっぱい入ったドカ弁。お姉ちゃんはふりかけでオシャレに。おじいちゃんは量が控えめ弁当。
でも僕は残念ながら給食。しかも今日はサバのみそ煮やて・・・最悪。でも頑張って食べてみるか。
僕がお弁当といえば遠足の日。
僕の好きなもんばっかり入れてもらえる!しかもデザート付き!ちなみにおやつは100円まで、バナナはその中に入りません!
それから運動会の日!3段重ねの弁当で超豪華弁当!!お母さんも前日からめっちゃ張り切ってる!
これは、僕が幼稚園の時の写真。せやけど、ちっちゃい弁当やなー。
お兄ちゃんの友達で「そうめん弁当」持って来た人がいるんやって!そうめんだけ入っていて水筒にはつゆが入っていて、タッパーにはそうめんの薬味。
カレーとか焼きそばは聞いたことあるけど、そうめんなんて・・・。
変わった弁当といえば、地方によって弁当って違うのかな?
北海道は、タラバガニにいくらにウニにあらまき鮭。
沖縄は、サトウキビにパイナップルにサーターアンダギーにテビチ(豚足)!?
外国はどうなんやろ?
アメリカは、ハンバーガーにフライドポテト、フランスはフランスパンにエスカルゴにキャビアにフォアグラ・・・!?
中国はやっぱり中華で、イタリアはイタリアンかな?
ほんならアフリカって、ゾウやライオンやダチョウなどの動物達・・・?『そんなわけない!!!』
さて、問題です!これは誰の弁当でしょうか?プラスチックの容器に梅干しご飯、煮物、エビフライ、漬物など・・・。ヒントは”おてもと”割りばし。
これは、お母さんが出かける時の晩御飯。仕出しの弁当なんて・・・さみしーーーー!!!
やっぱり、お母さんの作るってくれる弁当が、一番だな。
そして、お母さんが一番頑張って作る一年最後のお弁当といえば・・・。重箱に詰めたおせち!
作ったのは年に最後やけど、食べるのは一年で最初のお弁当。お母さん、今年も家族の為にお弁当づくり頑張ってや!
「いただきます!」「ごちそうさま!」
☆書店員の感想
毎日お母さんが作ってくれるお弁当は、みんなを一人一人思って作る愛情弁当!そして普段は給食だけど、時々作ってくれる僕の弁当も最高!それぞれ思い出すと、不思議とその日の思い出もリンクします。やっぱりお母さんの作る弁当が最高!
家で作るお弁当は、家族が全員同じものを同じ量…というよりは、食べる人によって箱のサイズも量も違うし、中身もそれぞれに応じて配慮してあるものです。
成長盛りのお兄ちゃんには、唐揚げがたっぷり入っていたり、年頃のお姉ちゃんには見た目を可愛くきれいにしたりと、好き嫌いはもちろん、栄養バランスまで考えられたスペシャルなお弁当です。
本書の中のお母さんは、何と毎日4つお弁当を作ります。弁当箱4つ分を広げておかずを詰めているのですが、すごい量です!なんだ毎日運動会のお弁当を作っているかのよう。この迫力を毎日目の前にしたら、給食より自分もお弁当を食べたいのに!と主人公の男の子は思っていることでしょう!
男の子が毎日食べている給食は栄養バランスは計算されていますが、人によって好きなものもあれば嫌いなものもあります。お弁当のように自分の事だけを考えて作ってくれるのを比べてしまうと、ちょっと劣って見えるのでしょう。(親は大助かりですが!!)
その分、遠足や運動会の日など、時々食べる事の出来るお弁当は格別です!しかも他の家族もその日お弁当だけど、この日ばかりは自分の好きなものばっかり入れてもらえる特別感もあります。美味しいお弁当が楽しい行事に花を添えて、更に嬉しくてワクワクの思い出となったように感じます。
変わったお弁当といえば・・・。と、人から聞いたユニークなお弁当や、自分が思う外国のお弁当を想像します。各国や地域の特産物や有名な物を想像しお弁当にします。中には「なんでやねん!」なハチャメチャ弁当も登場。ナイスツッコミ!
お兄ちゃんの友達でそうめんのみ入ったお弁当があったそうです!お弁当の中にそうめん・・・時間が経っているからたぶんくっついているでしょうが、なんともダイナミックな夏のお楽しみ弁当だと思いました。水筒には冷たいそうめんのツユが入っています。薬味のネギとショウガ付き。それがさらに体育の後のお弁当タイムだとしたら・・・最高ですね!!
