はっはっはくしょーん
動物たちがくしゃみをしたら一体どうなる…!?くしゃみの勢いで変化する動物たちがユニークな絵本です。動物が好きな子にピッタリ!
☆3つのおすすめポイント
- いたずら好きの『くしゃむしくん』のいたずらで、いろんな動物がくしゃみをしてしまいます!そのくしゃみで、動物たちが思いがけない姿に・・・!まさかの変化が面白いです。
- 読んでいるうちに、いつの間にか一緒に「はくしょーん!!」と言ってしまいたくなります。くしゃみって、なんだか面白い!
- 動物たちの可愛い表情にも癒やされます。子どもたちが好きな動物が、子どもたちの好きな絵のタッチで描かれています。いろんな表情をするので、見ていて飽きません!
☆際立った特徴
4匹の動物が出てきますが、どれも可愛く、くしゃみをして変化してしまった姿も愛らしく面白いので、次の動物がどうなってしまうのか気になってきます。
くしゃむしのいたずらっ子もなんだか憎めません。
この本は、1000人の幼稚園や保育園に通っている子どもたちを対象に読み聞かせテストをして作られた絵本です。子どもたちの可愛い笑顔と笑い声がたくさん引き出せること間違いなしです!
また、表紙のライオンは大きなくしゃみをしていますが、絵本の帯がマスクになっているというちょっとした仕掛けになっています。マスク必須、咳エチケットの世の中ですが、楽しいお話を通してそういったことへの意識付けにもなりそうです。
くしゃみをする前の、はっ はっ、のところから、これからどうなるんだろうという想像力が膨らむお話です。
☆あらすじと書店員の感想
●いたずら好きのくしゃむしくんのいたずらで、いろんな動物がくしゃみをしてしまいます!まさかの変化が面白いです。
いたずら好きのくしゃむしくんが飛んでいます。なんとなく蚊のような見た目です。
ぶーん、と、いたずらする相手を探しているかのように大きい目をくりくりさせて飛んでいます。
最初の亀さん、くしゃむしが鼻についてもすぐに払いのけるのは大変そうですね。その前にくしゃみが出てしまいました。甲羅が上へ飛び外れてしまって、まるで裸のようになっています。亀の甲羅が外れてしまうくらい、元気なくしゃみでしたね。
きりんは、はっ はっ、のところから首がぐにゃりと曲がってしまっています。そしてくしゃみをして自慢の長い首が浮き輪をふたつ重ねてつけたみたいに縮んでしまいました。キリンの長い首が縮んでしまったら大変ですね!まさかの変化に、ビックリ&予想外の面白さです。
ぞうのところにもぶーんと飛んでいったくしゃむし。ぞうと見つめ合っています。象の鼻は長くてくしゃむしの方に向いていますので、とまりやすそうですね。くしゃみをして、ぞうの長い鼻もキリンのように縮むのかと思いきや、今度はさらに長くなってしまいました。長すぎても困ってしまいますね。ぞうの困り顔、大きな体が小さく見えるくらい遠くにいて、鼻がびよーんと伸びています。
ライオンはくしゃみが出そう…はっ、はっ、… どの動物よりも大きな口を開けて、はっくしょーん!!!たてがみって、こうなっていたの〜!?と思ってしまうくらいに、キレイに円のかたちでスポーンと頭から外れてしまいました!たてがみのないライオンが、ライオンに見えなくなってしまいました。これはこれは、風邪をひいてしまいそうなくらいツルツルの頭になってしまっています。
みんなにいたずらをして楽しかったくしゃむし。いつかみんなのところにもくるかもしれませんね。
●読んでいるうちに、いつの間にか一緒に「はくしょーん!!」と言ってしまいたくなります。くしゃみって、なんだか面白い!
次男と一緒に読みましたが、くしゃむしが飛んできて、鼻にとまり、はっ はっ …はくしょーん!というような内容のフレーズが続きます。子どももすぐに覚えやすく、絵を見てもくしゃみのようすがよく分かりますので、いつの間にか一緒にフレーズを口に出して言っていました。そして、はっくしょーん!のところも動物たちに負けないくらいの元気の良い勢いのある声で言い、ケラケラと笑っていました。
普段くしゃみをすることって、そんなにしょっちゅうはないですよね。たまに勢いよく出るくしゃみ。そんなくしゃみを動物たちがするというシチュエーションが、子どもにはピッタリハマって面白さが広がるのかもしれませんね。動物たちのくしゃみをする顔が、自分と重なって見えてくるような感じもしました。
また、ライオンやぞうのときにちょっと低い声ではくしょーん!と言ってみたりすると、さらに変化があって楽しんでいるようでした。さらに本の帯にも書かれていますが、「〇〇ちゃんにぶーん」といって子どもたちに触れると、とても喜ぶそうです。くしゃみやくしゃむしで、いろんなアレンジをして楽しめそうな内容ですね。
●動物たちの可愛い表情にも癒やされます。子どもたちが好きな動物が、子どもたちの好きな絵のタッチで描かれています。いろんな表情をするので、見ていて飽きません!
次男と何度かこの絵本を読んでいると、「次はぞうさん!」等、つぎつぎ教えてくれるようになりました。子どもの好きな動物たちが出てきて、クレヨンで描かれたような柔らかいタッチの可愛い動物の絵です。この点でも子ども心をキャッチしているように思いました。また、ページごとに、はっ はっ、のところから、はくしょーん!になり、意外な姿から困っている顔にパッと変化していきます。どの動物のどの表情も愛嬌たっぷりに思います。また、くしゃみが出そうになっているときのキリンの正面からの顔や、ぞうやライオンののどの奥まで見えるような顔が、いつも見ている動物の顔と違う角度から描かれていて、興味を持つような絵に感じました。
くしゃみが出てしまって困ってしまった動物たち。裏表紙には、くしゃむしが飛んできたら鼻を隠しているぞう、きりん、かめがいます。くしゃみをしてまた鼻が伸びたりしたら大変ですもんね。くしゃむしは少し残念そうにも見えます。今度は誰にいたずらしようか、いつも探しているかもしれませんね。急にくしゃみがしたくなったらそのときは、もしかしたらくしゃむしの仕業かもしれません。
また、くしゃみが出そうになったらどうするかも一緒に話すといいかもしれませんね。長男は鼻炎っぽいのかよくくしゃみが出るときがあるのですが、小さいときは言っても言っても手を当てずにくしゃみをすることがあり、その都度注意…ということがありました。今は咳エチケットがありますから、そのことも話し、だんだん自然とくしゃみの前に口に何かを当てるようになりました。
みなさんも、風邪や感染症、そしてくしゃむしにはお気をつけくださいね!