ぼく、アンパンマン!
赤ちゃんもだいすき、子どもたちに不動の人気のアンパンマン。アンパンマンに興味を持ち始めたお子さんに、ぜひおすすめです。
☆3つのおすすめポイント
- アンパンマンの表紙がインパクト大!
- アンパンマン誕生のひみつを知ることができます!
- ボードブックなので、じょうぶです。
☆あらすじ
まずアンパンマンの誕生について描かれています。そしていっしょに暮らしている家族や、まわりのたのしい仲間たちについての紹介に続きます。
また、アンパンマンは困ったひとを日々助けていますが、アンパンマンが困ったときはどうするのでしょうか。アンパンマンのいろんな秘密について、かわいい仲間たちといっしょに描かれています。最後にはおまけの迷路がついています。無事にたどり着けるでしょうか。親子で楽しんでみてください。
☆際立った特徴
まず、表紙のアンパンマンのイラストに目が行きます。アンパンマンの顔が表紙一面にドーン!と描かれていますので、小さいお子さんもまっさきに見つけそうです。
本の形も、アンパンマンの顔の形に沿って丸くなっていて特徴的です。厚みは1㎝強あります。しっかりとしたボードブックの作りですので、何度読み返しても曲がらずへたらず維持できそうです。
どのページをめくっても必ずアンパンマンが登場します!
変わった形状のため、本棚に入れると、コロンと回って、背表紙が上になってしまいます。いろんな意味で目立つ本です。
☆書店員の感想
赤ちゃんって、丸いものが好きだそうですね。我が子も0歳児のころからアンパンマンが好きで、ページをめくっては「ばぁ!」、少し大きくなってからは「パンマン!」とよくお話していました。
そのうちにアニメも見るようになったのですが、この本にはときどきアニメにも登場するような、少しレアなキャラクターも登場していて、かゆいところに手が届くような内容だと思いました。アンパンマンのキャラクターって、食べ物にちなんだキャラクターが主ですよね。美味しそうだな〜、この食べ物のイメージにぴったりなキャラ設定だな〜などなど、そんな視点からも楽しめました。
お子さんの好きな食べ物のキャラクターも探してみるといいですね。我が子は、ニガウリマンが大大大好きでした。本にも載っていますよ。いろんな個性豊かなお友達が多くて、楽しいですね。きっとにぎやかに、困ったときはそれぞれの個性で助け合っているのかもしれません。
ニコニコなアンパンマン、アンパンマンの全身姿、顔を分けてあげるアンパンマン、とんでいるアンパンマン…。とにかくアンパンマンづくしの絵本です。どのアンパンマンも子どもにとってヒーローですね。
顔が汚れたり、濡れたりして力が出ないときのアンパンマンの姿もあり、子どもには少しドキッとする場面かもしれません。ですが、アンパンマンが元気になるように、いっしょに応援してあげたくなります。
ジャムおじさんや、バタコさんの優しい雰囲気もいいですね。
普段の子どもにとってのヒーローは誰でしょう。不動の安心感、優しさをアンパンマンのように与えてくれるひとが、身近にたくさんいるといいですね。そして、そのうちにお子さんも大きくなって、誰かのアンパンマンのような存在になっているかもしれません。いつも笑顔で、温かく見守ってあげたいです。誰かが誰かのアンパンマンとなって、知らず識らず過ごしているのかもしれませんね。
この本では、アニメや絵本のお話ではなく、アンパンマンの誕生や仲間たちなどアンパンマンについて、いろいろ知ることができる絵本となっています。
最後には迷路遊びのページもあり、親子でなぞってゴールを目指して、楽しめました。
- 作品名:アンパンマンはじめまして ぼく、アンパンマン!
- 原作:やなせたかし
- 作画:トムス・エンタテイメント
- 発行者:飯田聡彦
- 出版社:株式会社フレーベル館