「変わった弁当といえば・・・。地方によってお弁当の中身って違うのかな??」男の子は考えます。きっとその地方で有名なものが入っているんじゃないかな?と思った男の子は、例えば北海道はどうかな?と想像しました。
大きなお弁当にはうにといくらと、じゃがバターととうもろこし・・・と、そこまではまだしも、新巻鮭のお頭と、タラバガニがそのまま1匹丸ごとドカーンと入っています。なんともまあ!豪華すぎるよー!と読者は驚きます。北海道のお土産屋さんで見かけるクマの置物が「うまそうだなー」と見ています。
次は沖縄。ゴーヤにパパイヤ、ちんすこう、サーターアンダギー、海ぶどう、テビチ(とんそく)サトウキビ、パイナップル・・・と、なんだか甘いものが多いような。南国らしい食べ物が多いですね。ハイビスカスの花も入って彩り豊かなお弁当です。シーサーがよだれを垂らして「サーターアンダギー食べたいな!」とつぶやいています。
そうなると、外国のお弁当はどうなんだろう?と想像が膨らんでいきます。アメリカはハンバーガーにポテトとコーラ。フランスはフォアグラにキャビアにフランスパン。中国は中華で、イタリアはイタリアン。それならアフリカはサバンナの動物達?!『なんでやねん!!』どうやらその国の有名なものを考えていたら、大草原で野生の動物達が暮らす様子を想像してしまったようですね。アフリカの事をあまりよく知らないのでしょう。小学生らしい想像だったのかもしれません。(ぜひ、アフリカの事も学んで欲しいものですね。)
そして、自分で自分に『なんでやねん!!』とナイスなツッコミをします。ノリツッコミが効いて、とても愉快なシーンだと思いました。
ほぼ、実物大に描かれた弁当は、どれもリアル!「このお弁当食べてみたいね!」や、「北海道ってカニが有名なの?!」とお子さんと会話が膨らみます!表紙の内側にも、沢山のお弁当のおかずが描かれていて、どこを見ても、どのページを開いても、「美味しそう!!」が詰まっています。
ほぼ、実物に近い大きさで書かれたお弁当たちです。どのお弁当も美味しそうで、ついついつまんで食べたくなります。そして、こんなに素敵なお弁当を作れたらいいなぁと感心しました。そして、本書には本文の他に手書きで料理の名前や説明書きがされています。その為、これはどうなっているのかな?と思う所が大変分かりやすいです。
子どもにも「これは何?」と言われて、正しく答えることが出来ます。主人公の男の子が考えるお弁当の中身は、普段見慣れない不思議な物がいっぱい入っています。しかし手書きで説明してくれているので、疑問が無い分、不思議な中身だけど、子どもなりに納得して、そのお弁当自体を素直に楽しむことが出来ると思います。
我が家の娘はアメリカのお弁当が一番好みだそうです。私はソーメンのお弁当が気に入りました。(これは、食べやすいようにアレンジして、今後やってみたいです。我が家のお弁当の定番になるかもしれません・・・笑)
そして、各地方のお弁当や外国のお弁当を想像してみるのも面白いと思いました。金沢では、何が入るかな…治部煮(じぶに)と金沢おでんと金箔ソフトクリームとか!?
色んな想像をお子さんや夫婦で、さらにその地方の事をよく知っているおじいちゃんおばあちゃんに聞いてみるのも良いですね!みんなで楽しんでみると絵本の楽しさが膨らむと思います!
表紙の内側には、おまけでお弁当のおかずが沢山描かれています。「君はどれが好き?今度どんなおかずを入れてあげようか?」とお子さんに聞いてみましょう!
●最後に登場したお重に敷き詰められたおせち料理は、とても立派です!私はおせち料理を作らないので、実物を食べながら、子どもにおせちの由来や意味を教えてあげるチャンスがありません。どうしても苦手な物もあり、残ってしまうので、用意しないようにしています。でも、伝統的なことは教えてあげたいし、食育にも繋がるので、写真や絵本の中を見ながら教えています。
本書のおせちは、おせちに欠かせないと言われるものがしっかり入っています!私のようにおせちを絵本で見せて教えてあげたいと思う保護者の方に、ぜひおススメしたいです。
「そんな意味があるんだね。」と知って、食べてみたいと思ってくれたら、嬉しいですね!我が家も息子が食べてみたいと言ってくれたので、来年は・・・用意してみようかなと考え中です。(笑)