たまごのあかちゃん

ユーチューブ動画で保育士書店員が詳しく解説しています

たまごに隠れているお友達は誰かな?誰かな?と想像を楽しめる2・3歳頃の子にも、赤ちゃんの読み聞かせにもピッタリ!卵の変化を楽しむことが出来ます。

☆3つのおすすめポイント

  1. 大きいたまご・中くらいのたまご・小さな卵から、沢山の動物の赤ちゃんが卵の中でかくれんぼ中です。殻を破って生まれてきますよ。この卵は誰のたまごかなー?
  2. 生まれた動物達は、本書を読んでいる子に「こんにちは!」と挨拶してくれます。こちらからも赤ちゃんたちに「こんにちは!」とお返事をするような。挨拶できたら、もうお友達ですね!
  3. 「みんなでておいでよ!」と誘われて、ワニの赤ちゃんがたまごから生まれてきました。鳴き声はどんなだろう?歩く音ってどんなだろう?想像するとさらに面白い!

☆あらすじ

たまごの中に隠れている子は誰でしょう?大きいたまご・中くらいのたまご・小さなたまご。誰だと思う?

ぴっぴっぴっとニワトリの赤ちゃん。よちよち歩きの赤ちゃんカメ。にょりにょろにょろの赤ちゃんへび。ぴぃーぴぃーぴぃーとペンギンの赤ちゃん。きゅーうきゅーうきゅーうと恐竜の赤ちゃん。みんなが殻を割って出てきたよ。

「かくれんぼしている赤ちゃんは出ておいでよ!」みんなでで楽しくパレードしようよ!

「ぴっぴ ぴぃーぴぃー にょろ ちょろ よちよち きゅーぐぐぐ♩」

みんなに誘われて、たまごからワニの赤ちゃんが出てきたよ。

たまごのあかちゃん 表紙

☆際立った特徴

左のページに「たまごのなかで かくれんぼしている赤ちゃんだあれ?でておいでよ!」と文が書かれていて、右のページにたまごが並んでいます。このたまごにかくれんぼしている子は誰かなー?と想像して楽しみます。そして、貢をめくるとたまごから出てきます。

「ぴっぴっぴっ こんにちは。にわとりのあかちゃん こんにちは。」とリズミカルな文章でありながら、生まれた赤ちゃんとご挨拶が出来ます。ご挨拶が出来たら、もう友達になれたね・・・★

たまごから生まれたばかりの動物の赤ちゃん達は、すぐに動き出します。どんな歩く音かな?どんな声で鳴くのかな?

☆書店員の感想

大きいたまご・中くらいのたまご・小さな卵から、沢山の動物の赤ちゃんが殻を破って生まれてきます。この卵は誰のたまごかなー?生まれてすぐからみんな個性的です。

人間の子どものこぶしサイズの卵が3つ、「かくれんぼしているのはだあれ?」

元気に飛び跳ねているニワトリの赤ちゃんでした。ニワトリのママのお腹で温められていたので、ママが自分で殻を破って生まれてくれたことを喜んでいるような表情です。

次に登場したのが月見団子ほどの卵が4つ。「かくれんぼしているのはだあれ?」

よちよちよちと歩き出している3匹のカメの赤ちゃんでした。4つ卵があったのに、もうすでに1匹のカメちゃんがいません。足跡をたどると、外へ出ちゃってます。あわてんぼうのかめちゃんが、もうどこかに行ってしまったのですね。

次は、カメちゃんの卵より少し小さめの10個の卵。「かくれんぼしているのはだあれ?」

口をパカパカと動かして7匹が四方へにょろにょろにょろと進んでいくヘビの赤ちゃんでした。でも2匹は卵から出ている途中で1個は、もう少し卵の中でかくれんぼ中です。「もう少しだけ、まーだだよ♩」

