ノンタン おねしょで しょん

ユーチューブ動画で保育士書店員が詳しく解説しています

トイレトレーニング中のお子さんや、保護者にピッタリ!おねしょしても大丈夫!と思わせてくれる心温まるストーリー★

☆3つのおすすめポイント

  1. ある日、ノンタンとお友達は揃っておねしょをしてしまいます。どんな形のおねしょかな?まる?さかな型?ハート? どれも可愛い”おねしょ”なんです。
  2. 濡れたお布団を木に干します。お日様の力を借りて干そうとしますが、イジワルな雲がやってきて、雨を降らします。どうしよう・・・と思った時、助けてくれたのは風さんでした。ハラハラドキドキの展開です!
  3. 「でんでら でんでら」「ひゅう ひゅう ひゅるるん」など、繰り返し&擬音語が多い文章です。読んでいると、とてもリズムが良くて、読みやすく感じます。繰り返し&擬音語が大好きな子ども達の心をつかんで、きっと真似して口ずさみたくなることでしょう!

☆あらすじ

「おはよう!」ノンタンが起き上がると、「あれれ?あーっ、またやっちゃった。」

ノンタンのシーツには【お魚の形】のおねしょの跡。ノンタン、ノンタン、おねしょでしょん。

3匹のうさぎさん達もおねしょでしょん。3匹のおねしょは並んで3つ、【A・B・C】

くまさんも、おねしょでしょん。くまさんのおねしょは、【でかでか】おねしょ。

ぶたさんも、おねしょでしょん。ぶたさんのおねしょは【ハートの形】

たぬきさんも、おねしょでしょん。たぬきさんもおねしょは、【まんまるお月さま】

みんなそろって、おねしょでしょん。

みんなで大きな木にお布団をかけてお日様の下で干しましょう!「よいしょ、よいしょ、お布団干そう!」

「おねしょで しょん。なかよく しょん。みんなで しょん。なかよく しょん。」

みんなで仲良く野原ではしゃいで遊んでいます。

「お日様てらてら かわかせ しょん。乾かせ乾かせ おねしょで しょん!」

あれれ?大変!イジワル雲が出てきてお日様を隠してしまったよ。

『でんでら でんでら おひさま隠せ!でんでら でんでら 雨 雨 ふらせ!』

大変!お布団が濡れちゃうよー。ノンタンは大慌てでイジワル雲から逃げました。

その時、お日様は大きな声で呼びました。「風さん風さん、吹いとくれ!イジワル雲を吹き飛ばせー!」

呼ばれた風は力強く風を起こします。ひゅう ひゅう ひゅるるん!『イジワル雲よ!飛んでいけー!!!』びゅーーーん!

そして、でんでら でんでら と、イジワル雲は飛ばされました。はーよかった。

イジワルなくもが去り、子ども達は安心して喜びました。「わるくも にげたぞ!風さんありがとう!」

そして、大きく温かくお日様が子ども達と、お布団がかかった木を照らします。

♪「てらてら てらてら おふとん かわけ!てらてら てらてら おふとん かわけ!」♪

夕方、お日様のおかげでお布団は乾いてふかふかになりました。みんなは喜んで布団を持って家に帰ります。「さよなら また あしたね。」

その日の夜です。ふかふか ふんわりとしたお布団の中にノンタンが入って、おやすみをする時間です。気持ちが良いお布団にノンタンは喜んでいます。

「おふとん いいにおい。お日様の匂い いい気持ち。」

おやすみなさい。もう、おねしょはしませんように・・・★

ノンタン おねしょで しょん 表紙

☆際立った特徴

ノンタンは、これまでに23冊の「ノンタンあそぼうよ」シリーズ、9冊の「赤ちゃん版ノンタン」シリーズ、ボードブック、あそび図鑑などが出版され、その累計は3,200万部を越え、多くのファンを持つ大人気シリーズとなっています。

子ども達に、昔から愛される大人気シリーズ「ノンタンあそぼうよ」は、仲良しのお友達との日常を描いています。その中で本書は、おねしょをしてしまったある日のノンタンとお友達が、木に干して布団を乾かそうとしますが、イジワル雲がやってきて・・・。どうなっちゃうの?とハラハラドキドキとする場面も楽しめるストーリーです。さあ、お布団は乾くかな?温かい布団で今日は眠ることが出来るかな?

