ぺったん!サンドイッチ
サンドイッチを作ってみましょう!いろんな具材が入った、いろんな種類のサンドイッチが美味しそう。手作りクッキングにもおすすめ!作って食べて、親子のコミュニケーションにもピッタリです。
☆3つのおすすめポイント
- サンドイッチの具材、いろいろありますね。どれもとっても美味しそう。なにをどうはさむか分かりやすい絵が描かれていますので、親子でサンドイッチのクッキングをするのにもおすすめです。
- お話の最後の特別なサンドイッチが一番スペシャル!作ったり、食べたり、触れ合ったり。いろんな親子時間を楽しめる絵本です。
- 絵の描写がリアルで、パンや具材のそれぞれの美味しさを最大限に表現されています。どんな具材を入れても美味しいサンドイッチ。ぜひいろいろアレンジして楽しみたいですね。
☆あらすじ
おいしいサンドイッチを作りましょう!薄切りのパンに、マーガリンとマヨネーズを塗って…。
レタスと、ハムと、トマトをのせます。そして、パンではさみますよ~!ぺったん!
ハムサンドのできあがり!
つぎはパンに、たまごサラダをのせますよ。そしてきゅうりものせて…ぺったん!
たまごサンドのできあがり。
今度はパンにレタスをのせてから、ポテトサラダをのせます。さらにハンバーグとチーズをのせて…。ぺったん!
ハンバーグサンドが出来上がりました。とってもおいしそう。
次は何サンドを作るのかな。
パンにピーナッツバターを塗って、バナナをのせます。もう一枚のパンには赤いジャムを塗って…。ぺったん!
バナナサンドができあがり!
そして最後に、特別なサンドイッチ。お父さんとお母さんの片手ずつ、ちょっとかしてね…。ぼくのほっぺにぺったん!ぼくがお父さんとお母さんの手に挟まれて、特別なサンドイッチの完成!美味しくって素敵なサンドイッチがたくさんできました。

☆際立った特徴
パンや具材の描写が素材の感じをとても捉えていて、とろっとしていたり、こんがりとしていたり…。サンドイッチがとっても美味しそうで食べてみたい、作ってみたい気持ちが見ていてどんどん膨らんでいきます。そして親子のあたたかいようすにもほのぼのと癒されます。いろんな種類のサンドイッチの美味しさがいっぱいつまった絵本です。
絵本の大きさはたて22㎝×横19㎝の大きさです。
☆書店員の感想
●サンドイッチの具材、いろいろありますね。どれもとっても美味しそう。なにをどうはさむか分かりやすい絵が描かれていますので、親子でサンドイッチのクッキングをするのにもおすすめです。
男の子が、サンドイッチを作っているテーブルをのぞいています。
パンにマヨネーズとマーガリンを塗って…。これだけでも、このあとどんなパンになるんだろう、とワクワクしますね。一つ目のサンドイッチは、見開き2ページの左右に一枚ずつ食パンがあり、左の食パンの上にレタス・ハム・トマトの順にのせていきます。パンの上に具材がのったら、右側のパンをのせて…ぺったん!と、サンドイッチのできあがりです!つぎのページでは、左のページにはパンをのせてぺったんとできあがったサンドイッチが、右のページにはそれを三角に切ったサンドイッチが描かれています。断面がマヨネーズ・マーガリンの黄色、レタスの緑色、ハムのピンク色にトマトの赤色で、キレイな層になっています。ぱくっと食べたくなる絵ですね。
二つ目のサンドイッチは、たまごサラダの上にきゅうりをのせていきます。今度のたまごサンドは四角のかたちに切っています。たまごのコクのあるようすと、きゅうりのさっぱりとした味わいが表現されていて、とっても美味しそうです。
三つ目のサンドイッチは、レタスの上にポテトサラダをのせて、さらにハンバーグ、チーズをのせていきます。とってもボリューミーです!ハンバーグの厚みもあるので、このサンドイッチはななめに切って、二等分して完成しました。
