おはようのえほん

リビング書店の絵本チャンネルで保育士書店員が詳しく解説しています

0・1歳にピッタリ!しかけページをめくって動物さん達を「おはよう!」と起こしてあげよう!朝の読み聞かせにもオススメ☆

☆読み聞かせのポイント

  • しかけページは、ぜひお子さんにめくらせてあげましょう!
  • 寝ている動物を見ながら、「この子のお名前何だろうね?そうだね、ネコさんだね」とクイズ遊びをストーリーに加えながら読むのも面白い。
  • 「おはよう!」と返事をする姿がみんなユニークで違いがあってそれぞれ面白いので、見比べてみるのも◎

☆あらすじと書店員の感想

早起きの太陽さん。スヤスヤ眠る動物達に1匹ずつ「おはよう!」と挨拶して起こします。目がパッチリ!と開く子もいれば、飛び跳ねて返事する子、お寝坊さんの子もいますよ。

太陽さんの声に、最初に目を覚ましたのはいぬさんです。元気な「おおよう!わん!わん!」の返事が聞こえてきましたよ。

次はライオンさん、「おはよう!がおーん!」とあくび混じりのような返事が聞こえてきました。「がおー!」と怖そうな声じゃなくて、なんだか優しそうな返事ですね。

次はカエルさん。太陽さんの声にぴよーん!と跳ねて「おはよう!」と返事を聞かせてくれます。

あれあれ、まだ起きない子がいます。誰でしょう。それは、フクロウさんです。太陽さんが「朝ですよ!」と声を掛けても『ぐーぐー』と寝息の返事。

仕方ないですね。フクロウさんは夜行性。きっとさっき眠ったばかりなんでしょうね。もう少し眠らせてあげましょう♩

作者いしかわこうじさんの描く太陽さんは、ずっとニコニコ笑顔で描かれています。温かな光は、動物達だけでなく、読者にも元気パワーを与えてくれているようです。

そして、そんなパワーをもらった動物達の朝は、さらに元気パワーでいっぱい!体の疲れが睡眠でとれ、太陽の笑顔とビタミンパワーを浴びて、今日も楽しい1日が始まりますね。

おはようのえほん 表紙

どのページも上にめくるしかけがあります。しかけページをめくる前後の変化がそれぞれ違って面白い。その様子を見比べても楽しいです。

動物達の登場シーンは、1匹ずつ描かれています。最初は小さく丸まった姿で、しかけページをめくると「おはよう!」と太陽さんに返事をします。

シャキッと起き上がるイヌさんやライオンさんもいれば、飛び跳ねるカエルさん、ぐるぐるに丸まった体をグーンと伸ばしたヘビさんの姿もあります。

みんなの寝起きの行動を見比べて楽しむのも面白いと思いました。「へびさん、びよーんって伸びたね。背が高くなったね。」「モグラさん、元気にバンザイして穴から出て来たね。」などと、親子で見比べながら話すのも、楽しい読み方ですね。

最後に登場したニワトリさん。朝を迎えると同時に、新しい命が生まれたようですよ。

最後に登場したのは、ニワトリさんです。眠っているかと思いきや、実は違うんです。太陽さんの「朝ですよ!」の挨拶に、「コケコッコー!」とニワトリさんが立ち上がるのですが、実はこの時、卵が割れて中からヒヨコが出てくるんです。そして、「ぴよぴよっ」と太陽さんに向かってお返事をしています。

なんて素敵な命の誕生なんでしょう!ニワトリさんに沢山温められた卵は、太陽さんの光と「朝ですよ」の挨拶に反応して、『今、生まれるよー!』と、卵を割ったという事でしょう。ヒヨコさんは、このタイミングを選んで生まれたのですね。素敵ですね♩

そして、ラストシーンで、今まで登場した8種類の動物が全員集合して、太陽さんに向かって「おはよう!」と挨拶します。とっても賑やかなラストシーン。

もちろん、そこには新しく動物達の仲間入りしたヒヨコさんも加わっています。

今日も1日、この動物達にも、太陽さんにも、読者の自分にも、楽しい出来事が待っているんだろうな♩とウキウキするような気持にさせてくれる絵本だと思いました。

おはようのえほん 裏表紙
よっぴー
  • よっぴー
  • 書店員のよっぴーです。2人の男の子と、1人の女の子の母として、毎日育児奮闘中です。
    私は自分の子どもに沢山の愛情を子どもが嫌がる時が来るまで、沢山沢山注ごう。心をもしコップに例えるなら、そのコップが溢れて「もう大丈夫だよ!」となるまで続けようと思っています。それだけは大事にしている信念です。
    絵本を読むのもその一つです。
    大切にしている愛情を伝える方法の1つだと思っています。

    保育士・幼稚園教諭二種・介護福祉士です。
    他に、ベビーシッター・ベビーマッサージ・ベビー’sサインなどの資格も持っています。
    絵本の感想とともに私の育児経験、保育士・幼稚園教諭免許を持つ書店員としてのアドバイスなどをご紹介出来たらと思っています。