失敗は誰にだってあるもの。だけど落ち込まなくても大丈夫!「おねしょって、悪い事じゃないよ!乾かしちゃえば大丈夫なんだよ!」って、伝わる絵本です。

「でんでら でんでら」や、「おねしょで しょん」など、子どもが好きな繰り返しのフレーズの多い本書は、”おねしょ”というマイナスな出来事を、”大丈夫大丈夫!”とプラスに変えてくれるようにも感じます。

そして、リズムの良いフレーズで読みやすく、きっと幼い子どもも真似したくなります。読み聞かせの楽しみだけでなく、言葉遊びの楽しさも読み終わってから味わうことが出来ます。

☆書店員の感想

ある日、ノンタンとお友達は揃っておねしょをしてしまいます。どんな形のおねしょかな?まる?さかな型?ハート?どれも可愛い”おねしょ”なんです。

ある日ノンタンはおねしょをしてしまいました。あらら・・・。でもよく見てみると、おねしょが魚の形です。おねしょされると大人はガッカリ・・・でも、もし、おねしょが魚の形だったら怒るのも忘れて、ついつい笑っちゃいますね。

次に登場したうさぎさん達。うさぎさん達もおねしょをしてしまったのですが、なんと、英語の【A・B・C】の形です。三人揃って同じベットで眠っていたので【A・B・C】が並んでいます。夢の中で英語のお勉強でもしていたのかな?(笑)

その次はくまさん、そしてぶたさん、たぬきさんが登場します。なんとなく読者も、きっと3人ともおねしょしているんだろうなと察しがつきまね。そして、残念だったね!というより、「どんな形のおねしょなんだろう?」と、期待してしまうような展開です。

くまさんは体が大きいので【でかでか おねしょ】、ぶたさんは【ハートの形のおねしょ】たぬきさんは【まんまる お月様の形のおねしょ】でした。

3人とも個性的で、なんとも可愛らしいおねしょです。「あーやっちゃった」と残念そうな表情をしている子ども達ですが。これからどうするのかな?

なんと、みんな揃って布団をもって丘の上の大きな木の所まで出掛けます。そしてその木に布団をかけました。お日様に力を借りてお布団を乾かすのです。

なんだか色んな形のおねしょのお布団がこれだけそろうと、おねしょしちゃったけど、なんだか楽しいな!子どもらしくて可愛いな!と思えてきます。

お日様に向かって「おひさま てらてら かわかせ しょん」と愉快に歌って踊る子ども達が、お日様を応援しているようにも見えてきます。お日様も答えるようにニコニコとしています。

さあ、お日様さん。ふかふかに乾かしてあげてね。

濡れたお布団を木に干します。お日様の力を借りて干そうとしますが、イジワルな雲がやってきて、雨を降らします。どうしよう・・・と思った時、助けてくれたのは風さんでした。ハラハラドキドキの展開です!

そんなお日様と子ども達の様子を見ていた雲さんです。お日様をすっぽりと隠してしまいました。そして「でんでら でんでら 雨 雨 降らせ!お布団 ぬらせ!」と雨を降らせ始めました。なんてイジワルな雲でしょう。雲の表情も「ケーッケッケ!どんどん雨を降らせて困らせちゃうぞー!」と言わんばかり。

ノンタンは大慌てで雨と雲から逃げるのですが、大きく広がった雨雲に追いつかれてしまいそうです。「あー布団が濡れちゃうー!!」と思ったその時です。お日様が風さんの助けを呼びました。

『イジワル雲を吹き飛ばしてー!!』

すると最初は小さくおしとやかに吹いていた風さんが、一変して、ひゅう ひゅう ひゅるるるーーん!!と一瞬で雲を吹き飛ばすように勢いよく吹いてくれました。

そんな風さんに太刀打ちできない雲は、風さんと共に遠くへ流れて行きました。

はー良かったね!これでお日様がよく見えます。そして、お日様の力でお布団を乾かしてもらうことが出来ます。子ども達は嬉しそうに、また歌い始めました。「てらてら てらてら おふとん かわけ!」それに答えるようにお日様は温かくみんなを照らします。

さあ、夕方になりました。お日様も子ども達もお家へ帰る時間です。しっかり乾いた布団をもって子ども達は帰ります。「ありがとう!お日様!」と手を振ってサヨナラしました。

そして夜になってお布団に入ると、お日様のいい匂いがしました。温かくてふわふわでいい匂いのするお布団の中で、子ども達は温かさと優しさに包まれながら眠ったのでした。

そして、今日も願います。「もう、おねしょは しませんように・・・★」と。

ノンタン おねしょで しょん 裏表紙
よっぴー
  • よっぴー
  • 書店員のよっぴーです。2人の男の子と、1人の女の子の母として、毎日育児奮闘中です。
    私は自分の子どもに沢山の愛情を子どもが嫌がる時が来るまで、沢山沢山注ごう。心をもしコップに例えるなら、そのコップが溢れて「もう大丈夫だよ!」となるまで続けようと思っています。それだけは大事にしている信念です。
    絵本を読むのもその一つです。
    大切にしている愛情を伝える方法の1つだと思っています。

    保育士・幼稚園教諭二種・介護福祉士です。
    他に、ベビーシッター・ベビーマッサージ・ベビー’sサインなどの資格も持っています。
    絵本の感想とともに私の育児経験、保育士・幼稚園教諭免許を持つ書店員としてのアドバイスなどをご紹介出来たらと思っています。