よーいどん!
楽しい運動会が始まりますよ!かけっこに応援合戦、障害物競争にトライアスロン!?ちょっとダジャレの要素もあったり、探し絵があったり、赤白応援しながら子どもたちと一緒に楽しめます!
☆3つのおすすめポイント
- 白組対赤組の運動会!かけっこや障害物競争、借り物競争での子どもたち一人ひとりが頑張る姿に、応援しながらどのページも面白く楽しめます!
- ギャグ要素満載のイラストが詰まっています!どの競技に参加してみたいかな?どれも頑張っている子どもたちの汗が光っているようです!
- この本を読むだけで、運動会に参加したような気持ちになって楽しめます。こんな運動会あったら、きっと楽しいな、そんな気持ちになります。
☆あらすじ
白組対赤組の運動会、かけっこが始まります!
いちについて…よーい、「うどん!」
先生のギャグが飛び出しますが、子どもたちは真剣な表情で走り出しました。
かけっこを頑張っているうしろで、「かけっこ」にかけて「こけっこ」と言いながらにわとりも追いかけて走ってきます。
障害物競争でしょうか、跳び箱を飛んで、網をくぐります。
応援のほうにも力が入りますね。
赤色のものたちもいろいろ応援してくれていますよ。リンゴや赤鬼、ケチャップやさくらんぼ…
白組も負けていません。
雪だるまやソフトクリーム、バレリーナやおばけも応援してくれています。
さて、子どもたちは橋を渡り、水の中を泳ぎ始めました。
しばらく泳ぎ、三輪車をこぎます。まるでちびっこトライアスロンです。
そのあとは縄跳びを走りながら跳び、なんと空を飛びました!
そして、みんながいるグラウンドへ帰ってきました。
今度は借り物競争です。風船、ゴリラのぬいぐるみ、ウクレレ、ウエディングドレスなど…。
たくさんの人や物が描かれているページから探し出してみましょう!
赤、がんばれ、白、がんばれ!
子どもたち、最後まで懸命に頑張っています!
☆際立った特徴
運動会の楽しさがぎゅっと詰まった絵本です!そしてちょっとギャグ要素もあったり、空も飛んでみたり…。どちらが勝っても思い出に残りそうな運動会です。
そして、村上康成さんが描かれた絵の子どもたちが生き生きしていて、頑張っている子どもたちみんなを応援したくなります!そして、終わったあとは、頑張ったね、と褒めてあげたいです。
現在コロナ禍の世の中ですが、元気な気持ちになれる、運動会に参加したような楽しい気持ちになれる1冊です。
絵本の大きさは20.7㎝×22.2㎝で、本を閉じた状態で、大人の閉じた手のひら2つ分くらいの大きさです。
☆書店員の感想
●白組対赤組の運動会!かけっこや借り物競争での、子どもたち一人ひとりが頑張る姿に、応援しながらどのページも面白く楽しめます!
スタートのピストルを持った女の人が準備をしています。
いちについて…よーい!と言うと、白組と赤組4人ずつ、交互に立っている子どもたちが今にもスタートを切りそうな気合の入った表情でスタートラインに立っています。
「どん!」と言うのかと思いきや、「うどん!」と言って、手にうどんを持っている先生。ギャグのようですが、子どもたちは気にせず走り出しました。
どんどんと走っていきます。
跳び箱をこえ、網をくぐります。
応援団は赤チームの応援のときは背景が白色、白チームのときは背景が赤色と入れ替わっていて、赤色対白色という対戦が目で見てもはっきりと伝わってきて、赤と白のコントラストがハッキリしていて素敵に感じます。
また、赤チームには赤色のモノたちが応援してくれています。リンゴ、とうがらし、消防車、金魚、赤鬼、ケチャップ、だるま、エビ、いちご、チューリップ、さくらんぼ、郵便ポストが描かれています。
白チームでは、白ユリ、ごはん、ゆきだるま、救急車、うさぎ、ソフトクリーム、しろくま、バレリーナ、あひる、牛乳、おばけ、便座もいます。
もうすぐ4歳の次男は今年保育園で運動会がなかったので、まだ「運動会」についてははっきり分からないようで、この絵本の表紙を見て「かけっこよーいどん!」と自分でタイトルをつけて読み始めていました。まだ運動会になじみがない小さなお子さんでも、この赤対白のモノたちのページはいろんなモノが描かれているので、楽しめると思います。次男も順番に絵のモノの名前を言っていました。
まだまだ続く運動会。
なんと、着衣水泳が始まりました!子どもたちは上手に泳いでいきます。
三輪車に乗り、まるでトライアスロン。立派なアスリートのようです。そして、縄跳びをしながら空を飛ぶ…。【縄跳び】ならぬ、【縄飛び】ですね。子どもたちにとっては、縄跳びをしながら空を飛ぶのはとっても楽しいファンタジーのようでしょうね。一度はできたらな…と思ったりもするかもしれません。運動会の会場もなんと上からも楽しめて、着地する子どもたちを下から見ているような目線のシーンもあり、地上から・水上から・空上から、といろんな角度から楽しめるように感じました。
●ギャグ要素満載のイラストが詰まっています!どの競技に参加してみたいかな?どれも頑張っている子どもたちの汗が光っているようです!
スタートの、「よーい」「うどん!」で始まり、かけっこかけっこ、から「こけっここけっこ」とニワトリが走っている絵。ちょっとクスっとしてしまいそうなギャグがところどころ散りばめられているのですが、借り物競争でもちょっとした面白さが描かれています。
まずは借り物競争で何を探すのかお題が全部描かれているページがあるのですが、次にめくると、探し絵になっていて、その中からそのお題に沿ったものがどこにあるのか探す探し絵のような楽しみがあります。
そして、そのページの中でも、さつまいもとお話している子や、鍋を被っている人、髪がくるくるになっている人など…。いろんなユニークな人が描かれていて、お題以外の人たちも面白いです。また、「ウエディングドレス」とありますが、それを着ている人がなんとはじめに「うどん!」と言っていた先生です!ひげを生やした先生が、ウエディングドレスを着て、探し出してくれるのを待っています。(笑)走り出すとすね毛も見えていて、なんともユニーク。ゴリラを持っている女の子も大変そうですが、先頭の子がシャボン玉を吹きながら走っているのでちょっと可愛らしい光景です。子どもたちの汗が輝いて見えます。努力の結晶ですね。
●この本を読むだけで、運動会に参加したような気持ちになって楽しめます。こんな運動会あったら、きっと楽しいな、そんな気持ちになります。
障害物競争、借り物競争の、子どもたちの白熱した感じがとても伝わってきます。
縄跳びで空を飛んでいましたが、子どもたちはもしかしたら、運動会という熱中した競技中、空を飛んでいるような感覚で必死に行っているのかもしれないと感じました。
今年は感染症が世界中で流行し、運動会のかたちも各学校で違っていることと思います。長男の小学校も、運動会や競技自体は行ったのですが、父兄は参加できず、いつもは地域の方もたくさん来られるのですが、今回は先生と子どもたちだけで行ったようです。
これからの運動会のかたちも変わっていくのかもしれませんが、子どもたちが一生懸命頑張るという点ではきっと変わりないですね。
今年の長男のようすは写真とDVDで見れるようですが、この絵本を読むと長男の姿と重なって見えて、今年も頑張ったんだなぁ、と、参観したような楽しい気持ちになりました。
そして、こんな楽しい要素がたくさん詰まった運動会、楽しい仲間と先生方に囲まれて、素敵な運動会の時間となりそうです。
ぜひ一緒に、赤組、白組、応援しましょう!