はじめてのことば はーい!

はじめてのことば はーい!表紙

1歳頃のお子さんの読み聞かせにピッタリ!「お返事、はーい!」や「どうぞ」「ありがとう!」のやり取りを楽しみ、お子さんに自然に伝えることが出来る絵本です。

☆3つのおすすめポイント

  1. さっ君が、ぬいぐるみのお友達の名前を呼んであげると、「はーい」とお返事します。上手にできたね!今度はさっ君もお友達から名前を呼ばれます。上手にお返事できるかな?「上手!上手!」さっ君も誉められて嬉しい気持ちです★
  2. 【お返事、はーい!】だけでなく、「はいどうぞ」「ありがとう」のやり取りもしています。幼いお子さんに自然とこのやり取りを教えてあげることが出来ます。
  3. 毎日少しずつ出来ることが増える1歳過ぎ頃の子ども達。誉められて嬉しくてまたチャレンジして、楽しくてもっとして、そして誉められて・・・♪ どんどん成長していきます。

☆際立った特徴

ふんわりとしたタッチで描いている本作品は、幼い子の可愛らしさ愛らしさ、暖かな雰囲気を味わえます。まだまだ歩き始めたばかりの男の子さっくんが、お友達のぬいぐるみ達と「お返事はーい!」をして楽しむ、幼い子どもの日常を題材とした絵本です。

一日一日が成長真っ只中!!言葉も増えて、出来る事も増えていく1歳過ぎの子どもの、成長と喜びを描いています。

☆あらすじと書店員の感想

さっ君が、ぬいぐるみのお友達の名前を呼んであげると、「はーい」とお返事します。今度はさっ君もお友達から名前を呼ばれます。上手にお返事できるかな?「上手!上手!」さっ君も誉められて嬉しい気持ちです★

お人形のクマちゃんが始めに登場します。さっ君が座っているクマちゃんに『お名前呼ばれたらお返事してね!』と教え、その後で『くまちゃーん!』と呼びます。そして上手に片手を上げたくまちゃんが、「はーい!」とお返事できました。さっくんは側に行ってしゃがみ、『くまちゃんにはリンゴをあげましょう。はいどうぞ』とあげました。くまちゃんは、嬉しそうに立ち上がってリンゴをもらいます。「ありがとう!」

私は、そのりんごには、上手にできたね!えらいね!という気持ちが込められているように感じます。

その後もうさぎさん、ゾウさんと、同じ事を繰り返して遊びます。そしてお返事できた後にうさぎさんにはにんじんを、ぞうさんにはバナナをさっ君はあげました。それぞれが「ありがとう」と嬉しそうに受け取りました。

さあ、さっ君の番です。お座りして指しゃぶりしているさっ君を「さっくーん!」とお友達のぬいぐるみ達が呼びました。上手にできるかな?

すると、『はーい!』ニッコリ笑顔でかわいいムチムチの片手をあげてお返事が出来ました。

さっ君にはみんなから王冠の帽子とタンバリンのプレゼント♪きっと、「上手に出来たね!かっこいいよ!」とみんなの気持ちのこもったプレゼントですね。

【お返事、はーい!】だけでなく、「はいどうぞ」「ありがとう」のやり取りも遊びの中でしています。幼いお子さんに絵本な中で自然と教えてあげることが出来ます。

「はい、どうぞ」「ありがとう」という言葉も、ぜひ子ども達に教えてあげたい一つですね。何かをしてあげる時は「どうぞ!」そして、何かをもらったら「ありがとう!」は、実はこれから先ずっと使い続ける大切な言葉です。他者と関わる中でとっても重要な言葉の1つです。そして言葉を覚え始めたら、特に「ありがとう」は、できるだけ早く覚えて欲しい言葉の一つですね。

そんな言葉が、本書ではさっ君とぬいぐるみ達の関りの中で見て教えてあげることが出来ます。誰に言われても嬉しい気持ちになる「はいどうぞ!」「ありがとう」は、ぜひ幼いうちから日常的に会話で取り入れていきたい言葉ですね★

はじめてのことば はーい!裏表紙

お名前呼ばれるって嬉しいこと★嬉しい事が成長に繋がっていきます。毎日少しずつ出来ることが増える1歳過ぎ頃の子ども達。誉められて嬉しくてまたチャレンジして、楽しくてもっとして、そして誉められて・・・♪ 

お名前を呼んでもらえると嬉しいですよね!生まれたばかりの赤ちゃんはいつから自分の名前が自分の名前だと理解するのでしょうか?

もしかしたら、長い人生で、一番始めに覚える言葉が、自分の名前なのかもしれませんね。そして、その名前に反応して「はーい!」とお返事できるのは、だいたい1歳頃のように思います。1歳のころと言えば、タッチが出来たり、歩き始めたり、言葉を覚え始めたりと個人差はありますが、大きく成長する時期ですね。毎日毎日出来ることが増えていく、猛スピード成長期と言える時期のように思います。

私も、子どもが小さい時に、初めて【お返事、はーい!】をした時は嬉しくて可愛くて、手を叩いて喜びました。サプライズプレゼントをもらったかのような感動すらありました。

きっと、本書の中のさっ君のママも、登場はしませんが同じ気持ちだったのではないかと思います。きっと私と同じように、「上手だね!すごいね!」とさっ君に喜びを伝えたのではないでしょうか。

よっぴー
  • よっぴー
  • 書店員のよっぴーです。2人の男の子と、1人の女の子の母として、毎日育児奮闘中です。
    私は自分の子どもに沢山の愛情を子どもが嫌がる時が来るまで、沢山沢山注ごう。心をもしコップに例えるなら、そのコップが溢れて「もう大丈夫だよ!」となるまで続けようと思っています。それだけは大事にしている信念です。
    絵本を読むのもその一つです。
    大切にしている愛情を伝える方法の1つだと思っています。

    保育士・幼稚園教諭二種・介護福祉士です。
    他に、ベビーシッター・ベビーマッサージ・ベビー’sサインなどの資格も持っています。
    絵本の感想とともに私の育児経験、保育士・幼稚園教諭免許を持つ書店員としてのアドバイスなどをご紹介出来たらと思っています。