いない いない ばあ
赤ちゃんにピッタリ!「いない いない ばあ」遊びは、赤ちゃんが最初に楽しめる遊びの1つです。絵本の中のお友達と一緒に遊びましょ♪
☆3つのおすすめポイント
- 赤ちゃんに馴染みがあるネコ・クマ・ねずみ・きつねが登場します。それぞれがお顔を隠して登場し、「ばあ!」でお顔を見せてくれるのですが、その表情がとっても生き生きとして、一緒に「いない いない ばあ」遊びを楽しんでくれているようです。
- 最後には女の子ののんちゃんが登場します。のんちゃんだけ、他の動物達のいないいないばあと違う描き方をしています。きっと、「こうやってやるんだよ!君もやってごらん!」と誘っているのかも?
- 「いない いない ばあ!」の伝承遊びは、小さな赤ちゃんが一番最初に出会う遊びの一つです。
☆あらすじ
いない いない ばあ。黒いネコちゃんが両手で顔を隠しています。
「見てみて! にゃあにゃが いない いない・・・・ばあ!」
お顔を隠していた黒ネコちゃんが両手を下ろして、「ばあ!」お顔が見えました。
いない いない ばあ。茶色のくまちゃんが 両手でお顔を隠しています。
「見てみて!くまちゃんが いない いない・・・・ばあ!」
お顔を隠していたくまちゃんが両手を下ろして、「ばあ!」とお顔が見えました。
いない いない ばあ。今度は誰でしょう?お顔を両手で隠してるけど、俵の陰に隠れちゃっう程の小さな子で、大きい耳と長くて細いしっぽが可愛い・・・
「いない いない・・・・ばあ!」俵の陰から飛び出て顔を見せてくれたのは、小さなねずみさんでした。
いない いない ばあ。さんかくのお耳がピーンととがった、黄色いこんこんきつねもが両手でお顔を隠しています。
「いない いない ばあ!」隠していた両手を下ろして、「ばあ!」とハンサムなお顔が見えました。
最後は、小さな女の子。名前はのんちゃんです。お顔を両手で隠して、「いない いない ・・・ばあ!」両手を下ろして、お顔を見せてくれました。ピンク色のほっぺが可愛いのんちゃんです。
☆際立った特徴
1967年、日本初の本格的なあかちゃん絵本として誕生し、55年の間、長く愛されている絵本です。「あかちゃんだからこそ美しい日本語と最高の絵を」の想いから誕生した本書は、あかちゃんがはじめて出会う一冊として、世代を越えて読みつがれています。
赤ちゃんが大好きな「いない いない ばあ!」の伝承遊びを登場するネコ・クマ・ねずみ・キツネ、そして女の子が順番にしていきます。
本書をめくると、読者に語りかけ、遊びを誘うかのように、目の前で「いないいないばあ!」をしてくれます。読者は、まるでお友達と遊んでいるかのような感覚になることでしょう。
そして、読んでみると、その言葉の響きの優しさや読みやすさに気が付きます。小さな赤ちゃんに優しく読んであげたくなります。
☆書店員の感想
赤ちゃんに馴染みがあるネコ・クマ・ねずみ・きつねが登場します。それぞれがお顔を隠して登場し、「ばあ!」でお顔を見せてくれるのですが、その表情がとっても生き生きとして、一緒に「いない いない ばあ」遊びを楽しんでくれているようです。
最初に登場したのは、”にゃあにゃ”です。黒一色の体とお尻からぴよーんと長いしっぽ、そして三角のお耳で、お顔を隠していても黒ネコだって分かります。両手でお顔を隠しています。きっと可愛い表情なんだろうな。早く会いたいな!と思わせてくれます。
そして、「いない いない ばあ!」の掛け声で、にゃあにゃは両手を下ろし、隠していたお顔が現れました。
大きな目と長いひげがチャームポイント!「ばあ!」と言っているようなお口。そして、両手を広げてこちらに見せているのですが、肉球がオレンジ色で描かれています。
次に登場したのはくまちゃんです。ぬいぐるみのクマちゃんなのか、本物のこぐまなのか、先ほどの黒ネコと同じほどの大きさです。そして大きな両手でお顔を隠していますが、指先や足先の爪が、クマらしさを表しています。
そして、「いない いない ばあ!」に合わせて、両手を下ろしてお顔を見せてくれました。まつげが長くて、大きな目が更に大きく感じます。ネコと違って大な肉球です。なんだか先ほどまでは感じませんでいたが、お顔が見えたら、可愛い表情で、優しそうで、フワフワと柔らかそうなクマちゃんに見えてきて、抱き寄せたくなりました。
私は顔が見える前と後では、こうも見え方が違う物かと驚きました。とても不思議です!
そして、ネコ・クマ・ねずみ・キツネ、それぞれ皆、「いないいないばあ!」で見せてくれる表情がとても生き生きしています。一緒に楽しもう!一緒に遊ぼう!と誘ってくれているのだと感じました。きっと本書を読む赤ちゃんにも、伝わります。そして自分でもやってみたくなることでしょう!
最後には女の子ののんちゃんが登場します。のんちゃんだけ、他の動物達のいないいないばあと違う描き方をしています。きっと、「こうやってやるんだよ!君もやってごらん!」と誘っているのかも?
最後だけ、人間の女の子が登場します。見開きの右ページの右角に「いない いない・・・」と顔を隠しています。逆に左ページの左角に「ばあ!」とお顔を見せています。なんだかさらに自分までやってみたくなります。小さなうちはどうしても大人から赤ちゃんへと一方的にな遊びになってしまいますが、だんだんと自分でも出来るようになると、赤ちゃんから大人へと、遊びが広がっていきます。
お顔を隠したのんちゃんと、お顔が見えたのんちゃんは、どちらも同一人物ですが、不思議なもので、お顔が見える方が安心します。どんな表情してる?泣いていないよね??と心配な気持ちと、やっぱり笑った顔が見たいという期待が私にはあるからなのかもしれません。
「いない いない ばあ!」の伝承遊びは、小さな赤ちゃんが一番最初に出会う遊びの一つです。
赤ちゃんは「いない いない ばあ」遊びがとても好きです。ママが両手で顔を隠して「いない いない・・・」と言うと、「ばあ!」と顔が出てくるんだろうなと予想して、『早く大好きなママの顔が見たいな!』と期待します。そして、顔が見えると、とっても嬉しそうに笑ってくれます。
赤ちゃんにとって人生で初のドキドキワクワクするとっても楽しい遊びだと言えると思います。
本書では、絵本の中の動物達とお友達になって「いない いない ばあ」を遊ぶことが出来ます。ぜひ、親子で、そして絵本のお友達と、たっぷり遊んで楽しみましょう!
- 作品名:松谷みよ子 あかちゃんの本 いない いない ばあ
- 著者名:文 松谷みよ子 絵 瀬川 康男
- 出版社:童心社