今度は大人のこぶし大の卵が2つ。「かくれんぼしているのはだあれ?」

ぴぃーぴぃーと可愛くこちらを見ているペンギンの赤ちゃんでした。大人と体の羽の色が違って灰色の羽で、2羽がのんびりと動かずに「こんにちは」と挨拶してます。

最後は見開き1ページに大きな卵がどーん!と1つ。「かくれんぼしているのはだあれ?」

「きゅーうきゅーう」と可愛い鳴き声の赤い体の恐竜の赤ちゃんでした。真ん中からバカッと開いた卵から勢いよく飛び出てきていています。さすが恐竜の赤ちゃんです。

パレードを始めた赤ちゃん達。「卵の中で、かくれんぼしている赤ちゃん。みんなでておいでよ!」と、楽しそうに歩いています。次は誰が来てくれるのかな?鳴き声はどんなだろう?歩く音ってどんなだろう?想像するとさらに面白い!

卵から生まれたヒヨコちゃん・カメちゃん・へびちゃん・ペンギンちゃん・きょうりゅうちゃんは、みんな揃って歩き始めました。「みんなでておいでよー!」と言って歩く赤ちゃんたちが、なんだか楽しそう!心がワクワクしてきます。きっと読者も一緒にパレードに参加したい気持ちになることでしょう!

パレードのページを1枚めくると、卵にかくれんぼしていた5つの卵からワニの赤ちゃんが楽しい声や賑やかな様子に誘われて出てきました!

可愛いワニの赤ちゃんです。鳴き声はどんな声でしょう?歩く音ってどんな音でしょう?答えはありませんよ。お子さんと一緒に想像してみてくださいね。

裏表紙の卵でかくれんぼしている子は誰かな??ニワトリの卵よりも少し大きくて、ペンギンの卵よりも少し小さいですよ。

もしかしたら答えたお子さんは、卵からうまれないような動物を答えるかもしれませんが、それはそれで面白いですよね!1~3歳頃のお子さんには、どんどん想像してもらってお話を楽しんでいけば良いと思いますよ。(もう少し大きくなった頃に正しい情報を教えたり、一緒に調べて学んでいくと良いですよね!)

さあ、表紙を見てください。この卵でかくれんぼしている子は誰かな?恐竜の卵よりも小さいけれど、とっても大きい卵ですね。一体誰の卵だろう??私の予想はダチョウですよ。本書を楽しんだお子さんは何て答えてくれるかな?

●赤ちゃんにもオススメ

「誰がかくれんぼしているのかな?大きいたまごだね。何だろうね?」などとぜひ話しかけてあげてください。「あーうー」と答えてくれるかもしれません。本書は卵のページから1枚めくるとその卵の中から赤ちゃんが出てきます。その絵の変化は小さな赤ちゃんでも、手足をバタバタして喜んでくれるかもしれないし、じっーと絵本を見ている姿を見せてくれているのかもしれません。

最後に・・・お子さんに本書を読み聞かせすると、少し前まであなたも生まれたばかりの赤ちゃんだったのにねーと、なんだか親の方がわが子の成長をジーンと感じてしまうかもしれません。実は私がそうでした★

たまごのあかちゃん 裏表紙
よっぴー
  • よっぴー
  • 書店員のよっぴーです。2人の男の子と、1人の女の子の母として、毎日育児奮闘中です。
    私は自分の子どもに沢山の愛情を子どもが嫌がる時が来るまで、沢山沢山注ごう。心をもしコップに例えるなら、そのコップが溢れて「もう大丈夫だよ!」となるまで続けようと思っています。それだけは大事にしている信念です。
    絵本を読むのもその一つです。
    大切にしている愛情を伝える方法の1つだと思っています。

    保育士・幼稚園教諭二種・介護福祉士です。
    他に、ベビーシッター・ベビーマッサージ・ベビー’sサインなどの資格も持っています。
    絵本の感想とともに私の育児経験、保育士・幼稚園教諭免許を持つ書店員としてのアドバイスなどをご紹介出来たらと思っています。