男の子も、ニコニコとサンドイッチを見つめています。どんな具材を入れて、どんな順番ではさんでいくと良いのかが絵本の絵で一目瞭然なようすで描かれていて、このお話を読んで実際に一緒にクッキングをしてみるのも良い親子の時間となりそうです。
四つ目のサンドイッチは、三つ目までのサンドイッチとは違い、デザート系です。パンに塗るものもピーナッツバターで、その上にバナナをのせています。そしてもう一枚の食パンにはジャムが塗られています。濃厚なピーナッツバターと、甘酸っぱいようなジャムとの間に口当たりなめらかなバナナがはさまれていて、どんな味になるのだろう?と気になりました。このレシピを参考に作ってみたくなります。
●お話の最後の特別なサンドイッチが一番スペシャル!作ったり、食べたり、触れ合ったり。いろんな親子時間を楽しめる絵本です。
最後には、『特別なサンドイッチ』を作っています。男の子がお父さんとお母さんの片手ずつ引っ張って、自分のほおに近づけます。お父さんとお母さんの手にはさまれた男の子、とっても嬉しそうな表情をしています。素敵なサンドイッチですね。温かな手に包まれる、家族の愛情を感じました。
我が家でも子どもの顔を見ていると、ほおを両手でそうっとはさみたくなるときがよくあります。子どものすべすべっと、ふくよかなお肌の触り心地がいいということもありますが、手で顔を優しくはさむと、子どもはいつも嬉しそうに笑っています。子ども本人がどう感じているのか分かりませんが、良いスキンシップになっているのかもしれません。この絵本のような親子サンドイッチごっこも楽しんでみたいと思いました。
そして、この絵本を読んでいるとサンドイッチが食べたい、作ってみたい、という気持ちが自然と湧いてくるようにも思いました。作ったり、食べたり、そしてスキンシップをして楽しんだり…。この絵本の楽しみ方はたくさんありますので、ぜひ一緒に読んで、楽しい時間を過ごしていただけたら、と思います。
●絵の描写がリアルで、パンや具材のそれぞれの美味しさを最大限に表現されています。どんな具材を入れても美味しいサンドイッチ。ぜひいろいろアレンジして楽しみたいですね。
パンのこんがり感、マーガリンやマヨネーズのとろ~り感、レタスやハムの質感も味が自然と思い出されるような描写です。トマトもとってもジューシーそうですし、きゅうりの断面のみずみずしさも伝わってきます。
たまごサラダのなめらかでつぶつぶが入っているようなようすも、サンドイッチにのせているところや切った断面の絵からも感じられて、思い切りかぶりつきたくなります。
また、ハンバーグのツヤっとした感じもいいですね!スライスチーズの光沢も本物のようです。ピーナッツバターやバナナもリアルで、ますますどんな味か作って食べてみたいなと思えてきます。
お父さん、お母さんにはさまれた『特別なサンドイッチ』のときの家族も、手で顔をサンドイッチするだけでなく、お父さんとお母さんの笑顔にはさまれた絵で、笑顔のサンドイッチになっていてとても素敵です。
次男は最近、保育園のお楽しみランチでサンドイッチを自分で作って食べたそうです。いろいろな具材があって、自分で好きなものを選びパンではさんで食べるランチだったそうです。4歳前後の子どもたちのクラスなので、先生に聞くと、ほとんどの子がパンはパン、具材は具材でおかずのように食べていたそうです。(笑)先生がパンにはさんで食べるようすを見せると、サンドイッチのようにして作って食べ始めていた、と話していました。
いろんな具材を用意しておいて、自分で好きな具材を選んでパンにはさんで食べる、ということが楽しそうだな、と思いました。手巻きずしのようなスタイルですね。
この絵本を参考にしていろいろなサンドイッチを楽しみ、さらに自分好みの具材の組み合わせを探してみるのも良いですね。
- 作品名:ぺったん!サンドイッチ
- 著者名:鈴木まもる
- 出版社:小峰書店
